水川書房
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10月10日 ちゃんと許可取ったのよ!

 2010年度高専ロボコン東北地区大会が開催されました。会場は我が母校秋田高専。OB権限で舞台裏観られないかなーっと、前回は出来たので先生とかに聞いてみたんですが、最近はそう言うの完全に不可らしいです。

 そして懐かしの我が母校(頻繁に行っている気がするけど)の体育館は決して広くないので、案の定寿司詰め状態の観客席。しかも僕のポジションはほぼ撮影には最悪で、どうしようもない、と言うのが正直な気分でした。

 なのでいっそこっちの方がマシと言うことで、一緒に来た4人全員、席を外れて立ち見スペースで観戦することにしてきました。案の定こっちの方が見やすいし、写真も撮りやすい。そしてこっそり先生にこの位は大丈夫だよね? って確認取っておく海人さんマジ汚い。

 実は大会は一試合3分までにも関わらず、セッティングや掃除などにかける時間が長いため、終了まで5時間とか平気でかかるんですよ。なので子供とか耐えきれずに、途中で帰ったりする子も多かったり。

 だが律儀に最後の表彰まで全部見ていく我々OB軍団。

 しかし、競技のレベルもそうだけど、比例して高専の技術も上がったと言う印象を受ける大会だったなあ。そして全員「ロボット作りてー」って唸りながら解散。もしかすると会場で一番怪しい集団だったかもしれん!


10月9日 アンロック!

 長らくゆっくり追いかけていた少女漫画「しゅごキャラ!」が完結した。わりと良質の漫画なのに11巻でもの凄い迷走して作者が何をやりたいのか、何を表現したいのか、今一わからなくなったのだけど、最終巻で正常な所に着地した。

 と言うよりも最後になった12巻では、敵対する存在が物語中既に存在しないので、全体がエピローグ、と言う感じを受けました。って言うか作中人物の恋愛を整理するだけのエピソード集めただけの気がするよ!

 ……というわけでまあ、落ちつくところに落ちついた、と言う感じにまとまりました。10巻までの、それぞれの感情が剥き出しだった展開のが読み応えがあったので、それを収束させるにはこう言うやり方が一番効率がよかったのかも。

 でも、綺麗な終わり方と言えば綺麗なんだけど、もう少し濃い内容でも良かったかなと思います。9巻くらいまでのクライマックス間と比較すると、ちょっと強さがなかった。

 でも良作。連載お疲れ様でした。


10月8日 破滅

 ハンガリーで起きたアルミニウム精錬工場の事故がシャレにならない。

 おそらくは今世紀最大の環境汚染事故として、将来的には下手すればチェルノブイリと同レベルの視点で語られる物事になるのではないだろうか。化学プラントに対する基礎知識がある方なら、アルミニウムの生成手段はご存じだろうし、知らない人もそれほど知る必要がないので細かいところは割愛する。

 大雑把に重要な事をまとめると「濃水酸化ナトリウム溶液が大量に川に流れ込んだ」「一緒に重金属も流れ込んだ」の2点に絞っていいだろう。

 まずあの量の水酸化ナトリウムが流れ込んだ場合、間違いなく支流の生物は死滅する。生態系はデリケートなものだから、pHの変化によってほとんどのプランクトンや植物が死滅し、それを糧とする他の動物もまた必然として死滅する。

 運が良く生き残った生物にも未来はまずない。アルミを作る過程で取り除かれた重金属が土壌を汚染してしまったからだ。クロムやニッケル、まず間違いなく動物が体内にそれを蓄積したら、重要な疾患の原因となり、またそれは親から子に受け継がれるものばかりである。

 ここで言う「生物」にはもちろんのことだが、人間も含まれる。あの周辺で育った動物や植物を人間が食べられるのは、何世紀も後の事になるかもしれない。

 これだけの大事件がほとんどショッキングな映像としてしか報道されていないことに、大変な危機を感じることを、化学に携わった人間の端くれとして、ここに書いておく。

 ドナウの流れが戻るのは、僕が生きている間には、もう実現することはないだろう。


10月7日 哺乳類で性転換をするのは人間だけだ。

 石持浅海『BG、あるいは死せるカイニス』読了

 素晴らしい作品なんだけど、噂に聞いた通り、人に勧めづらい作品(ただし適正が明らかにある人物群は除く)であった……。

 まず舞台が一見は完全に現代日本の女子校と思ったら、それは超ウルトラC級のフェイントで、実は人類はほとんど全員が女性と言う世界でした。なにその発想。繁殖は優れた個体が性転換を起こし、男性となる事によって行われると言うのは、もの凄いセンスオブワンダーです。

