
■ いつだって、言葉を探しています (過去の日記:Since 2003.01.22.)
■
こんなものを読んでいます (2003.02.04.)
■ ふと思ったことなど。 (2001.10.21.)
■ お気に入りの本。(2001.05.01.)
■ 「私」について(2001.06.26.)
| ■[SIDE_B] 『キノの旅7』時雨沢 恵一(電撃文庫) |
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キノの旅最新作。外伝っぽい。
このシリーズは「キノの旅」のスナップショット集だからあらため
て「外伝」というまでもないのだけれど、今回は物語設定である登
場人物の過去がよく出てくる。
シリーズもので善悪がはっきり分かれるのは、巻が開いてしまうと それくらいしか覚えていないからかなぁ、と思う。プロローグの話 は根幹設定に関わる話だったのにも関わらず、読みながら思い出し た感じだったし。
この物語の特徴として、やや叙述っぽい構成があるかな。
キノが、その時点では読者に分からないことをつぶく。読み終えて考え
てみると、なるほどね、と思う。僕はこのちょっとミステリっぽい感じ
が好き。「えーと、これって他の短編も読まないと分からない?」で、
しばらくして、あ!そうかと思う。
やや読解力が落ちているかも……。
| ■[SIDE_B] 『サイコロジカル(上・下)』西尾維新(講談社ノベルス) |
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西尾維新の戯言シリーズだが、回を追うごとについていけなくなってる。 物語を分かるためには、作り手と読み手の間に、共通の認識が必要。単 語レベルでもそうだし、社会的行動もそう。買い物してお金を払わない 世界ってのをいきなり描かれても、そのルールがわからない。あと、人 間の体力的なものも、そう。骨折したらまず動こうとはしないし、思考 より痛みが勝つだろうと思う。そういう感覚のこと。
赤い人がどんどん人からかけ離れて行くにしたがって、あぁ、これはそ のルールにはないのだな、と思う。ただ、現実世界、というものに縛ら れず共通基盤だけを確立したほうが物語の自由度は大きくなるだろう。 その意味で、ついていく・分かる必要はなくて、ただ楽しければよい、 のかもしれない。
| ■[SIDE_A] 価値を決めるのは。 |
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本を売ってみて、改めて本の価格についてちょっと考える。
今、本の価格って分量に依存しているし、誰が買っても同じ値段。でも、
それって変えられると面白いなぁ。
たとえば、今回読まずに売った本の価値は僕にとっては安い。けど、た とえば、本多孝好『ALONE TOGETHER』なんかは十倍でもいい。ま、安く で手に入るのをここでは純粋に喜んでおきます。
でも、そうやって価値が分かるのって、いったん読み終えてからだし、 さらに読み終えて、なにか触発されることがあったりしたときだしね。 お金に換算するのって難しいかも。でも、読んだ本の価値が下がるって 経験はないかなぁ。
| ■[SIDE_B] 『灰よ、竜に告げよ』浅井ラボ(スニーカー文庫) |
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「されど罪人は竜と踊る」の続編。
すごいね、こんなに早くに読めるとは。世界観が確立していってるし、
シリーズとして安定してきてる。全作とくらべると多少エグい。二作目
にして魔族っぽい敵の登場は、「スレイヤーズ」に似てるかも。
でも、主眼はやはり主人公ガユスとパートナーであるギギナの掛け合い
漫才。俺で拭くもの、というあたりのセンスには脱帽。
それにしても、二作目を読んで初めて、「これって小説Wizardlyじゃん」 ってことに気がついたよ。第六階梯という設定、おそらく各階梯ごとの 発呪回数制限、まさにWizardly。そして、このタイトルは、『隣り合わ せの灰と青春』『風よ、龍に届いているか』という傑作小説へのオマー ジュ。
| ■[SIDE_A] 限りあるもの。 |
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引越しをすることになったので、本の整理を始めました。
引越し先へ持ってゆく本、実家に送る本、売る本に分ける。売る本を分
けるという作業が一番へこむ。場所やコストの都合上仕方がないのだけ
れど。
読んだ本は(気持ちが悪くなければ)、基本的には売ったり捨てたりはし
ない。だから、買ったが読んでない本を売ることになる。
せつないってのは二つあって。
ひとつは、なんで読まない本を買ったんだろー、という損得勘定かな。
でも、それはまぁ、いいんだ。買ってみないと分からないものってある
し、無駄だとは思ってないんだ。なくしたものも自分を構成する大事な
一部。
もうひとつはさ、読めない、ってのを省略しないと「生きてるうちには
読めない」ってことだと思っちゃうのな。この「終わり」はいつ来るか
分からなくて、「そんなわけ ないけどあたし 自分だけは ずっと16
だと 思ってた」(加藤千恵)の短歌のように、自分だけは終わらないも
のだと思ってて、目をつぶってきてる。
ま、そこまで分かってるんだから、逆に考えてみましょ。35年ローンで
家を買うとか、死ぬことのリスク分散の生命保険とか、そういうことを
考えること、ちょっと視点を変えて新世界へようこそとか、安心とかに
感じてゆきたい。それって実は、きっと訓練なんだよね?
