読みやすい小説系サイトを目指して

著者:一色秋人さん
 編集:已岬佳泰(やみさき) 

第11章 理想のリンク表記とは

 ■理想のリンク表記とは?
 ■英語のリンク表記はなぜ不親切か
 ■個性的なリンク表記はなぜ不親切か
 ■単語だけのリンク表記も実は不親切
 ■明瞭なリンク表記とは?(1)〜「リンク先の説明文そのもの」
 ■明瞭なリンク表記とは?(2)〜「他のリンクとの区別を明瞭にする」
 ■明瞭なリンク表記とは?(3)〜「あらかじめカテゴリを設定する」
 ■まとめ

 ▼NEXT(準備中) HOME


■理想のリンク表記とは?

 お客さんへの親切さ、という観点から考えた場合、理想のリンク表記は「リンク先の説明文そのものがリンク」です。
 これは「リンク先の予想を容易にさせる」という意味からですね。

 リンク表記から予想される内容と、実際に開いたページの内容とが異なると、お客さんにストレスを感じさせてしまいます。また、行き先不明のリンク表記ばかりでは、お客さんが右往左往する事態にもなりかねません。

 そこで、曖昧さのない明瞭なリンク表記が必要となってきます。

 今回はこのリンク表記について少々考えてみます。

 まずは「曖昧なリンク表記」から。

TOP


■英語のリンク表記はなぜ不親切か

 英語のリンク表記はクールで格好いい雰囲気をサイトにもたらします。かなり使いたくなりますし、英語表記が実に似合うサイトもありますね。デザイン性の観点から見ると、英語のリンク表記はかなり効果的だと思います。
 しかし英語のリンク表記が不親切なのも、また事実。

 これは実にシンプルな理由で、「訪問客の多くが日本人」だからです。

 確かに、中学・高校と英語は必修ですから、英語に馴染みのない日本人は少ないと思います。しかし一旦学校を離れてしまえば、カタカナ英語を目にする機会は多くても、アルファベットを目にする機会はうんと少なくなります。

 そのため、普段馴染みのないアルファベット表記に出逢うと、一瞬、意味の把握に戸惑い、リンク先の予想ができなかったりします。また、アルファベット表記というだけで、よくリンク表記を見もせずクリックしてしまったりします。

 そうしたわけで、英語のリンク表記はデザインとしては格好いいけれども、リンク表記が曖昧になってしまいます。お客さんへの親切さ、という観点からは「不親切」と云わざるを得ません。

TOP


■個性的なリンク表記はなぜ不親切か

 リンク表記というのは実に没個性的です。「新着」「BBS」「ギャラリー」「リンク」などは、ほとんどのサイトで共通してしまいます。
 ですから、自分のサイトデザインに合わせて個性的なリンク表記を考えたりします。

 例えば、サイトを「喫茶店」の雰囲気でまとめているため、「コンテンツ」を「メニュー」(このあたりは全然平気です)、「リンク集」を「お薦めの名店」(ちょっとわかりにくくなってきました)、「ゲストブック」を「お客様の声」、「新着情報」を「本日のお薦め」、あるいは、「書評」を「ブレンド」(?)、「日記」を「モカ」(!?)としたりする場合があります。

 一見、「ゲストブック」→「お客様の声」のあたりは、平気にも思えます。しかし「お客様の声」だけを見れば、「アンケート結果」かも知れないですし、「何かの商品に対する調査レポート」かも知れません。「モカ」に至っては全く予想ができません。

 個性的なリンク表記はほぼ間違いなく、行き先を曖昧にしてしまいます。

 ですから個性的なリンク表記を用いる場合は、行く先の説明文を付すなど、何らかの工夫が必要ですね。

TOP


■単語だけのリンク表記も実は不親切

 困ったことに実は不親切なんです。
 例えば、「小説」というリンクがあったとします。訪問者は「小説の紹介(新刊や名作紹介)」「小説の書評」「自作小説」あるいは「小説作法」「読書日記」など、実にいろいろな予想をします。

 ですから、単語だけでは行く先が曖昧になってしまいます。

TOP


■明瞭なリンク表記とは?(1)〜「リンク先の説明文そのもの」

 曖昧なリンク表記を避けるためには、まず「リンク表記を詳しくする」という手があります。
 上で「小説」一語だけのリンク表記が曖昧だと指摘しました。

 そこで、少しわかりやすく「ノベルス工房」というリンク表記にしてみます。すると、「工房」とあるわけですから、「自作小説」か「小説作法」のどちらかに絞られます。これで曖昧さがかなり払拭できました。

 しかし今度は「ノベルス」の中身がわかりません。サイトの雰囲気から歴史小説があると思っていたところ、実際はミステリがあったりすると、これはがっかりさせます(これは実話です。中国系コンテンツの「平津館」を訪れて下さった方が、歴史小説があると思って小説系コンテンツの「ノベルス工房」を見る、ということがありました。現在は両方とも休止中)。

 というわけで、少しはましになったものの、まだ曖昧さが残っていますね。

 そこで、「ノベルス工房──ミステリ風味の自作超短編小説を発表しています」というリンク表記にします。こうなると、もう誤解はほとんど生じません。「ミステリ風味の自作超短編小説」に興味を持った方だけがそのリンクを辿ります。

 「リンク先の説明文そのものがリンク」を理想のリンク表記とするのはそのためです。

 しかし、長いリンク表記はサイトデザインを壊す恐れがあります。ですから、「リンク先の説明文そのもの」がいくら親切なリンクとはいえ、なかなか採用には踏み切れません。

 そこで、他に明瞭なリンク表記はないか考えてみます。

TOP


■明瞭なリンク表記とは?(2)〜「他のリンクとの区別を明瞭にする」

 上で単語だけのリンクが曖昧だと述べました。しかし単語だけのリンクでも、他のリンクとの区別が明瞭であれば、曖昧さを払拭できます。
 例えば、「小説」「書評」「読書日記」とリンクが並んでいれば、「小説」は「書評」と区別されているわけですから、「自作小説」の可能性が非常に高くなってきます。実際は「創作」とした方がベターですが、他のリンク表記との区別を明瞭にすることで、「小説」でも、ある程度曖昧さを払拭できます。

TOP


■明瞭なリンク表記とは?(3)〜「あらかじめカテゴリを設定する」

 これはリンクを並べるに当たって、それらのリンクを上位カテゴリの中に収めてやる、という手です。
 例えば、「創作活動」とカテゴリを設定した上で、「イラスト」「ミステリ」「歴史物」と並べてやれば、「イラスト」は「自作イラストのギャラリー」ですし、「ミステリ」は「自作のミステリ小説」、「歴史物」は「自作の歴史小説」(歴史エッセイの可能性もあります)と予想が付きます。

 ですから、あらかじめカテゴリを設定してその中でリンクを並べてやれば、単語だけのリンクでも充分明瞭なリンク表記になります。

TOP


■まとめ

  以上のように、「お客さんへの親切さ」という観点からリンク表記を考えると、理想のリンク表記は「リンク先の説明文そのもの」になります。あるいは、上位カテゴリを用意し、その中にリンクを並べるという表記法もあります。
 ですが、そうしたリンク表記がサイトデザインを壊すのは事実です。 

 サイトデザインとの兼ね合いで、ある程度「親切さ」を放棄する必要があるのは、仕方ないことでしょう。

 このほかに良いリンク表記の方法がありましたら、ぜひ教えて下さい。皆さんのご意見をお待ちしております。


TOP ▼NEXT(準備中) HOME

Copyright(c)2000 A.Isshiki All Rights Reserved