 この展開を全く予測していなかった読者を置き去りにして、作品は石持さんらしい、あくまでロジカルで知的でパズル的な要素で紐解かれていきます。主人公の姉の殺人事件を切欠に起きる様々な謎。それをじわじわ明らかにしていく精緻さ。まさに石持さんの真骨頂と言っていいでしょう。

 物語最大の謎は『BG』と言う存在になります。正体のわからない、謎の言葉。だがそれこそが、事件の真相を握る中心。SF世界ならではの、大胆な推理と展開が相次ぎ、読者を飽きさせる事がない傑作と言って問題ないでしょう。

 ただ世界観が世界観であることから察した方もいるでしょうが、性的な描写、それもやや倒錯的な価値観(我々男性が普通に存在する世界から見ればですが!)のものが多く、万人に勧められる小説とはやや言い難いです。僕と読書傾向が似ている人には「どんとこーーーい!」だと思いますが!


10月6日 リターン

『「はやぶさ」に地球外物質か、微粒子数十個発見』

 これの意味が正当に理解されていない気がするので、少し語ります。

 まず「はやぶさ」は「工学実験探査機」なのです。そう、「はやぶさ」の目的は、実は実験であって、ミッションを全部成功させることではなかったりするのです。なので「はやぶさ」は元々イオンエンジンが正常に稼働するのを1000時間立証出来れば、100点満点中100点と評価される位の期待度だったんです。

 では実際にサンプルリターンを成し遂げた場合何点だったかというと、100点満点中500点と言う、マンガの様な成績になる設定でした。それが現実のものとなった、そう言う状況なのですよ。いやあビックリだ。

 化学的にサンプルリターンがどう言う価値があるかは、またいずれの機会に書こうと思います。


10月5日 ホントのところ

『「ついにNASAが認めた!地球温暖化詐欺!」記事のホントのところ』

結論から言うと、懐疑論の記事は実に都合のよいトリミングの産物にすぎず、NASAは相変わらず人為的な気候変動は大問題だと考えております。嘘だと思うならばNASAのウェブページをご覧になればよろしい。

 もうこの段階で十分な気もしますが、僕もつけ加える程度に説明をしましょう。はっきり言うと地球というのは頻繁に温度が微妙に変わる天体なんです。なにせ大気が存在する、つまりガスが大量にある惑星なんですから、全く温度変化しないと言うことはその段階でありえません。

 もちろん太陽活動の影響を受けます。ですが、地球が極めて近い天体である金星と違って、生物が住める環境であるのもまた、大気のおかげです。なので、太陽活動の影響は、無視は出来ないにせよ(実際にそれが原因となって絶滅が起きた事もあると想定されている位だ)、この短い期間での変化を説明しきるのは無理です。

 まあ、陰謀だろうが、自然現象だろうが、人為的な現象だろうが「温室効果ガスが増える→暑くなる→さらに温室効果ガスが増える→さらに暑k(以下略」のコンボは真実で、地球が暖まると我々人間がろくな目にあいそうにないのも真実です。

 僕は自分が幸せになりたいので、真相はどうあれ、二酸化炭素の排出量とかは減ればいいと思います。


10月4日 不思議な事など……

「決め台詞がなくてもキャラ立ては出来るよね」と言う会話が作家間で行われていた。うん、そうなんだよね。むしろ決め台詞以外が印象に残っているキャラなんて、ごろごろいるんですよね。

 戦隊やライダー、ロボット物なんかは「決め台詞が必要なガジェット」として設計されているので、決め台詞がきちんと設定されていることが多いですが、実はそうではない作品だと毎回同じセリフを繰り返していると、逆にキャラが薄くなるんですよな。

