研究室-単語帳(2)
 
 
サナダ先生

 

 辞書でたまたま見つけた単語。

 

lombriz solitaria

 

 直訳すると「ひとりぼっちの蠕虫(ぜんちゅう)」。蠕虫て・・・。

 

 「サナダムシ」を意味するこの単語を見たけんじは、ウゴウゴ・ルーガを思い出したらしいぞぉ。

02/4/28

 
コピー

 

 国立図書館→レイナ・ソフィア図書館→研究所とハシゴして大量のコピーを取ってきた。もう一日分の予算を使い切っちゃうくらい。

 

 それを見たパウラが言った言葉。

 

「本のコピーは著作権の侵害だけど、
 
大量のコピーは研究って言うのよね。」

02/6/7

 
ぴけて

 

 スペイン中がゼネラル・ストライキ。まだ起きたばかりだから、それがどれくらいの規模で行われてるのかわかんないんだけど、地下鉄やバスは最小限のサービスしか提供してないらしい。研究所に行くのにかなりの時間がかかるってのは予想できる。

 

 で、ゼネストに関する情報を流す新聞やラジオでは

 

ピケテ piquete

 

っていう単語が頻繁に繰り返されている。操り人形みたいだなって思ったけど、それは ti'tere 。母音しか合ってないじゃん。

 

 西西辞典、マリア・モリネール『スペイン語用法辞典』によると、この単語は

 

暴力的であれ、そうでない場合であれ、他の人々がストライキを支持するよう試みる集団

 

という意味らしい。西和辞典にも

 

5. ピケ;ピケ隊

 

って書いてある。ただ、「ピケ」なんて日本語を知らなかった俺は

 

4. 【軍】小隊、班 -de ejecusio'n 銃殺隊

 

 街中が物騒な雰囲気に包まれてるのを想像してしまった・・・。

02/6/20

 
不思議な文章

 

 今読んでる文章で出会ったフレーズ。

 

 Lo que hace lo hace porque lo ha de hacer.

 

 言いたいことは分かるんだけどさ。結局は何も言ってないことと同じだと思うのは気のせい?

02/7/22

 
PC

 

 アムステルダムの空港で飛行機に乗り込むとき、久しぶりに手に取ったエル・パイス紙。

 

 日本で報道されてることと全く違う。中国の洪水の記事なんて、使われてる写真は日本の新聞と同じなのに、記事の内容は全く別物。面白い。

 

 で、政治欄を読んでたときの発見。詳しい記事の内容は忘れたけど、PCがどうたらこうたらって書いてあって、

 

パソコンの輸入問題かなぁ・・・

 

って読み進めてみても、どうしても文脈が理解できない。つうか、どう読んだってパソコンに関する記事じゃない。

 

 そこでピンときた。そっか、PCってのはパーソナル・コンピューターの略語じゃないんだ。なるほど。パルティード・コムニスタ、つまり共産党だってことに気づいて納得。

02/8/27

 
信頼

 

 友達の家で夕食会。そこで覚えた表現。

 

Hay confianza.
 

 直訳すると「信頼関係がある」ってことなんだけど、日本語で言うと「直箸でいいよね」ってとこか。別に箸を使うわけじゃないけどさ。

02/8/30

 
自分の名前

 

 自分の名前を国語辞典で調べてみた。

 

血気盛んな青少年。わかもの。
(新明解国語辞典, 5版)

 

 「こんでい」っていう意味もあるってのは親から聞かされて知ってたけど、第一義は知らなかった。

 

 落ち着いて見えるってよく言われるけど、実際のところ

 

血の気が多いのはそのせいだったのか。

02/10/25

 
師の言葉

 

 ハイメ・ブリウエガ(コンプルテンセ大学教授、今年の俺の指導教官)の研究室に逝ってきた。

 

 現時点での研究状況を報告しに。

 

 しかも朝9時に。(←就寝午前4時、7時40分起き)

 

 もう御免なさい!って感じだったよ。去年の終盤は研究所での発表+原稿の提出で、年が明けてからはパリに行ったり日本語の論文書いてたりで、それどころじゃなかったんだ。

 一応さ、研究所での発表は今年の研究テーマに沿ったものだったから、その原稿を渡してこれからの研究課題を話してきた。

 

 で、俺が研究してるテーマ「1930年代(特にスペイン国内)のピカソのイメージ」って、オーソドックスな美術史の研究方法と違うんだよね。自ら作品解釈をすることは(多分)なくて、ピカソっていう芸術家がどういう風に利用されたかっていうところに焦点を置いてる。

  

 ただ、美術史研究者の中には俺がやってるような研究の方法を否定的に捉える人もいて、指導教官がそういうのを認めない場合とんでもないことになる。例えば、単位が認められなかっりした日にゃ今年1年間が全くの時間の無駄になっちまう。

 授業を受けた感じだとハイメは大丈夫なはず。そうは言っても、それとなく探りを入れといても損はない。で、恐る恐る「こういう研究方法を認めない研究者って多いんですよね」って聞いてみたんだ。

 

「いや、私はこういうことは重要だと考えている。人はありのままを見ることはできない。目に見える現実はその時代の価値観によって全て操作されてるんだ。美術を理解するためには作品なり芸術家なりがどう理解されてきたか、そういう歴史的背景を知ることが必要なんだ。

 

