〜環境週間2002 活動報告〜

・ 有名六大学合同パネルディスカッション

・ 厳選!環境本のすすめ 〜この本から始めよう!本から学ぶエコロジー〜

・ 三田祭容器PRブース出展

・ 経済学部長 細田教授 講演会

・ 体験!古紙回収ツアー

・ 日吉 矢上 ゴミ集積場見学会

・ 生協タイアップ企画

・ アンケートによる塾内意識調査

・ Dr.リモネンのわくわく実験室

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・ 有名六大学合同パネルディスカッション

「各大学における環境問題への取り組み」「キャンパスエコロジーの意義」というテーマについて、 6つの大学の環境系サークルの学生と、2つの大学からは大学職員も集め、パネルディスカッションを行いました。

E.C.O.メンバーによる司会のもと、上智大学・東京大学・東京農業大学・ 法政大学・早稲田大学・慶應義塾大学の6つの大学の学生・職員が集結して、熱い議論を繰り広げました。

白熱した会議は慶應内外の学生や一般の方など約70名の観客を迎え好評のうちに幕を閉じました。  

2003年度パネルディスカッション紹介

パネリスト所属団体

上智大学/GELC,SEAN(現 ANGLEs)

東京大学/環境三四郎

東京農業大学/いそべや

法政大学キャンパスエコロジーフォーラム

早稲田大学/環境ロドリゲス 

慶應義塾大学/環境サークルE.C.O.

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・厳選!環境本のすすめ 〜この本から始めよう!本から学ぶエコロジー〜

10月1日(火)〜31日(木)の一ヶ月間、慶應日吉キャンパスのメディアセンター(図書館)の1階展示ショーケースにて環境系書籍の紹介を行いました。「日吉メディアセンター」の蔵書を中心に、E.C.O.のメンバーが厳選した本を展示という形で紹介しました。

環境問題がゼロからわかる絵本、クイズ形式の本など環境問題を取り上げたわかりやすい本を中心に展示。写真集や環境NGOで発行されている環境サミットがわかる本や、また、より環境について取り組みたい人、考えたい人のための専門的な本も併せて紹介しました。 

2003年度メディアセンタータイアップ企画

◆◇ 紹介した本 ◇◆

『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』
ダグラス・ラミス 平凡社 2000  
『エンデの警鐘 : 地域通貨の希望と銀行の未来』 坂本龍一, 
河邑厚徳編著 日本放送出版協会 2002
『環境教育がわかる事典』 日本生態系協会著  柏書房 2001
『センス・オブ・ワンダー』 レイチェル・カーソン著  新潮社 1996
『地球温暖化日本はどうなる』 環境庁地球環境部  読売新聞社 1997
『野生動物問題』 羽山伸著 地人書館 2001  
『ソーラー地球経済』 ヘルマン・シェーア著 岩波書店 2001
『グッズとバッズの経済学』 細田衛士著  東洋経済新報社 1999
『リサイクルのしくみ』 中村三郎著 日本実業出版社 1998
『環境法ハンドブック』 岡野事務所翻訳発行 1996
『図解ISO14000早分かり』 唐住尚司著 中経出版 2000
『徹底紹介「環境首都」フライブルク』 高橋正征著  中央法規出版 1997
『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』 今泉みね子  白水社 1997
『まちの自然とつきあう』 武内和彦著 岩波書店 1997
『概説 地球環境問題』 阿部寛治著  東京大学出版 1998
『地球白書』 レスター・R・ブラウン  ダイヤモンド社 1988-
『失われた森』 レイチェル・カーソン著 集英社 2000
『沈黙の春』 レイチェル・カーソン著   新潮社 2001
『地球環境ハンドブック』 出光環境問題ワーキンググループ  出光興産 1992
『必読!環境本100』 石弘之編著  平凡社 2001
『環境学の技法』 石弘之編  東京大学出版会 2002
『環境を守るほど経済は発展する』 倉阪秀史著  朝日新聞社 2002
『環境がわかる絵本』 佐伯平二著 山と渓谷社 2001
『地球にやさしい生活術』 TBSブリタニカ 1990
『環境破壊のメカニズム』 田中優著 北斗出版 1998
『やってみようエコチェック:
環境をよくする25のヒント』 高月紘・堀孝弘著  講談社 2002
『環境リスクと環境法(欧州編)』 山口光恒著 有斐閣 1992  
『環境問題とは何か』 富山和子著  PHP研究所 2001
『環境と経済を考える』 植田和弘著  岩波書店 1998
『複合汚染』 有吉佐和子著 新潮社 1975
『ガラスの地球を救え』 手塚治虫著 光文社 1989
『環境学がわかる。』(AERA Mook)  朝日新聞社出版    
『新環境学がわかる。』(AERA Mook)  朝日新聞社出版    
『スモールイズビューティフル』 E. F. シューマッハー著 講談社 1986 
『環境と文明の世界史』 石弘之, 安田喜憲, 湯浅赳男著 洋泉社 2001
『地球持続の技術』 小宮山宏著  岩波書店 1999
『ごみとリサイクル』 寄本勝美著  岩波書店 1999
『環境政治入門』 松下和夫著 平凡社 2000
『自然保護を問いなおす』 鬼頭秀一著  筑摩書房 1996 
『地球環境報告』 石弘之著 岩波書店 1988
『地球環境報告2』 石弘之著 岩波書店 1998
『今日から始める環境保護実践ブック』 はまの出版 2002
『センスオブワンダー』 レイチェルカーソン 上遠恵子訳 2001
『木を植えた男』 ジャンジオノ 2001
『ヨハネス・ヨハネスブルグサミットのためのアースナビゲーション』
国際青年環境NGO(A SEED JAPAN) 2002
『消費者のためのコンビニ環境学入門』 
コンビニの環境改善を考える学生の会 2002
『百年の愚行 岡野民, 上田壮一編集』  Think the Earthプロジェクト 2002 