| ■[SIDE_A] 海遊館。 |
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うまく時間が空いたので、後輩たちと一緒に出かけてみました。
ごく純粋に楽しかった。生物っていつも画面の向こう側にいて、決まっ たアングルでしか見ていなかったように思う。明石大橋を見に行ったと きも思ったけど、大きなものを見ると、僕はほっとするみたい。
たぶん、自意識過剰なところに「ちっぽけな自分」を感じさせてくれて、 ほっとするんだと思う。
| ■[SIDE_A] 夢と理想の間に。 |
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自分の人生を分析している夢を見た。
両親から、「結婚、どうするの?」と問われている。
問われているより責められているニュアンス。現実でも何度も聞かされ
ていて、気持ちは追い詰められている。
もっといろんな選択肢があったはずなのに、それぞれを正しいと信じる 価値観があるはずなのに、選択するだけの実力も環境もあるのに、どう して僕はこれまでの選択肢だけを正しいと思っているのか。
自己肯定を続けすぎているのかもしれない。
もっと、たくさんの人に触れたい。
もっと、いろいろな生き方を見たい。
うーん、「僕にはちょっと合わない・できない」って冷静にならずに、
面白いと思うものに全部首を突っ込め。自分の視点も他人の視点も、一
切まったく全然気にすんな。
価値観を持たないと、ふらふらした生き方になる。だけど、価値観を受 け入れないことは寂しい生き方になる。
……という思考をしている僕がいた。ここまでが、夢。
だから、負けんなよ、俺。
| ■[SIDE_A] 断章。 |
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深夜零時。床に就く。目を閉じると豆球にしたあかりをかすかに感じる。
柔らかな暗闇。闇の中にかすかな一本の赤い糸を見つけた。最初からあっ
たのだろうか。
糸はしだいに幅を持った紙テープのごとくひらりひらりと舞うようになる。
赤レーザーで描かれる画のよう。拡大し、小さくなり、重なり、輪になり、
やがて静かに、先端部分を下にした涙形になる。
涙形は、水に入って急冷し固まる熱鉄を起想させる。もうもうと立ち込め
る水蒸気で奪われた視界が回復するころ、そこは高い天井の部屋になって
いる。体育館よりずっと高く、古い建物。天井の枠組みが見えている。緑
色にペイントされた天井に黄土色の骨組み。黄土色のところどころに黒い
染みが見える。木なのだろうか?
すぐ側に人の気配を感じて振り返る。まだ子供の頃の僕が、僕に気がつか ずに向こう側に走ってゆく。ゆっくりと情景を思い出す。ここは博物館の 別館。大きな別館には本物の飛行機のコックピットが置かれていた。副操 縦士の席に座った子供の僕の手が上下に動く。ハンドルを握っているのだ ろうか。表情はここからでは良く見えない。
ふと顔を上げて子供の僕は気がついたようだ。この飛行機には翼がない。
それを寂しいと思っている。ここにいる僕は気がつく。この飛行機には、
翼がつけられた形跡がない。それを寂しいと思う。
涙形は翼の形であったのかもしれない。翼を胴体が悼んでいるのだろうか。
赤は血の色、悲しみの色。灼熱の鉄の色、再生の色。
| ■[SIDE_A] 断章。 |
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優二は教科書に一切書き込みをしない子供だった。
一人っ子だったのに、だれかが使うかもしれないと考える癖があった。
それが、はっきりと、自分はこの世界の住人ではなく客なのだという自
覚になったのは、最初の恋が終わったころだった。
……えーと。ふと思い浮かんだフレーズでした。
気が向いたらまた断章を書きます。
| ■[SIDE_B] 『恋愛論』橋本 治(講談社文庫) |
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橋本治の自伝であり、世界観を凝縮したもの。僕には「なんでもありな
んだ」というニュアンスしか汲み取れなかった。自分はこれで良いのだ、
ということを延々と書いているのでやや食傷気味。
ま、だれだって自分を語れと言われれば「自分は正しい」と胸をはるか、
「自分は駄目なんだ」と同情を買うかしかない。……のか?違うと思う
よ。何かをきちんと考えるということは、それに接している自分につい
て考えることにつながる。どんなことでも。だから考える人ほど自意識
過剰になるワナがある。違うのかな?
そこでもう一度、初心に戻る感覚で、それに興味を持ったことを探して
みる。なくなってたらまた別のものを探す。自分自身を探すことが目的
になってるの?違うでしょ。考える人は、あまりに長い時間立ち止まら
ないほうがいいみたい。
| ■[SIDE_A] おひさしぶりー。 |
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です。ほんとに。一週間も経ってしまいました。木曜から土曜まで東京
にいました。ちょっとは関東慣れしてきたかな。反対方面の電車に乗る
回数は少なくなりました。
が、関西人なのでエスカレーターの右にボーっと突っ立ってしまう癖は
抜けず。
今回もまたまた友人宅にお世話になりました。少し仕事の話とか、将来 の話とかできたので嬉しかったよ。そのたいろいろ、ありがとう。
| ■[SIDE_C] 「ハリーポッターと秘密の部屋」 |
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ようやく見ました。時期的に周回遅れかも。
一作目でハリーvsあの人、という構図は出来上がっているので、下手を
すると二作目ですでにマンネリになってしまうけど、勢いのある物語に
なっている。リアルを考えるともっと準備をするだろうけど、実際には
何が起こるかなんてわからなくて、その場その場でうまく乗り越えてゆ
くだけなのかも。もっと時間をかけて、ね。
| ■[SIDE_C] 「六番目の小夜子」第三集 伝説は終わらない |
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何度見ても名作だね。
今回は、栗山千春演じる津村小夜子のセリフが痛い。あてつけとか、ひ
がみとか、そういう感情の凝縮がここにはたくさんあって。うらやまし
いような、寂しいような感覚。
他のドラマに出てくるのは「大人から見た子供」なのかも知れないって
思う。酷い言葉も出てくるけれど、根っこで良い物語だと思うのは、根っ
このところですべてを肯定する力が働いているからかな。それってどう
やったらいいのかな。
| ■[SIDE_B] 『おれは非情勤』東野 圭吾(集英社文庫) |
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ちょっと甘い?パズル的なダイイングメッセージが多いんだけど、まぁ、 ちょっと考えれば分かるものが多かった。