
北限のマングローブ
揖宿郡喜入町には、太平洋域で一番北限のマングローブ林があります。
生見(ぬくみ)のメヒルギ群落は国の指定になって、国道の脇にありよく知られています。
ほかにも、マングローブを形成しているメヒルギが、生育している場所があります。
そのひとつ、生見の数キロ北側の愛宕川下流域にはちょっとした干潟もあります。
メヒルギは生見のものに負けないほど立派に育っています。生育環境も、その植生も順調です。
レッドデータブックに載っている希少価値の高い植物・生物なども幾種類も生息しています。
ハクセンシオマネキなどの蟹類は、時期になると求愛のダンスを披露し、見ていておもしろいものです。
ほかに、学術的にも価値のある場所として、貴重なところです。
実は、この愛宕川のメヒルギは、父・叔母の話から推測すると、
曽祖父である黒岩甚吾が分植したものが起源でないかと思われます。
石油基地を作るに当たって、このメヒルギは壊滅したような話。でも残ったのが増殖か、後の植樹か。
はたまた、南からの流れ着きか。しかし、どうであれ、今では立派なマングローブを形成し、
干潟も出来、ここに生物が棲み、水の浄化作用も行われているようです。
ここも、多少の生活廃水・ゴミなどあるのは仕方がないのでしょうか。
私は年に何回か上京するが、東京湾を上空から眺めると、
綺麗になったとはいえ、水の色は茶緑色になっているのが、はっきり見えます。
人口が多く、干潟を埋めたのも一因になっているのでしょう。
まだ、鹿児島湾はそれほどひどくはないが、下水の未処理・埋め立てなどで、
浄化作用が追っつかず、東京湾のようになるのは
時間の問題だけでないかと思われる節もあります。
干潟が残って、いつまでもきれいな海であって欲しいなぁと思います。

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ハクセンシオマネキ 喜入干潟の砂泥地に白くなるほど沢山います。大きな、はさみを振って、メスを誘うさまは、とてもユーモラスです。 ほかにも、チゴカニが一緒のテリトリーの中にいます。 |
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メヒルギの種子 白い花の咲いたあと、果実が母体にあるうちに発芽、胚軸が果実を貫通し長くなり、実生として落下。砂泥に突き刺さったり水に流されたりします。胎生種子といわれてます。 |
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根付いたメヒルギ 右下から中央に、斜めに並んでいるのが根付いた稚木です。種子は満潮時は水に流され、流れ着いたところで根を張り出します。横になったものでも発根固定されると、胚軸が上方に曲がって出ます。 |