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・三田祭容器PRブース出展

 2001年度に続き2002年度の「三田祭」でも使用される、潟コタのミンミ・リ・リパック(リサイクルトレー)を、三田祭を前に広く学生にPRしました。 

このトレーは表面のフィルムをはがせる仕組みになっています。使用後に汚れたフィルムをはがし、汚れのないトレーの表面下部分を回収しリサイクルルートに乗せるというわけです。

このトレーの利点は、ゴミの減量化と、洗浄の際に水を汚さないという点にあります。また、この容器を使うことで、三田祭を前に環境に対し自分が出来ることを、またそれをする必要性を学生一人一人に考えてもらえたことと思います。 

PR方法としては、キャンパス内の中庭にブースを出展し、ミンミ・リ・リパックの特徴を紹介したり、日吉キャンパス内にて弁当を販売している業者に協力してもらい弁当容器としてミンミ・リ・パックを使用してもらうことなどで、それに伴い、キャンパス内にて回収箱を設置し、容器の回収作業を行いました。

2003年度容器PR

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・ 経済学部長 細田教授 講演会

日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペースにて、慶應義塾大学経済学部長である細田衛士教授(環境経済学専攻)をお招きして講演会を開催しました。

論題は「世界の環境問題と廃棄物問題」で、細田教授が得意とされる経済学的アプローチからやさしく解説していただきました。

講義は質疑応答を含めて約100分にわたり、日吉・矢上キャンパスの学生をはじめ、他大学の学生や一般の方を含む約60名が細田教授の熱心な講演に聞き入りました。

2003年度講演会 日吉 三田 SFC

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体験!古紙回収ツアー

大学のリサイクルルートや古紙回収の意味・目的について知ってもらうため、E.C.O.が普段日吉キャンパスで行っている古紙回収に一般の人にも参加してもらい、その後 日吉のゴミ事情と古紙回収に関する勉強会を行いました。

普段の古紙回収ではトラックで構内10ヶ所を巡り 回収作業を行っているが、この日は3つの班にわかれてリヤカーで回収しました。

構内でリヤカーを引くということを実際に体験してみることで、古紙回収活動が身近に出来る事であることを参加者に認識してもらいました。

◆◇ E.C.O.が日吉で行っている古紙回収活動 ◇◆

(T)テスト期間中古紙回収
・ 1993年より開始

・ 前期・後期の2回のテスト期間中に回収BOXを設け、
塾生がコピーした紙などを主に回収。

(U)平常古紙回収
・ 2001年3月より開始教員・職員を対象にした古紙回収で、週1回行われる。
日時はE.C.O.と日吉キャンパスの職員さんと交渉して決定している。

