
8月23日
今回私が滞在させてもらった叔母夫婦の家は
福岡県小郡市鰺坂。西鉄端間駅と味坂駅のち
ょうど中間地点の田んぼの中の部落、朝な夕な
に全方角見渡せる山や空や雲の、刻々と変化
する様子が見られる。
若い時はそんなものには目もくれず、雲が美
しいなどと思ってもみなかった。
一面田んぼを伝って吹く風は、冷房機器の熱風
が蔓延し、灼熱化した都会では考えられない程
冷たい。
どういうわけか朝6時前に目が覚め、一番に窓
のカーテンを開 けに行き、朝焼けを眺める。
早朝の庭に咲く朝顔と百合の花は幻想的だ。
庭のオクラをもぎ、ご飯にのせて食べる朝食の
おいしかった事。
叔母夫婦の好意にすっかり甘え一級ホテルに
泊 まるより贅沢な5泊だった。
抱腹絶倒のエピソードをひとつ。
私が同窓会に行っている間、ひろこが一人で久
留米の町を見に行きたいと言ったら、叔母夫婦
が顔色を変えて心配し始めた。 「嫁入り前の
女が一人で町へ行くなんて・・・」と。
いつの時代なのよ。 ひろこは昔ならとうに行き遅
れの28歳。ケータイで逐次居場所を連絡する事
と、町で男とすれ違っても目を合わせない事を約
束して許してもらった。かぐや姫じゃあるまいし。
それほどまでに、のどかな暮らしなんだな、これが。
同じ日本だろうか。

叔母の家から見る朝焼け
毎朝これをみたいな。


花の王様である百合の種が飛んできて
自然に咲き乱れるなんて、何て贅沢。
東京へ帰る為、西鉄端間より母、叔母夫婦に送られ福岡へ向かう。
元気とは言え皆年をとって、このまま会えないじゃ忍びない。
ひろこが結婚し、長男浩も今はやりのゲームソフト会社に勤め、超多忙のため会社に泊ま
り込み殆ど帰らない。
私の仕事とて零細自営業の雑用全般を取り仕切り、やれマルチメディア、インターネット、
2000年問題だのと、めまぐるしく変化する情報機器の世界に生き、この年じゃ相当き
つい仕事であるが、心の余裕ができたら再び九州へ帰りたい。

「スマートで目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」海軍精神そのものの 一生を貫いた叔父、最も尊敬した叔父は昨年逝ってしまった。地元の旧海軍の集まり「海友会」に出かけていく叔父。