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謎の店 q 以前からそのビルを見るたびにこう思っていた「あそこは何を売っている店なのだろうか」と。 元はパチンコ店が入っていたはずのテナントビル。7階建てのそのビルには最早パチンコ店の電飾看板は取り外されていて、見上げたビルの窓には何やら中国風のデカイ陶器が見えていた。よくよく見てみるとリサイクルショップになっていた。 ひやかしに入ってみるかと店先へ、店の表にはテレビショッピングでお馴染みの健康歩行器具がずらり勢揃いである。中でも足踏み式タイプ「ステッパー」は初号機から参号機までの歴代ヴァージョン揃い踏みで、その場水平歩行&レバーが付いて上半身の運動も出来る「ムーンウォーカー」の品揃えも充実している。そして直射日光をバリバリ浴びる店の入り口付近にはダンボール箱一杯に1本/100円の値段のついた口紅が置かれていた。<溶けるやろ 1階は事務用品と食料品のフロアのようである。しかし置かれている事務用品はどう見ても倒産した会社の事務用品をそのまま持ってきたようで、使い込まれた勘定科目ゴム印や薄汚れたファイル、中途半端な数しか入っていないボールペンの替心など。なかでも目に付いたのは小学生の頃図工の時間で版画を作ったときにしか使った記憶の無い「バレン」の新品が30個/箱単位で並べられ、しかもついた値段が一箱千円である<誰が買うねん、誰が 2階は衣服やバッグなどの類が置かれていた。古着を通り越して「誰が買うねんこんなモン」というようなオバちゃん向けの商品が並べられているその近くに、何故かアダルトコーナーが。2級品のAVが棚に並べられていたその脇に「女子高生使用済み生パンティー」がうやうやしく鍵付きショーケースに並んでいた<これも衣料品か? 3階は電気製品のフロアだった。ボクの期待に応えるかのように粗大ゴミのような電気製品が所狭しと陳列されていた。電源ケーブルの無いビデオデッキ<しかもベータダブルカセットのCDラジカセ<片側のカセット破損やニクロム線を使った電熱器。とどめはお約束の美顔機である、水を張って顔をそこに潜らせて「下から湧きあがる泡でアナタもべっぴんさんに」のあれが予想通り5台並んでいた。そしてヤバイ物が・・・・コードレス電話全盛の現在では考えられない違法電波を飛ばしまくり、見通し距離1km通話を実現した大昔のコードレス電話機までも売られていた。最後にこのフロアで脱力させられたのが、LPレコード(レコード盤なしジャケットのみ)であった。 4階は家具のフロア。古めかしい桐箪笥や歴史を感じさせる船箪笥など、なかなかの品揃えであったのだが・・・・ガラスの割れた洋食器棚15,000円で売るか普通?おまけにステッカーがベタベタ貼ったままのカラーボックスが3,000円!客をバカにしとんのか(怒)はあはあ 5階は何やら分からない骨董品のような陶器と事務机やらが置かれていた。窓越しに見た中国製の陶器壷も置かれていたのだが、あるものを見てワタシは言葉を失った。それは「建物に取り付けるドア」が単体でズラリと並んでいたのである。ここまで来ればもう脱帽ものである。 5階より先は無かったので階段を降りていった。すると気付かなかった恐ろしいものが階段のあちこちに陳列されているのが次々と僕の目に飛び込んできた。「パイプ椅子新品一脚1,000円」を皮切りに、「どこぞのバアさんが団扇をもって籐椅子に座っている姿を書いたヘタウマ油絵1,000円」、「南国の花飾りを身に纏う少女3人のヘタウマ油絵なんと3,000円」、「中山美穂1000ピースジグソーパズル完成品が3,000円」に対抗して「菊地桃子の1000ピースジグソーパズル完成品は1,500円」うーんミポリン強し(笑) 究極はデパートに置かれているような「クマさんの形をした、わたあめ製造機80,000円」であった。<誰が買って持って帰るねん、こんな重たいモン考えてみればリサイクルとは限りある有効資源の活用を前提として、不要になった物を安易に捨てず必要とする人達に再利用して貰い、ゴミの増加を防ぎ、あるものを限りなく有効活用していくのが本筋であろうと思う。しかし、倒産処分品やら粗大ゴミを清掃もせずそのまま売るのこの店の経営者の姿勢はは如何なものか? そんなことを考えつつ店を出ようとした僕の視線にあるものが・・・・「中華事変従軍記念 第五工作部隊のバッジ」だった。<こんなもん誰が買うねん |