作業方法は、トラックで回収場所をまわり、古紙を回収し、最終的に日吉キャンパス内の集積場に持っていく。

(V)塾生会館内古紙回収
・ 2001年秋学期より開始

・ 実施する一週間前より塾生会館内に告知ポスターを貼り、当日は部室を保有するサークルに古紙を直接取りに行く

・ 約1ヶ月に1回

◆◇ 参考 ◇◆

日吉の集積場では古紙は「コピー用紙・新聞紙・雑紙・ダンボール」の4種類で分別されているので、そのため回収の段階で4種類に分類しています。
古紙回収された紙は分別され、再処理工場に運ばれ、トイレットペーパーやダンボールとして再生されています。

分別されていない場合は、処理するのに費用がかかります。


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日吉 矢上 ゴミ集積場見学会

日吉キャンパスでは委託清掃を行っているため、普段ゴミ集積場は塾生・教員・職員の目の届かない存在にあります。
分別の大切さ、日吉のゴミの現状を説明することにより参加者に視覚的に分別への意識を持ってもらうため、日吉キャンパス・矢上キャンパスにおいてゴミ集積場の見学会を行いました。

 

◆◇ 参考 ◇◆

日吉の集積場は9種類に分別をしています(カン・ビン・ペットボトル・可燃・古紙・電化製品・廃プラスチック・鉄くず・産業廃棄物)。

〜日吉キャンパスにおける分別〜    

※ ○はリサイクル可能なゴミ 

○ 缶
缶は各自動販売機メーカーが回収となっているが、学生が缶を構内のあらゆる所に捨てるので(ゴミ箱の中で色んなメーカーの缶が混ざってしまって分別できない)、いったん回収業者に回収させて、請求は各メーカーに回収業者からそれぞれ行っている。

× 可燃ゴミ
処理するのに費用がかかる(4トン車1台あたり27,300円 )

○ ペットボトル
回収された後、生協の協力のもと「 大誠産業」が回収し処理し、洋服などになっている。

△ 古紙
古紙回収された紙は分別(ダンボール・新聞・コピー用紙・雑紙)された物を「こづか株式会社」(「大興資源有限会社」)が回収し、再処理工場に持って行き、再生。トイレットペーパーやダンボールになっている。

分別されていない場合、処理するのに費用がかかる
(4トン車1台あたり 5000円〜10000円 )

× 電化製品
電化製品もリサイクル法が出来てから違うが、
処理するのに費用がかかる(4トン車1台あたり 50000円〜60000円)

△ 廃プラスチック
処理するのに費用がかかる(4トン車1台あたり 40000円〜50000円)

△ 鉄くず
買い取りがある場合と処理する場合がある。

処理する場合、4トン車1台あたり 40000円〜50000円

× 産業廃棄物
分別されないゴミはすべて(古紙の分別は例外)、
産業廃棄物として処理される。
一番処理するのにコストがかかる。
4トン車1台あたり 平均80000円前後

傘なども鉄くずとビニールに分別できるが、手間がかかるために産業廃棄物として処理される。

○ ビン
ビンはキャップを取り、色別(透明・茶色・その他)された物を東京の「 春江」が回収し、処理している。

現在は3色だが、透明なビンでも微妙に色の違いがあり、厳密には分別するべきだが、手間がかかるために行っていない。
ビールビン及び一升瓶は、酒屋さんに協力して貰い回収してもらっている。

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生協タイアップ企画

環境週間では、慶應の塾生が日頃からよく利用する生協ともタイアップし、数々の企画を行っています。2002年度環境週間では

・間伐材の割り箸の使用とPR
・エコプロダクツのPR
・「ミンミ・リ・リパック」を使用した弁当の販売

などの企画を行いました。

間伐材の割り箸というのは「樹恩ネットワーク」という団体が、日本の森林を生き生き保つために間引いた木を材料に作ったもので、これを購買部と食堂にて使用してもらいました。

また食堂内、購買部内においては、間伐材のPRポスター等を貼り、利用者に視覚的にアピールしました。

2003年度生協タイアップ

↑レジ横には割り箸ケースが!

