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Mar adentro
昨日の夕方、アレハンドロ・アメナバル監督の新作「Mar adentro」を見てきましたのですが、映画館を出たとき、あまりの衝撃に歯がカタカタ音をたてて震えてました。
これまでのアメナバルの作品(「テシス」、「オープン・ユア・アイズ」、「アザーズ」)とは、まったく雰囲気が違います。夢と現実が複雑に絡み合うのでもなければ、そもそも心理サスペンスでもありません。
っていうか、アメナバルの作品で滝のように泣くとは思わなんだ。
「死」をテーマにしているという点で他の作品と共通しているのかもしれませんが、「Mar adentro」は実話を基にした感動作なんです。
もちろん、主役を演じたハビエル・バルデムの演技力も忘れることはできません。ガリシア語やガリシア訛りのスペイン語を流暢に操り、28年間も寝たきり生活を送るラモン・サンペドロを憎らしいくらい見事に演じきってました。
いや、ただ涙を流してカタルシスが得られるだけだったら、あれほどの衝撃は受けないでしょう。監督はこうコメントしています。「僕の映画は答えを与えるものじゃないんだ。問いを投げかけるものなんだ」と。なんで、ストーリーを紹介するなんて野暮なことはせずに、映画で提示されている問いを投げかけて、僕が受けた衝撃を想像してもらうことにします。
本当に、死というものは忌まわしく、できるなら訪れないほうがいいものでしょうか?生きることも権利ならば、死も権利として与えられるべきだと思いますか?
自殺する友との最後の会話で「さようなら、いい旅を」と言ってあげられますか?
愛する人を愛するがゆえに殺すことはできますか?04/09/09