「特攻戦士の遺志に触れて」後藤 玲子 Reiko Gotoh著

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後藤 玲子 著 四六判 132頁 定価1000円 +税  ご注文はこちら

十死零生の出撃隊員は言い遺した。
「後に続くを信ず」「あとを頼む」 と。

終戦還暦の今、そのことばのこころに触れた時、
巷の一隅で私の内奥に大きく揺らぐものがあった。

特攻戦士の遺志とは、「大切に思うこころ」だと受け取りました。親を大切に思う
こころ、兄弟姉妹を大切に思うこころ、隣人を大切に思うこころ、師・友を大切に
思うこころ、そのこころを確実なものに育てていくことで自分自身を大切にしている
ことが実感できます。勇気が沸いてきます。・・・・・特攻戦士が言い遺したことば、
その真意は、”全世界の人々の笑顔の耐えざる日々と成さしめよ!”だった、と私
には 思えるのです。(本文より)

プロローグ
第一章・子育ての時
甲種第十期飛行予科練習生のことばを読んで
第二章・”転勤族の妻”が人生に苛立ったとき
第十四期飛行予備学生のことばを読んで

第三章・夫が不甲斐なく思えたとき
有馬正文少将にこころを寄せて
第四章・姑を疎ましく感じたとき
特攻戦士の母にこころを寄せて
第五章・年金生活を目の前に迎えたとき
シドニー攻撃特殊潜航艇「伴勝久少佐」墓参旅行
人間魚雷「回天」基地大津島紀行
「草薙隊慰霊碑」を守る愛知少年院

エピローグ
 
 

(管理人k.Miekoの感想)
最近、清く生きるとはどういう事か・・・うっすらとわかりかけてきた。
身近にがんを抱えながら先立たれたご主人の代わりに必死で 一家を支えている女性がいる。
福祉が完備されている現代なのに、そんなものはものともせず人に迷惑をかけず、愚痴をもらさず
朝暗いうちに起きて働いている。いつがんが再発するかわからないというのに。
そんな彼女のひたむきな生きる姿は、将来彼女が亡くなったあと、子供の生きる糧となるだろうと
確信している。この本を読んでそういう事を強く考えるようになった。
清く生きる彼女の姿は、後世の者のために魂を込めて生きた特
攻隊員の姿と重なる。

私がさまざまな戦時体験を聞いたり読んだりして打ちのめされていた時期、周りの誰を見ても偉大だと思った。
著者が若い頃お姑さんに悩まされている時、お姑さんも戦時中夫を戦地に送り、戦争未亡人となり子供を抱え
て満州から引き上げ、女手ひとつで一家を支えた、個を超えて一時代を担った特攻隊員の母とお姑さんとが
重なって見えるようになり開放された。
特攻隊員が願ってやまなかった親や兄弟姉妹を思うこころを受け止めた。
特攻隊員の遺志を受け止めるという事は、ひとりひとりが相手の心を受け止める事ができれば良い世界が
作れるのではと言う。
戦時中の出来事や軍人を通して今の自分に照らしあわせて考える、今の自分に織り込んで生きる、
私もそう努めたいと思う。