また、購買部にて普段からエコプロダクツを見分けるために表示されている、「エコ葉っぱマーク」や「環境マーク」を、期間中はさらにPRしました。

こうした企画を通し学生に環境に対する意識を持ってもらうと共に、未来の循環型社会をイメージしてもらうことができれば幸いです。

↑イメージキャラクター「パッピィ」

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アンケートによる塾内意識調査

”日常のキャンパスライフにおいて、一般塾生(E.C.O.以外)・教員・職員はどのくらいキャンパスエコロジーについて考えているのか?”

それを知るため、塾生や教員・職員の環境に対する「意識」を調査するために、アンケートを実施しました。

集計結果から、3者がそれぞれ学内の環境に関して望むことを把握し、活動の参考にしています。

《2002年度アンケート結果Excelワークシート)》

《アンケート記述回答(塾生)》

《アンケート記述回答(教員)》

《アンケート記述回答(職員)》

*アンケートの質問項目に「啓蒙」という言葉が使われているものがありますが、回答の中でも指摘されている通り、この言葉は不適切だったと思われます。アンケートに際し不快に思われた方がいらっしゃいましたら、この場を借りてお詫びいたします。

◆◇ アンケート集計結果に対しての考察 ◇◆


E.C.O.を知っている人が意外にも多かった。(約20%)
しかし、活動内容など、実際に何をやっているかということに関してはまだまだ知られていない事が多い気がする。なぜその活動を行っているのか?ということのPRをもっともっと行っていく必要がある。
そういったことが顕著に見うけられたアンケート回答の中で、

経済学部1年女性
「私は、全く問題意識がない…というわけではないのですけど、自分から活動しようと思ったことはなく、E.C.O.という団体の存在も存じあげなかったのですが、今後は応援していきたいと思いますので頑張って下さい。
ペットボトルのキャップと本体の分別を学内でも推進すると良いかとは思います。ゴミ箱に張り紙とか。環境問題という一大事について、私が持っている知識は微々たるもので、やっていることといったら、牛乳パック回数・ペットボトル・アルミ缶回収・プラスチックトレー回収くらいのものです。“私だけじゃない”という、他人と比較する心が根強いようで…改心しなくてはなりませんね。」

法学部1年男性
「灰皿の近くに換気扇があるとうれしい」

職員
「ある行動がなぜ「環境にやさしい」のか、あるいは「環境にやさしくない」のか、その理由をわかりやすく説明してほしい。また、各自が環境のためを思ってやっていることが、実は正しくない、ということがあれば、その理由を知らせてほしい。」

このように実際に行われていたりすることでも知られていなかったり、E.C.O.のPR方法の問題を指摘されるような回答をいただいた。そういった、これからの活動の参考になるような意見をたくさん得られた面では、今回のアンケートの実施は非常に有意義であったと言える。


大学内のゴミ対策について(塾生用アンケート)

主にゴミの捨て方などといった塾生の意識や実態を聞いたこの項目では、男性と女性の差が顕著に見られた。
「ポイ捨てをしていますか?」という問いに関しては、「しない」と答えた男性は69%、女性では98%という結果だった。
「分別をしていますか?」という問いに関しては、「している」と答えた男性は74%、女性は94%だった。

これを日吉に通う塾生が毎日6000人であると仮定すると、1000人の人はポイ捨てをし、分別をしていないということになる。一人一人のゴミの量は微々たるものでも、1000人にもなると、校舎内や中庭では、タバコの吸殻や、ゴミがいたるところに落ちている状況になってしまう。また、ゴミ箱も分別されずひどい状況になってしまう。

「ペットボトルはキャップ(可燃ごみ)と本体(ペットボトル)を別々に捨てていますか?」
という問いに関しては、「してない」と答えた人が男女あわせて80%近くにも達した。

現在日吉キャンパス内のゴミ箱は「缶」「可燃」「ペットボトル」の3種類にまとめられて配置されている。ビンは塾内で販売されているものが少ないためにゴミ箱はない。
しかし、日吉キャンパスのゴミ集積場(第6校舎奥にある)では、9種類に分類できるように集積場が区切られている。缶、ビン、ペットボトル、可燃、古紙、家電、鉄くず、廃プラスチック、産業廃棄物に分けられている。

3種類から9種類をどのように集積場で分別しているのか?日吉キャンパスでは業者に委託清掃をしてもらっている。清掃業者の人が、それを集積場で9種類に分類しているのだ。
ではなぜ横浜市にある日吉キャンパスがなぜ9種類にも分けて回収しているのか?