 例えば星一徹の卓袱台返しなんかは劇中一回しかやってないし、かの有名な「こんな事もあろうかと!」や「初歩的な推理だよワトソンくん」もむしろ出所を探す方が難しい部類だったりするんです。

 なおこの会話に参加していたゆうきまさみ先生に、先生の作品でそう言う扱いなのは「オレに銃を撃たせろーっ!」や「みんなで幸せになろうよ」だと思うけど、全然繰り返してないですよね? って確認したら。

「そもそも僕が考えた台詞じゃないという(笑)」って返答をいただきました。ああ……うん。言われて見るとむしろこれ、アニメシリーズの脚本さんあたりが考えたっぽいね……。

 でも決め台詞がカッコいいキャラ立ては、決ると最高なので、時折やりたくなるのも人情だよなあ。


10月3日 ツッコミが必要なんだ。

「中高の親しい先輩に対する呼称」と言う話題が出た。友人だと気軽すぎる気がする、と言う意見がある。僕は紹介の時とかは「先輩」って言うけど、それ以降はあとは友人としてしか扱わないかな。

 先輩の事は渾名で友達扱いする僕。後輩からは「先輩」って言われる。

 そして後輩たちは、一応僕を紹介するときとかは「先輩」扱いするけど「海人先輩」って呼ばれる率は実はそんなに高くない。「海人さん」が多い。

 律儀なのは「海人先輩」って呼んでくるけど、実際の会話中の扱いはもう「先輩」じゃないしなぁ。あと僕が「カイトさん」って呼ばれるのを好むのも事実だったりします。

 ふざけた時に「おーい海人さん(笑)」って感じに「(笑)」まで含まれたニュアンスで、後輩や仲間とかにつっこまれるのが好きなんだよね。

 なおガチ同級生面子には「おーい海人ぉ!」「おおい、海人くんっ!」「おいこら海人ぉ!」みたいにつっこまれるのが、それはそれで、すごく幸せな気分だったりする。ボケとツッコミがないと、世の中寂しいだろ!


10月2日 世界は変わる。

【「会社のための”うつ病”対策セミナー」2007】

 念のため強調しておくと2007年の話です。

 内容は「うつ病患者を採用しない方法」と「うつ病患者を解雇する方法」ですね。患者の視点からみてもわかるだけに悲しいなぁ。

 そりゃ企業側にしてみれば、うつ病患者なんて採用したくないでしょう。患者本人だってそう思いますよ。仕事をコンスタントにこなせる保証を持ってない人材なのだから、よっぽど優秀な人間じゃない限りは採用したいわけがない。

 ただだからと言って、全く採用されてないとか、片っ端から解雇されると、患者が自分の力で社会復帰できなくなるのも事実なので助けてくれよおいおいおい。が、まだまだ現状だなぁ。

 こうした人間が社会復帰できるシステムが存在するかどうかで、今の日本はだいぶ事情が変わってくると思うのですが……。まだまだ難しいだろうなあ。


10月1日 もっと!

 鷹見一幸『飛べ! ぼくらの海賊船(2)』読了

 なんだか段々今までと違う層に人気が出つつあるけど、やっている事はやっぱりいつもと同じ鷹見先生のジュブナイル小説です。

 前回が完全に一作で完結させる流れだったので、作者も続きが出るとは思っていなかったとの事ですが、僕も続きがでるって聞いたとき「どーすんのさ」とか思いましたが、無事発売されました。

 まあ、結論としては当たり前なのですが『別の船を中心とした物語』でありました。とは言っても、ちゃんと前作の続編ですので、ファンのみなさんは1巻から順番にね!

 なんと言うかジュブナイル小説としてはだいぶ社会派で、これを実際に子供が読んだ場合どう思うのか、興味深い部分があります。なぜ作品中の行為が行われるのかとかを、ちゃんと劇中の人物と同じ目線で考える価値があるのです。

 そうした事を考える価値のあるジュブナイルを、子供が読んだ時の感想を、けっこう知りたいなあ。


お知らせ
理想書店さんより電子書籍『夏の景色』(著者:石川海人/KITE 出版社:ティアオ・パブリッシング)が発売いたしました。よろしくお願いします。


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