二階建てメリーゴーランド
(藤子不二雄先生の作品について語ろう)

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藤子不二雄はFANTASTICか?かANARCHYか?

 「ドラえもん」「エスパー魔美」をはじめとする夢溢れるファンタジックな世界を得意とするF先生。対して「魔太郎がくる!」「オヤジ坊太郎」をはじめとする毒気たっぷりの面白ければそれでよしとするアナーキーな世界を得意とするA先生。
 さしずめF先生が良識あふれる大いなる母親的存在とすれば、A先生は「危険なものほど面白い」という遊びの人生について語ってくれる父親的存在と言えるのではないでしょうか。
 ここはF先生、A先生の垣根なく藤子作品の面白さについて語り合う国なのです。

チンプイはF先生が自分自身へ語りかけた究極のオマージュ

 ついに手に入れましたF先生の晩年の代表作「チンプイ」。そう、藤子不二雄ランドの巻末に連載されていたあの作品の単行本です。たまたま何気なく入った書店で平積みされているのを見つけた時はもうビックリ!思わず衝動買いしてしまいました。おまけにタイトルまで完全版とうたってあるのが何とも嬉しいではないですか。
 知らない人のために説明しておくと、ストーリーは「エスパー魔美」ばりのおてんば娘エリちゃん(ボーイフレンドまで小学校時代の高畑さんを彷佛とさせます)を主人公にした女の子版「ドラえもん」というか「キテレツ大百科」というか・・・F先生お得意の未来や宇宙からやってきた不思議な生き物が、平凡で勉強のできない主人公を不思議な道具でピンチを救う・・・という例のお決まりのパターンです。マール星から地球にやってきたチンプイの目的が未来のお妃様の監視役という設定がひねっていると言えばひねっているかな。
 何せ完全版ですから最後はそれまで秘密にされていた王子様の正体が分かりめでたくハッピーエンド。かな?と思っていたらラストは尻切れトンボになっているのにはちょっと苦笑い。でも往年のファンには思わずニヤッとなってしまうシーンがいっぱい。恋のライバルのスネ美なんかどこからどう見たってスネ夫だし、なんと「ドビンソン」「ウメ星デンカ」(もちろんベニショーガも)まで登場するじゃあないですか!こうなったら「TPぼん」「ポコニャン」もみ〜んな登場してもらいましょう。
 とにかくあちこちに「SF=少し不思議」のエッセンスとファンサービスがいっぱい詰まっていてもうたまりません。ぜひ皆さんも頑張って探し出して下さい。

藤子作品の代表作、○○太郎といえば・・・

 「オバケのQ太郎」「ブラック商会(シャドウ商会)変奇郎」「耳太郎」など藤子作品には数多くの「○○太郎」というタイトルロールの作品がありますが、そのうち一つを選べと言われれば僕は迷わずにこれ「オヤジ坊太郎」。ツルツル頭にチョビひげを生やした小学生(もうこの設定からしておかしい)の小学生、坊太郎はひとたび騒動がおきるとなぜかタクシーでホテルの一室(どうしてわざわざ?)に出向き、ただ一本だけ生えている髪の毛を引っ張るとジャジャ〜ンと青年実業家に変身(何でやねん?!)。スポーツカーを走らせ(おいおい、免許は?)金にモノを言わせては事件を解決するというとんでもないストーリー。
 いつどこで仕事してんねん?とか普段一つ屋根の下で暮らしている両親(実際に登場します)は何で気づけへんねん?とかいちいち言ってはいけません。この作品は純粋にバカになりきって一緒に楽しんでしまいましょう。どちらかと言えば藤子作品というよりは赤塚不二夫的ナンセンスがいっぱい詰まったアナーキーさでは群を抜く傑作です。絶対にアニメ化不可能。でもインド人だったら映画にしちゃうかも(笑)
 とりわけナガヒマ監督ひきいる巨獣軍のエピソードは秀逸(そう言えばA先生には「狂人軍」って作品もありました)。その他にもイーブル・クニーブル(知ってますか?二昔前のアメリカの冒険野郎です)やトラック野郎、燃えよドラゴンなど70年代のタイムリーな題材を上手く取り入れる感覚もキッチュで大好きです。登場キャラでは正美ちゃんが最高!(絶対にどおく・まん作「嗚呼!花の応援団」の青田赤道からパクってますよ)
 同じパターンを踏襲した女性版として、普段冴えないOLが美人に変身して大活躍する「ミス・ドラキュラ」も面白かったですね。あっ、最後に一つだけ大きな疑問が。双葉社のパワァ・コミックス版はなぜかタイトルの頭に「新」って冠がついてるんですがどうして?確か初登場は少年キング(う〜ん、懐かしい)でその時から「新」ってあったような気が。だれか理由を知っている人はぜひ教えて下さい。

「藤子不二雄全集」出版署名運動実施中!

 「手塚治虫漫画全集があるのに藤子不二雄がないのはおかしい」「藤子不二雄ランドをぜひ再販すべきだ」というファンの皆さん、出版署名運動に協力いたしましょう!そして全集を名乗るからには「ジャングル黒ベエ」そして、オバQの「国際オバケ会議」のエピソードももちろん掲載してもらわなくてはいけません。さぁ、ここから藤子不二雄GALLERYにとんで下さい。また「エスパー魔美DVD化署名運動」も同時開催中です。
 引き続きこのコーナーでは、藤子作品を愛する仲間として「この作品のこのアイディア・この登場人物が好きだ!」「知ってる?この作品にこんな登場人物が!(ひょっとして小池さん?)」「実は○◎☆★ってこの作品のパクりじゃない?」などのご意見・投稿を募集中です。これからいよいよみんなで楽しく盛り上がりましょう!
 みなさんからの投稿・感想以外にも、藤子作品の情報提供(こんなところで絶版の藤子マンガ・スーベニアグッズを見つけた!)、サイトの相互リンクについて24時間受け付けております。



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