横浜市民の方は判ると思うが、横浜市では「可燃」と「ビン・カン・ペットボトル」の2種類でしか一般家庭では回収を行っていない。これは横浜市のゴミ処理場では、高温度で処理を行うため「可燃」・「不燃」と分ける必要がないからである。高温度で処理することでダイオキシンの発生を抑えているらしい。

にもかかわらず、日吉キャンパスで9種類に分類されているのには、「分別されたゴミは資源としてリサイクルできる」という考えがあるからである。また、一般家庭と事業種ではゴミの出し方が違うという事も理由の一つである(事業種には規制がある)。

ゴミにはリサイクルできるものと処理するしかないものがある。
分別することで、リサイクル可能であったり、買取をしてもらったり、処理費用が安くなったりするのである。

可燃ゴミが4トン車1台あたり27300円で処理してもらっているのに対し、一番高い産業廃棄物は4トン車1台あたり80000円前後の費用がかかる。産業廃棄物とは、埋めて処理するようなゴミである。分別できない(どの分別にも属さない)ゴミを産業廃棄物として分類している。身近なところで言えば、ビニール傘なども産業廃棄物として処理される。傘は中骨は鉄くずとして分類できるが、人件費がかかるので日吉キャンパスでは産業廃棄物扱いされている。塾生は使い捨てのビニール傘を使用する人が多く、この量は半端にならない。

可燃で毎月30トンは出るといわれる日吉のゴミ事情で、分別をすればリサイクルにもつながるし、コストも削減することが出来るのである。一人一人の意識改革がこういった費用削減につながるわけだ。

しかし、塾生にも言い分はあるようだ。
「分別の仕方がわかりやすいですか?」という問いに、37%の人が「わかりにくい」と答えた。主に「ビンのゴミ箱がないのはどうして?」とか「分別表示がわかりにくい」といった意見があった。

また、「ゴミ箱に不満はあるか?」という問いに、多くの人から「数が足りない」「容量が小さい」「投入口が小さい」といった答えが聞かれた。

「ゴミ箱の量については置きすぎるのも、逆効果といった実験結果から今の数・場所にしている。容量の小ささや、投入口の小ささについても、大きくて入れやすいゴミ箱だと分別されないのではないかという懸念があるためだ。ゴミ箱の種類に関しては予算が足りずに現段階では出来ないし、現状維持の方向で考えている。」と職員の人は語る。

このようなゴミに関する問題に関して、ゴミ箱自体を変更するよりもまずは、ゴミ箱に分かりやすい分別表示を明記する対策のほうを先にやるべきだと思う。

このように環境対策にはお金がかかるわけで、どれだけ低予算でやっていくかということに課題がある。慶應義塾の管理サイドとしては、「コスト」と「環境」のバランスをどのように取るのかが問われている。

環境への取り組み(教員・職員用アンケート)

教員・職員ともに環境への意識は高いものだった。
両面印刷も日常的に行っているようである(教員で68%、職員で71%の人が両面印刷をしていると回答)。しかし、エアコンの温度設定に気を配っている人は教員で68%、職員で33%とやや開きがあるようだ(アンケート回収率に差があるので、一概には言えないが)。

しかしながら、教材に環境問題を取り上げたものを使う教員の割合は16%と、塾生に授業を通して環境問題を考えさせている教員は少ないようである。これから環境問題やキャンパスエコロジーを考える際は、学生と教員と職員の3者が垣根を越えて、考えを共有したり、理解しあうような状況が求められるのではないだろうか。

タバコについて

喫煙率は、塾生、教員、職員を通して、10%前後であった。ここでこれを多いととるか、少ないととるかはは敢えて意見を言う必要もないだろう。それよりも、非喫煙者がキャンパス内を禁煙にしてほしいという意見が驚くほど多かったことである。マナーが悪いという意見は多く、特に「ポイ捨て」と「歩きタバコ」について、喫煙者はかなり非難を受けているようだ。