 もう、これ聞いたときの感動と言ったら・・・。これから、ハイメのことは躊躇なくと呼ばせていただきます。

03/1/20

 
プロパガンダ配達人

 

 プロパガンダっていう単語は日本語だとものすごく否定的な意味に聞こえる。

 

プロパガンダ【propaganda】 宣伝。吹聴。プロ。
(『広辞苑』 第四版)

 

 ある特定のメッセージを不特定多数に伝える手段がプロパガンダで、そのメッセージの真偽は問題とならないのが特徴。

 プロパガンダが意識的に、また大量に活用されるのは選挙や戦争といった民衆の心をつかむことが必要なとき。ヒトラーも著書『我が闘争』のなかでプロパガンダの役割を次のように規定して、積極的に活用してる。

 

  宣伝(=プロパガンダ)の課題は、たとえば種々の権利を考慮することではなく、まさに宣伝によって代表すべきものをもっぱら強調することにある。宣伝は、それが相手に好都合であるかぎり、大衆に理論的な正しさを教えるために、真理を客観的に探求すべきではなく、絶えず自己に役立つものでなければならない。
(アドルフ・ヒトラー『完訳 わが闘争(上)』平野一郎・将積茂訳、角川文庫、1988年(1925-27年)、262ページ)

 

 街角のポスターもプロパガンダだし、最近めっきり話題性を失ってしまった小泉メールマガジンもプロパガンダ。インターネットの世界もプロパガンダだらけ。メッセージの裏側に秘められた発信者の意図を読み取れない限り、一方的なプロパガンダに染められちゃう危険に常にさらされてることになる。もちろん、そういう意味ではこのサイトも「スペイン20世紀美術は面白いぞ」っていうプロパガンダだけどね♪

 

 でも、このプロパガンダっていう単語、語源はpropagare(普及させる)ってのにあって、キリスト教の布教活動のことを指してた。否定的な意味はなかったんだよ。

 

 で、さっき鼻歌交じりに昼飯つくってたら、玄関のブザーが鳴った。

 スペインでは郵便受けが建物の中にあって、郵便やチラシを配達する際は住人の誰かに入り口のドアを開けてもらわないといけない。ブザーを鳴らしたのはチラシ配達人だったんだけど、

 

プロパガンダを配りに来たんだ。ドアを開けてくれ。」

 

 確かにスペイン語ではチラシもプロパガンダだけどさ。ぎょっとしたのも事実。まだまだ修行が足りないらしい。

03/1/27

 
DELE

 

 ふと気がついたんだけど、

 

Fortuna LIGHTS(スペインのタバコ)のSってなに?ライトだけ複数形?

 

っていうどうでもいいことが気になってしようがない今日この頃。

 

 話は変わって。自慢じゃないけど、外国語の資格ってほとんどなにも持ってない。

 

 英検は中学のときに取った3級どまりだし、日本のスペイン語検定は取る気にもならないし。(←英検2級は面接の日に寝坊したんで面倒くさくなってやめた。)

 

 履歴書の資格欄に書けるのは普通自動車免許と学芸員資格くらい。あ、あと全国空手道連盟初段ってのもあるな。そりゃもう、なんの役にも立ちゃしない代物ばかり。

 

 スペイン語の能力を証明しなさいって言われたら、J大イスパニア語学科卒ってのとスペイン政府給費奨学生ってので許してもらえそうな気がするんだけど、検定を受けるってのが一番確実な気がするんだよね。

 

 なにが言いたいかっていうと、

 

DELE (Diploma de Espanol como Lengua Extranjera)。

 

 スペイン政府公認のスペイン語検定で、その権威は神吉先生のお墨付き。これの上級(Superior)を受けるべきかどうかを考える牛並みに悩んでるのである。うーむ。

 

 DELEの上級って学部のときに二連敗したんだよね。一回の受験料が15000円もして、数ポイント足りないだけで不合格っていう通知をもらったときは泣きそうになった。

 しかも、これって日本に帰って大学で教えるようになったら絶対に受けられない試験なんだよ。なんでかって?もししくじった場合、「あの先生、スペイン語検定不合格だったんだって」なんて噂が広まって信用ガタ落ちでしょ。学生の身分でいられる今が資格ゲットのチャンス!(←どっかの広告みたいだ。)

 

 問題はみっつ。

 

143ユーロっていう法外な受験料。

 

 このお金があればあんなこともそんなこともできる。(←変なことを妄想したあなた、欲求不満ですね?) 円安の現在、この出費は痛い。

 

不合格喰らったときに立ち直れない。

 

 二度あることは・・・って言うしな。つうか、不合格だった場合、コンプルテンセ大学博士課程在籍のプライドがズタズタに引き裂かれる。スペイン語活字デビューも決まってる手前、これは正直、怖い。

 

面倒くさい。

 

 これが最大の問題だってのは秘密。

 

 どうするべ。この資格、なくても別に困らないとは思うんだけど、あるに越したことないんだよなぁ・・・(ため息)。

03/4/2

 
横文字マジック

 

 いろんなところで宣伝してる

 

Gran Circo Nacional China

Zensation

 

 でも、頭の中で日本語に変換すると

 

中国国立雑技団

禅セーション

 

 まったく同じもののはずなのに・・・。そして、後者のほうに興味をそそられる俺の感性。

03/4/4