homePen EED Close Up 3

[Home]

 

-その他の部分-

EED Front EEDのその他の特徴は、まずペン全シリーズの中で最初のセルフタイマーを装備したモデルであること、そして最初の後蓋開閉式モデルであること、そしてカウンターが自動順算式になったことなど、かなりの部分で近代化を果たしたターニングポイントとなったモデルであるという点です。

 これは恐らく、前述の大きさ(小形軽量)へのこだわりを捨てて、その他の機能面の充実を計る上での、地味ではあるものの使い勝手の向上という面が尊重された結果ではないでしょうか?ペンらしさは失われた代わりに、いわゆる普通のカメラらしさを身につけたといった感じです。

 外観上でのペンらしさを捨て、使い勝手の向上も果たしたこのEEDには、製造開始から9年が経過したPenに新たな息吹を与えようとしたオリンパスの、そして米谷さんの意気込みを感じます。

 露出計はD2/D3と同様に高速なレンズ性能を十分に発揮させる為にCdsが用いられています。電源はMR-9水銀電池を一つ使用します。この電源がいつオンになるかが今ひとつ解りません。D2/D3ではファインダーの横にスイッチがあったのですが、、どなたか御存知のかたがいらっしゃいましたら、教えてくださ〜いm(_ _)m

EED Bottom EEDの底面を覗くと、こんな感じです。ごくありふれたカメラの底面の感じですが、そこがまるで従来のPenとは異なる部分です。D2/D3では水銀電池を納める為に、フィルム巻取りスプールのデッドスペースを使用していました。局限まで小形化を追求した形だったわけですが、フィルムが入っていると電池交換ができないという、おまけ付きでした。EEDではこのような事はなくなりました。底にある電池室の蓋を普通に開ければ電池の交換はできます。ごく当たり前なんですが、そこがPenらしからぬところです。結果的にカメラの高さが高くなったのは言うまでもありません。

-EED総括-
EED 設計者、米谷さんが自らEEDの開発背景について語っておられるので(そのことは前段で書いた通りです)、ここでは違った側面からまとめてみたいと思います。Penというカメラは元祖ペンからEEシリーズ、Dシリーズ、Fシリーズにいたるまで、すべて米谷さんの思想そのものであり、ある面では非常に特殊なカメラと言えます。特殊とはいえ、それはまさに極限までつきつめた結果であり、機能を絞り込み各シリーズが別々の価値を築き上げているわけで、これは日本のカメラ造りでは稀な事実です。恐らくこのような米谷さんのカメラ造りに対して、オリンパス社内では反対意見もかなりあったに違いありません。もっと見た目をりっぱにするとか、価格を上げてその代わりに機能をテンコ盛りにするとか、、。恐らくそういった体制に抗しきれない時期があったのではないでしょうか?良い物は世間が認めるという設計者の強い自負はあっても、オリンパスという大企業において商売が成り立たなければ、存続できません。安価なペンを造り続けることへの異義は絶えずあったはずで、米谷さんとしても、それなりにそのような社内の声にしばし耳を貸して、冷却期間を置く必要があったのでは?などとEEDを見て思ったりします。EED自体は優秀な高速レンズと、独自の絞りとシャッターを兼用したプログラムシャッターを組み合わせた、素晴らしいカメラであることは間違いありません。商業的にも70万台以上もの売り上げを記録しています。ただ少しばかりペンらしさを置いてきただけです。


[Page Top] [Index] [Home]