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岡山県下の百十数の高校・障害児学校のうち、現在、約五〇校に社会問題研究部(略称、社研部)、部落問題研究部(略称、部落部)がある(同好会として活動している学校も含む)。もちろん、生徒会活動の一環としてである。これらの部活は、約三〇年前、部落問題にとりくむ高校生たちの自主的サークルとして生まれた。しかし今日、高校生たちがとりくむテーマは部落問題だけでなく、平和問題、民族問題、環境問題、地域の問題、高校生活の問題など多岐にわたっている。
県下の社研部・部落部の生徒たちがこれらのテーマについて調査・学習した成果をもち寄り、交流し、学びあう場として岡山県高校生部落問題研究集会(以下、県集会)がある。第一回県集会は一九六六年に開催され、昨年で第二七回目を迎えた。集会の運営、各分科会の司会・報告をはじめ、すべてが高校生の手によるものである。県集会には、部落研・社研部の生徒だけでなく、部員以外の生徒も参加してくる。
かつては二〇〇〇名をこえる参加者数であったが、ここ数年は一五〇〇名前後で定着している。
一九六七年の第二回県集会で、高校生の自主活動の全県的組織である岡山県高校生部落問題研究部連絡協議会(略称、高生部研)の規約が定められた。以後、高校生自身によって運営される自主的な組織として今日まで発展を続けている。その中心となるのは、県下四地区と定時制・私学の六事務局と中央事務局の生徒たちである。顧問教員は、「憲法に示された民主主義を発展させる立場に立ち、部落問題をはじめとする社会問題の正しい認識と、豊かで民主的な高校生活を築く」(規約)という指導目的に沿って、生徒の活動を保障し、指導・援助することを役割としている。
生徒の組織とは別に、顧問教員の組織として岡山県高校生部落問題研究部顧問連絡会(略称、高部連)がある。高部連は、各校の部落研社研部、同好会を指導する顧問教員で構成され、各年度の事務局校の顧問を中心にした高部連委員会の教員たちが高生部研に集まる生徒たちを直接指導する。もちろん、各校では高生部研の活動とは別に独自のテーマを掲げて活動している。
高生部研に集まる生徒たちは、五月に総会行事である第一回県委員会、六月に県下四地区でそれぞれに開催される地区委員会と地区集会、夏休み中に行われるリーダー講習会、地区ごとの地域交流学習、一〇月の県集会、十一月の全国集会、一月から二月にかけては地区ごとに一年間の活動を総括する地区委員会、二月には全県的に一年間の活動を総括する第二回県委員会と、多くの行事をこなす。事務局の生徒たちは、これらの行事の準備と総括のために年五〜六回の事務局会議をもつ。この会議がいわゆる執行部にあたる。
一年間にわたるこれらの行事は、高校生にとって、学習と交流の場であり、仲間づくりの場である。彼らはそこで、学校の枠をこえ、友情と連帯を深めあい、ともに学びあう。
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