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私が偶然出会い、心を震わせた詩人 吉野弘氏の詩を、ご紹介します。
ここに全文を掲載するにあたり、許可を頂きたく直接吉野氏にお願いいたしましたところ、
快くご承諾いただけました。氏のお心の広さに感謝しつつ、全文を掲載させていただきます。



   




閉じこめた高原がどんな風景だったかを
思い出そうとして
霧は
ときどき自分自身を取りはらってみる
風景を見て、納得して
ふたたび
霧は
自分の領地を閉じこめにかかる 
閉じこめた領地がどんな風景だったかを
少したって、また思い出そうとして
霧は
自分自身を取りはらってみる
ご苦労な
霧よ!
親密に触りつつ物を抱くことが霧の愛し方なので
距離をとって物を見ることが不得手なのだ



   
 今までにご紹介した詩          
♪祝婚歌 ♪夕焼け
♪奈々子に ♪虹の足
♪樹 ♪雪の日に
♪自分自身に ♪二月の小舟
♪素直な疑問符 ♪ある高さ
♪みずすまし ♪一枚の絵
♪海 ♪漢字喜遊曲
♪真昼の星 ♪落葉林
♪つるばら ♪雪のように
♪生命は ♪忘れられて
♪最も鈍い者が