水川書房
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9月16日 無理はしない

 会社でぼちぼちとお仕事。

 どうにも僕がいないと動かない装置とか減らしたいし、いらない予算がかからないようにソフトのダウングレードとか、そう言う事をちまちま。1年様子見て切り捨てて良いところとかがはっきりしてきたし。

 そして冗談めかして作業中に事務のお姉様(社交辞令)たちに「これでいざと言う時、僕が突然会社から立ち去ってもだいぶ楽ですよ」って言ってみたら、ガチで「困る!」って即答されてきた。

 思わず「本当にそうなら給料上げて!」って口走りかけたのは内緒な! 本気でそう口走りかけたけど!

 まあ時間という最大の報酬があるから、しばらくはまだいいかなあ。時間的な拘束量が増えたら、やる仕事の内容に見合わせて交渉するのは視野に入れよう……。

 まあのんびりぼちぼちしばらくは、体がついてくる範囲だけで頑張ります。


9月17日 その通りだ。

 なんか『マリみて』と『ハリポタ』の内容に既視感を覚えるという声があったのだけど、僕はこれ、同意します。前から同じ事を考えていたので。

 もちろん世界観はまるで違うのですが、本質的にかなり近い作品構造を取っていると思います。

 学園物・閉鎖空間で起きた、主人公・語り手にとって不可解な事件を、他者によってもたらされた推理によりを集約させると言う、作品の本質的な工程が類似していると思うのです。

 まあ、ハリポタは4巻までしか読んでないし、マリみてはそうとも限らないエピソードも多いので、あくまで印象としての話ですね。

 対して『文学少女』なんかはだいぶ違う作品の構造だったりします。主人公達はより当事者から遠くなり、事件の核心は外にあります。これは安楽椅子探偵の構図ですね。


9月18日 えへん。

 長男&次男くんの幼稚園で運動会があったので、カメラ持って出撃して来ました。

 もはやどんな場面に僕が登場しても、幼稚園の関係者は違和感を持つ事がなくなったらしく、なんだか最近むしろ話しかけてもらうようになって来たんですけど。幼稚園のOBの子がなんか、応援に来ていて仲良くなったよ!

 あと園長先生とも話したりして、色々あーこー話したり。なんかもう、僕この幼稚園で就職するの人生の選択肢にありえる気がしてきたぞ……(←気のせい)。

 今年は巡り合わせが悪かったのか、中々駆けっこでは1位なんかを取れなくなってきたみたい。そろそろ子供としてはだけど、体格の差がはっきりしてくる時期だからなあ。あと一人、フォームがちゃんとしている走り方をしている子がいて、この子が無双でした。

 なお最大の事件は親子借り物競走でした。

 友人父&長男くんがカードを捲ると「帽子を被っている人」。目の前に僕。そして僕となんか仲良くなってた帽子の少年。その子は「借り物になってみたいなあ」とさっきからワクテカしていたのですが、反射で僕を呼ぶ友人父。さあどうする!

友人父「海人!」
僕「4人でいくぞ!」
 そして4人で手を繋いでゴールしてハイタッチして「いぇーい!」と叫んで競技終了。劇的な幕切れである。

 別にルールには……借り物を二つ借りてはいけないなんて……書かれていないんだぜ! ならば僕は、盛り上がる方を迷わず優先するに決っているだろうーっ! これが僕らの流儀だ!

 なんか子供たちがめっちゃくちゃ楽しそうに笑っていたから、ビリだったけど僕らは勝ったと思ってるよ!


9月19日 チキン!

 twitterお試し企画で「同時にみんなで同じ映画を観る」を行った。栄えある課題として選ばれたのは、史上最強のエンタティメント映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。

 これは僕が幼少の頃から本当に本当に本当に大好きな映画で、僕のルーツの一つと断定出来ます。ロックとユーモア、SFと冒険、そしてドラマがたった2時間に圧縮された大傑作です。

 前にマーティンが弾く『ジョニー・B・グッド』についてこのサイトでも解説した事がありましたが、他にも今観ると細かい発見が大量に。本当に良い映画だわー!

