紗耶香の苦悩?

モー、何で、何であの2人があんなに仲良くなっちゃうわけ?
最近紗耶香は悩んでいた。
今日もレッスンのあとみんなが帰った後の部屋で考え込んでいた。
「さやかー、どうしたのぉ?難しい顔しちゃってぇ」
そう言いながら圭織は紗耶香のすぐ隣に座ってきた。
あ、かおりんまだ残ってたんだ、ううん、別にと言いながらも笑顔がぎこちない。
「ああ、わかった。後藤と圭ちゃんのことでしょー、最近あのふたり仲いいモンネェー」
???図星だった。
最近なぜか真希と圭ちゃん、すごく仲がいい。
『真希は“さやかさん、さやかさん”、ってなついてたのに。
 圭ちゃんも“後藤ぜんぜんダメって”言ってたのに、
 本番中に真希の頭撫でたりして、、
 圭ちゃんに‘いーこ、いーこ’してもらっていいのはあたしだけじゃなかったの?』
とまた考え込んでしまった。
そんな紗耶香を、少し心配そうな、何かを決心したような顔で、じっと見つめていた圭織。
『やっぱりぃー、さやかちょっとセンチメンタルな感じになってるしぃー
 祐ちゃんは最近なっちにちょっかい出してるみたいだからぁー、今がチャンス???』
圭織はさやかの肩に手を置き、じっと見つめて口を開き唐突に質問をした。
「ねえーさやか、祐ちゃんにキスされたことあるって言ってたよね」
「えっ?う、うん。」
いきなりな質問をされてドキッしながらも圭織のちょっと厚めだが形のいい唇を見てしまう。
「かおりもーさやかにしたいなー」
「へっ?」

返事もままならいまま抱き寄せられ、綺麗な卵形の顔が近づいてくる。
ほんの軽くだが圭織の唇がわたしのそれにかさねられている。
「さやかはー、後藤と圭ちゃんどっちがすきなの?それとも祐ちゃん?」
いきなりなことに固まっていると圭織は続けてこう言った。
「かおりはーさやかのことだーい好きだよ!誰よりも好き!」
そしてまた口づけを、さっきのよりも長く、しっかりと。
『まじっスか?????
 確かにかおりんにはカッコイイとか惚れそうとか言われてたけど、
 でもかおりんって天然だから深い意味ないと思ってたのに。
 マジッスか?えー?』
固まってるわたしを抱きしめたままかおりんは耳元でささやく
「かおり、ぜーったい、ぜーったい後藤や圭ちゃんに負けないんだから。」
しばらくそのままの状態でやはり固まったままでいろいろ考えを巡らせていたが混乱するばかりである。
かおりんはわたしに回していた手を緩め、
「ごめんねびっくりしたでしょ。
 返事はまだ聞かないから。
 じゃぁ今日は先に帰るね!また明日ねぇー」
と言うと行ってしまった。
何も言えず、さやかはひとり少し顔を赤らめてぼーぜんとするしかなかった。
真希と圭ちゃんのこともさることながらまた悩みが増えていくのであった。