Last Up Date 2003/01/05
第3章 修辞学
第1条 どんな表現方法があるの?
第4項 倒置法と反復法

 今までは、対になる方法を説明してきましたが、今回だけは倒置法と反復法に関連はほとんどありません。それでも、この 二つは修辞学の中でも重要なので、このような形を取りました。調子を整えないと気分が悪いでしょ(苦笑)。
 では、「倒置法」から説明しましょう。倒置法とは、本来ある語の順序を入れ替えることによって強調する修辞です。早速、例文を見てみましょう。

・私は喉が張り裂けんばかりの大声で叫んだ。
 →私は叫んだ、喉が張り裂けんばかりの大声で。
・君はただ運命に身を任せるだけでいいのか。
 →君はいいのか、ただ運命に身を任せるだけで。

 この方法は、ある語を強調するために使います。例文では、「喉が張り裂けんばかりの大声で」「ただ運命に身を任せるだ けで」を強調するために、あとに書くことで印象を強くするわけです。さらに、一旦言葉を止め、その後、改めて文章を出した方が印象に残ります。
 ただ、「喉が張り裂けんばかりの大声で叫んだ」より、「私は叫んだ、喉が張り裂けんばかりの大声で」の方が大声を張り上げているんだ、と印象が強くなり ます。
 次に「反復法」について。反復法とは、同じ語や類似する語を繰り返して強調する方法です。対句法に似ているようですが、少し違います。その理由は、次の 「対句法と対照法」を見ていただければ理解していただけるでしょう。

・扉を開くと、そこは燃えさかる炎。炎の壁で行く手を遮られている。だが、後ろからも炎が。炎は彼等をあざ笑っているようだった。だが、ここ で屈するわけにはいかない。彼等は燃えさかる炎の中に飛び込んだ。

 この例文は「炎」を繰り返し用いることで強調しているわけです。これは普通の文章でも使われますが、多くは詩歌に用い られる方法です。普通の文章では少々使い勝手が悪いですね。
 単語だけでなく、同じ文の繰り返しも反復法と言えます。
 繰り返すことで、その言葉を印象づけるのが、この反復法の目的です。何度もリフレインされた言葉や映像は強く残ることは、よく知られています。まさに、 それを利用した表現方法と言えるでしょう。

*このページに書かれていることは、壬桜華の私見であり、必ずし も絶対とは言えません。
最終的には、ご自身で判断してください。


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