 例えば言葉の意味が、過去と現在では違うのを引っかけたジョークなんかが大量にあるのですよ。放射線防護服を着たマーティンを見ても『エイリアン』と言う単語を口走る人はいないのです。なぜならこの時代、まだ『エイリアン』は「外国人」であり「宇宙人」ではないから。

 でもその辺りも実は、この映画のテーマにおける重要な伏線だったりするんです。深読みだけど! この映画の筋書きで、黒人音楽が重要なファクタになっているのはどうみても明かなのですが、まだこの頃って人種差別ではなく、人種隔離が当然だったんです。キング牧師以前ですからね。

 外国から来た白人以外の存在は『エイリアン』なのです。その世界の中で「虐げられている人々が立ち上がる様」を描いているのが、この作品なのです。だから、黒人音楽がサブテーマとして、これだけ重要に描かれている。虐げられる存在は誰もが立ち上がる。

 現在で虐げられていた「黒人音楽の演奏者である白人マーティン」が過去で、黒人音楽によって……。あれだけのユーモアの中に、強い意志が感じられる骨太さこそが、作品を支えていると思います。

 名作中の名作。映画会も大盛況で、始めて観た方も何度も見てる人も、始終興奮しっぱなし。いやー。楽しかった!


9月20日 クリエイト宇宙人

ギズモードの記事がもはや間違い探しに突入している件

 いやもう本当にこれはひどい。どこからつっこんでいいのか、真剣に悩んでしまう。

誤:新種の恐竜「コンカベナルト」→正:新種の恐竜「コンカベナトル」

誤:カルカロドントサウルス(T-rex)の祖先→正:カルカロドントサウルス≠T-rex。全然違う種です。
生息地がアフリカとアメリカな位に違います。

誤:現代の生き物ラクラ→正:ラクダ

 もうこの辺りの基本を訂正する段階でゲップが出て来た。細かい間違いに至っては、きりがないし、誤訳も大量にあります。※ ただしさすがに見出しから間違えているのはヤバイと思ったのか、現時点では一部修正されています。

 これは勤勉な小学生の恐竜マニアとかの方が、よほど正確な内容を書く事が出来ると思うのですが、ギズモードさんってそもそもどんな団体なんだっけ……?

 宣伝にラエリアンとかたまに出てくるけど……? まさか、ねー……。ラエリアンだったら恐竜の記事をそもそも掲載しないよねあはははは(乾いた笑い)


9月21日 そこが重要

 twitterでサイバー攻撃……と呼ぶにはかなりちゃちな手段による、攻撃が発生した。単純に脆弱性をついてJavascriptを稼働させるだけの手口で、ジョークツールに見えるように画面をカラフルに装飾するようにしてあるだけ。かな。

 だが、たったそれだけでも、情報が混乱しきって何が正しいのかさっぱりわからなくなるほど混乱してしまうのも、twitterと言う場なので、かなりの騒ぎに発展しました。

 取りあえず落ちついて、問題を起こすJavascriptを切る、怪しいモノには触らない。そう言う、誰でも今すぐに出来る人力セキュリティを優先するべきじゃないだろうかと思った。

 人間が単純な失敗をしない事こそが、一番のセキュリティ対策だよ。

 でもこれ。とてもSFな状況なんですよ。世界中で同じ現象が起きている。この技術を利用したサービスとか色んなものが作れると思うと、イタズラに使われているのはあまりにももったいない。

 同じ事で、自分ではなくて、みんなが楽しくなるように出来れば、それでいいのになあ。それにそっちの方が……儲かるのに。


9月22日 美味しいからね!

 わりとこのサイトでは頻繁なクジラ問題の話。

 秋田ではクジラかやきと言って、クジラの背脂を出汁にする料理があります。なので僕はそれなりにクジラを食べている日本人になると思います。

 そんな僕だからこそ、敢えて言おう。クジラを食わなくても、わりとみんな実は生きていけるんだよね……って言うか、その、クジラの食べ過ぎは体に悪いんだ! と。ここではクジラ漁&イルカ漁が伝統だとか、漁の対象にしないと儲からないとか、そうした理論は完全に排除した理由から述べることにします。

 クジラを食べない最も理性的な理由があるとすれば、それは間違いなく「汚い肉だから」です。科学的に、彼らの肉が汚染されているのは、間違いのない事実です。

 生態系の頂点なので、汚染物質が全部蓄積しちゃうんですよ。それをさらに、人間が取り込む。無論、人間が病気になるリスクも上がります。家畜である牛や豚の比ではありません。

 実際に、ベルーガを食べていたカナダの地区では、人間にも汚染が進んでいたことが確かめられています。そしてこれは、もう、ほぼ解決する事はありません。彼らが日常常食を得る川が、汚染されているままですので、魚なども危険です。そして一度蓄積したそれが体から排出されることはありません。

 つまり、汚染された肉を食いたくないなら、クジラ肉は避けるべきだ! と言う話に対して出来る反論があるとすれば「それでも食いたいです」位なのです。本当はそのレベルでの危機意識で対話するべきなんじゃないかなぁって、反捕鯨団体の無茶を見ると思う。


