< この物語はフィクションです。 >


更新履歴          --( Last update : 2004.03.29 )
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[ 真珠の気持ち。]
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   03.08.09

 三番館の窓に雨が次々と打ちつけられる。
 風が庭の木を揺らしている。
 「はあ、これじゃ買出しにもいけないじゃない」
 真珠は二階の展示室から外を眺めていた。
 一階からラジオのニュースがかすかに聞こえる。
 「台風、ね」
 二階の見回りを済ませ、階段を下りる。窓から庭に折れた木の枝が転がっているのが見えた。
 「どこかに飛んだら迷惑だし、今拾っておきますか」
 管理人室に行って外套を羽織り、入り口を開けた。風と雨が吹き込んでくる。
 外に出てドアを閉めた。
 「ええと、あの枝は……と」
 目の前の木の幹にさっきの枝がひっかかっている。
 真珠には上から見たときより大きく感じられたが、引きずって館の中に入れた。
 「さて、これはどうしよう?」