凧揚げ


そもそもが 不具合な 凧の足
風にあおられて

ゆらり くるり
あらぬ向きに 飛ばされる

ふらり ぐらり
バランスを失い
くるくると 目を回す

名人のあなたは
あほやなぁ なんて いいながら
手元の糸を ぐっと 手繰る

ふわり ぴたり
たしなめられた 子供のように

するり ふわり
バランスを取り戻し
風を受けて 高く 高く

ごめんね いつも
ほんとに ごめん

風がやんで 夕暮れが来たら
するすると 降りてゆく
あなたの腕に

よしよしと 頭をなでて
ぎゅっとして 欲しいの