9月23日 口が裂けるほど笑わせてやるよ

 以前より傑作と評判だったので、つい衝動的に借りてきた『ダークナイト』を観た。あまりに名作すぎて辛い。

 まず全く緊張感が途切れることがない作品である、と言う恐ろしい構造を評価したい。なので、完全に観ている間は没頭していた。息を抜くところが、全くない。

 常に緊迫して画面を見続ける、体感的にも長い映画だった。こうした映画は、近年珍しい気がする。なので、普段だったら英語をリスニングしながら字幕を読んで楽しむのだけど、その余裕はなかった……と言うよりも、演技に完全に飲まれ続けるしかなかった。

 この作品を演じた後、ジョーカーを演じた、ヒース・クリフが急逝したと言うのも……不謹慎ながら、納得してしまう。それほどの、渾身の演技なのだ。

 ストーリィに関して言えば、実はこれは僕の中では、犯人不在のミステリである。ジョーカーがやったこと、バットマンが成したこと、それらは必然性よりも蓋然性の方が高い行動だ。ジョーカーは明かな犯罪者でありながら、混沌であり、動機はなく、破壊活動もその決断を他人に委ねるなど……全ての事件の犯人であるのか、と言う点に疑問を抱く。

 事件の犯人は作中全ての登場人物の善意であり、欲望であり、良心であり、信念であり、なによりも愛情ではなかっただろうか。そんな気持ちが、いつまで立っても抜けきらない。ジョーカーの哄笑が、耳に響き続けるのだ。

 ダークナイトの綴りは「The Dark Knigt」。即ち夜闇ではなく、闇を走る騎士である。この作品で本当に、人を救った英雄は、誰なのだ? 本当のダークナイトは誰なのか。

 正直アメコミの「バットマン」の映画とは思わなかった。だが、この作品の魅力は、ミステリやSF、そしてアメコミを愛する人には伝わることは間違いがないと思う。


9月24日 お約束。

 復活の『鳥人間コンテスト』! そう! 復活、復活なのだ!

 昨年は残念ながら予算という壁の前に挫折したこの番組が帰って来た! 万歳! 結果は公式を参考に検索してもらうなどすればいいので、思いついた事だけ羅列する。

 新規チームとしてやってきた中国チーム! 機体はすごかったのでフォルムだけをみて感動した。でも飛びきれないのは、やはりノウハウ、経験値の差があるんだなぁ。

 毎年思う事なんだが、飛行機を作る経費の方が、賞金よりも遥かに上というのはまずいのではないだろうか。賞金100万円もらうチームは、機体に300万円はかけているはずだ。1千万円もらってもいいと思うんだ……。

 比較的今年はビッグフライトが少なかった印象? それでもとんでもない記録が出ているのだが、最近の傾向から若干地味に感じてしまったのかもしれない。

 東京工業大学のパイロットのシャツに「「国府田マリ子」って書いてあったよ! なにこの声優ファン大喜びの署名! ……あれもしかして、あの人の演技をみた世代の子供だったりしないよ……ね?

 でも一番気になったアナウンスはこれでした。

『初出場の上海チームの飛行機』が飛んでいる時の「中国四千年の歴史!」いやその歴史関係ない! 飛行機の歴史から考えると本当に全く関係ないからーっ!

 お前ら中国なら四千年って言えばいいと思ってるだろう。


9月25日 宇宙創生期

 長男くんがまた凄い難題を繰り出してきた。

「世界っていつ出来たの?」

 お前は本当に6歳児か。いや、こう言う発想以外の日常生活部分は紛れもなく6歳児なんだけど、なんでこんな面倒くさい質問を思いつくんだ。

 まず世界はこの場合、僕らの住んでいる宇宙と定義します。それ以前になると、まだ人類にはよくわかってないので、考えたくないからです。

 宇宙はだんだん広がっているので、その早さから計算してみたら、たぶん「137億年くらい」と言う事がわかっています。だから取りあえずは「137億年くらい」って思っておこう……って言ったら。

「地球と宇宙はどちらが先にできたの?」

 ……なんだ、その。お前、哲学的な質問だなそれは。

 あくまで科学の視点から考えると、宇宙の方が先にできたのは(僕らが観測者である限りは)間違いない。

 で、だんだん太陽とか隕石が出来てきてから、太陽の近くに地球が生まれた。これが46億年くらい前になるので、だいぶ地球が後。ちなみに宇宙の年齢を長男(6歳)に例えると、長男が4歳の時くらいにやっと地球が出来た感じ。