「分煙の推進についてどう思いますか?」という問いに、非喫煙者はもちろん、喫煙者の中にも「いいことだと思う」という回答が得られた。
現在日吉キャンパスの第4校舎をはじめ、分煙を推進している。第4校舎内では、灰皿のある周辺に床に白いテープで区切りされている場所がいくつかあるのをご存知だろうか?そういった喫煙所の上を見ると、換気扇がある。灰皿が置いてあるところはキャンパス内にいくつもあるが、キャンパス内では、換気扇のあるところにしか喫煙所を設けないという構想が大学側にはあるようだ。

また禁煙ではなく、分煙を推進している理由として複雑な理由もあるようだ。
日吉キャンパスは、文・経・法・商・医・理と6つの学部が混在するキャンパスで、禁煙といったような提案が挙がったとき、一つの学部でも反対すると、決定されなくなってしまうらしい。それを考慮すると日吉の禁煙キャンパス化の実現は薄いと言える。妥協案として出ているのが分煙というわけだ。現在では、各校舎に分煙のため喫煙所を設け、中庭には喫煙所を4箇所設けている。しかし、喫煙所という案内表示がされていなく、喫煙者からは不満も出ている。そのため、近いうちに案内表示も作られるとの事。

2003年度塾内意識調査

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Dr.リモネンのわくわく実験室

環境週間2002最終日(10月12日)に開催された「矢上祭」(矢上…慶應理工学部3・4年生の所属するキャンパス)の室内展示企画として「リモネン」による発泡スチロールのリサイクル実験を行いました。

リモネンとはオレンジの皮から採れる天燃油です。オレンジジュースなどの生産工程で不要となった皮を使用しています。
アロマテラピーに使われるほど良い香りがする、無色透明の液体です。オイルなのに着火しにくく、タバコの火を投げ込まれても着火しないことが確認されています。

近年、株式会社SONYがそれを利用した新しいリサイクルシステムを開発、特許を取得したことで注目を集めました。

この企画はそのリサイクルシステムの利点、環境教育への汎用性に注目して新技術の紹介、環境教育を目的に本企画を立案、施行したものです。

 

◆◇ 当日の流れ ◇◆

(A) 「リモネンを知っていますか?」という問いかけに始まり、机の上に従来のリモネンの使用法を紹介する新聞記事、洗剤の展示の後に、リモネンとは何か、従来どのように用いられてきたか、どのように製造・抽出されるかの簡単な紹介、発泡スチロールを溶解させる働きとメカニズム、SONYでの研究と取り組み、リモネンを用いたリサイクルシステムの特徴を説明。各内容はポスター(模造紙)3枚にまとめた。

(B) 小テーブル3つ、大テーブル1つを用意し以下の参加型実験を行った。

・ 500mlフラスコでの発泡スチロールの溶解
ツアーガイドが発泡スチロールをリモネンを満たしたフラスコ内に投入し、攪拌。ツアー参加者に発泡スチロールが実際に溶解する様子を見せる。

・ アルミ皿の上での発泡スチロール溶解
同様に小さなアルミ皿の上に発泡スチロールを乗せ、今度は参加者にリモネンをピペットで取ってもらい、発泡スチロールにかけてもらう。

・ ホットプレートでのリモネンの分離、スチロール樹脂の再成形
ホットプレート中の湯に油滴を落とすことでリモネンを空気中に離散させ、油滴上に加工されたフィルムを実際に見て触ってもらう。

・ 再生品の紹介
発泡スチロールのリサイクルから製造されたペンや再成形発泡スチロールの展示、紹介。

・ スタンプ作り
幼児を対象に発泡スチロールの上を絵筆に溶いたリモネンをなぞらせて、スタンプを作らせた。テーブルの上に用意したスタンプ台を使って模造紙の上に押してもらい、希望者には完成品を持ち帰ってもらった。

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〜これからの環境週間〜

E.C.O.の望むこれからの環境週間プロジェクトは、大学側が主催となり、塾生・教員・職員の3者が意見を出し合える環境のもと、プロジェクトを進行させることです。

そこで塾生が活動を通して、成長していけるような環境が整えられる事が望ましく、環境週間も、そういったプロジェクトにしていきたいと思います。

「環境週間2003」にご期待ください!!

 


協力(2002年度・順不同) □■

慶應義塾大学日吉キャンパス
慶應義塾大学矢上キャンパス

慶應義塾生活協同組合 日吉購買部
慶應義塾生活協同組合 日吉食堂部
グリーンハウス
レストラン二幸

 

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