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Pen EED EEDの特徴は前述の、高速レンズと自動露出の組み合わせにあると思いますが、もうひとつ、その外観にも特徴があります。どう見ても従来のPen Dもしくは、Pen EEの外観とは異なったデザインがほどこされています。このデザインの変更の背景について米谷さんは以下のようにクラカメ専科に書かれています。

 「Pen EEDはホームカメラの最高峰という位置づけで、Pen EEでは物足りない人、カメラらしい高級機を望む人、もっと男性的なデザインを好む人など、いろいろな要望があり、使い勝手などのペンシリーズの良い点を残しつつ、思いっきりデザインを変えることにした。」

EED Shutter それでEEDを眺めてみるとはPen の血統というよりは、むしろ35mmフルサイズのラインアップのデザインの系列と取れます。外形はPenの肩がややすぼまった、台形デザインに対して、EEDでは几帳面な真四角の外形です。ただし前面の角には一段の段絞りが入っているところが、オリンパスらしさと言えるでしょう。ただしPenの他のモデルではこの段絞りは、外周全体に入っています。ファインダーの横から一段下がった絞りのラインは、オリンパストリップ35と全く同じ処理であり、類似性があります。ちなみにオリンパストリップ35はPen EESを基本としてフルサイズ化したカメラで、欧米市場におけるハーフフォーマットの不調打開の決定版モデルとして1968年に市場投入されました。EEDは1967年生まれであり、この二つのモデルのデザインはほぼ同じ時期だったわけです。この前面の特徴ある段絞りが、最初に使われたのは、1966年に発売されたPen Rapid EEDからです。アグファ社の開発したラピッドフィルムに対応したモデルです。EEDの登場以降で、この特徴ある段絞りを採用したモデルは、どうもなさそうです。

 またもう少し詳細に見ると、EEシリーズは従来円筒形の一般的なシャッターボタンを装備していました。これは本来の米谷さんが理想としていた長方形シャッッターボタンとは異なった形でした。理由は、メカニカルな段カムスキャン方式のプログラムシャッターを装備しその内部機構上、長いシャッターストロークが必要だった為のようです。ところが、このEEDにおいては本来の長方形シャッターボタンに戻っています。おそらくこのEEDに新たに装備されたプログラム機構が成せるワザと思いますが、詳細は謎です。分解してその謎を探ってみたいのですが、小生の場合、破壊につながり二度と再生できなくなる危険性をはらんでいる為、ここでは分解はオアズケにしときます(^_^;

 米谷さんにこのシャッターボタンの長方形化について御質問しましたところ「長方形シャッターボタンはペンの原点でありEEシリーズでは内部機構上、採用できなかったが、EEDで復活させた。機構については複雑すぎて紙面ではとても説明できません」というお答えを頂いております。

 このシャッターボタンの長方形化が可能となった背景については前の項でも説明しましたが、ゼンマイを使用して絞り兼シャッターを所定の位置まで駆動するメカニズムを採用した為に可能となったようです。従来のEEシリーズでは、それを指によってシャッターボタンを押し込む事で達成していました。

 シャッターボタンの後ろにフィルムカウンターが装備されています。この自動順算式のフィルムカウンターはPen全モデルの中で、このEEDが最初に採用したものです。同時に後ろ蓋引き降ろし式から、開閉式に改められたのもPen EMという特殊なモデルを除外するとこのEEDからです。それからこのフィルムカウンターのオレンジ色の矢印なんですけど、Pen Fと共通だなーと思って比較してみたところ、なんと矢印とカウンターの窓が、左右逆でした。この窓と矢印の位置関係にはなんらかしらの理由が有りそうですが、、まあ、そんなのどうでもいい問題ですねm(_ _)m

 フィルムカウンターの左に小さい窓があって、これはASAセットの窓です。EEシリーズではレンズ鏡胴にあって、これをセットすることでプログラムモードになっていたのですがEEDではASAは、独立してセットするようになりました。セットする為のノブが、リヤーワインディングノブの上にあります。この場所は、比較的使用頻度の高い機能を置くべき場所のような気がしますが、当時プログラムシャッターはそれほどメジャーな存在ではなく、一般庶民にとって自動露出のカメラではフィルム感度をセットする必要性についてそれほど理解されてなかった背景を考えると、まさに最善の場所にこの機能が置かれていると思われます。いやでも目につく場所に置かれているわけですから。しかも、段つきの絞りのおかげで、このノブが不用意に回転する可能性は、非常に低くなっています。


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