 と言う説明はちゃんとしたのだが、やたらスケールがでかい話なので、さすがにぴんと来なかったようだ。まあ高校生位でもわからない人はわからないだろうしな……。

 サイエンスの世界は長く遠いのだ。頑張れ。


9月26日 電光石火

 深夜居間に降りると、父が眠っていた。最初はまた酔いつぶれたのかと思ったのだが……。

 よく見ると、口の周りに白い泡のようなものがついている。仰向けで無防備な姿は、何かしらの異常を感じさせる。さすがに慌て、駆け寄った。

 ……あれ。なんだこの、横に置いてある空っぽのヨーグルトの容器……。えーと。口の周りについてるのは、つまりあれか。ヨーグルトか。

 父、なんでそんなに、子供ばりにヨーグルト口の周りにつけてるんだよ! このアホの子ーっ! って言うか夜中にお腹がすいたからって、ヨーグルト一箱開けて満腹になってその場で寝るとか! ダメだからーっ!

 迅速に叩き起こして布団に放り込んだけど、こっちの寿命が縮まったわ。って言うか本当に口の周りだけでも拭いてくれ。頼むから……。


9月27日 リバース

 もの凄い悪夢をみた。

 先日長々と語ったように、僕は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを愛しているのです。特に1が大好きですが、無論2や3も大好きです。あのスマートな演出、時代がかった派手すぎない工夫に満ちたアクション。

 ……その、夢と言うのはですね。『BTTF2』が現代のSFXを駆使してリメイクされる内容で。出来が最悪なんだ。

 本当に本当に最悪なんだ。もう夢の中ですらこれは拷問でしかなかった。観るのがイヤで泣き出したくなるような出来だった。なんだったんだよもう……。とか呟きながらどんどんどん底に落ちて暴れた所で目が覚めた。

 なんと言うかもうこう言う時こそバカ映画だ! どうでもいいひどい爆発する映画とかいいな! エメリッヒを呼んで来い! 最強キャラはセガールだ! みたいなヤツがいいな! いいな!


9月29日 ムンちゃん。

 石持浅海『温かな手』読了 →bk1r

 最近では「ロジックの名手」としての地位をすっかり築き上げた石持さんの「裏ベスト」の一つとされる短編集です。

 初心者にもわかりやすいライトなミステリと読むべきか、謎のマニアックなミステリと位置づけるべきか、実に悩ましい作品です。

 設定は奇抜です。人類からエネルギを吸い取る、古典的な吸血鬼のようなイメージの能力がある種族が実在する。ただし彼らは美食家なので、なるべく善良な人間から吸収したいので、自分の事情を理解してくれる善良な人々と共存しているのです。

 ところがまあ、そこで終わらないのが、さすが石持さんと言うか。この人の書く人間って、非常に賢く、そしてドロドロしてるんですよね。だからこそ「人間ではないなにか」である『彼ら』が、外見が人間そのものであるにも関わらず、明かに異質。そして異質故に探偵たり得る存在として書かれているのです。

 こう言うのをさらっと書いてしまうのは、才能だと思います。かなり異質な才能です。ただこれはきっと、映像化でもされない限り、大衆受けはしないのではないかとか、そんな事も考えてしまう一冊でした。


9月30日 暗黒中世

 まさか瀉血まで日本国内でいまだやってるとはなぁ。

 牧瀬クリニック内 該当ページへのリンク

 ここの『瀉血の実態』に書いてある量が本当だとすると、多くて全血献血程度ですから、死人はでないでしょうね。脱水症状に気をつければ、実害を感じる方はたぶんほとんどいないでしょう。

 かわりに実益があるとも思えません。

 瀉血と言うのは大雑把に言うと「血を抜いて血の中の悪い物を排除すれば健康になるじゃない」と言う発想の代替治療です。もっとも血を抜くだけで遠心分離して元に戻すとかやらないので、実際にある程度効果があるケースであろうと、脱水に患者を陥れる危険があります。そしてもちろん、世界のほとんど全ての病気は、血を抜いただけでは治りません。

 血液は確かに重要な体液ですが、体液のごく一部にしかすぎません。血液だけで成り立つ万能の治療なんて、成立するはずがないのです。

 ……まあ、たぶん患者の評判は悪くないと思いますよ。なにせ血を抜いて不健康になった後、十分な水分を取ったりして通常の状態に戻れば、回復した気分になりますから。具合が悪くなった原因が、血液を大量に抜いたのが理由でも、それがわからない限りは病気がよくなったように見えるでしょうから。



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