『著作集』 V ol.1(PDF 216KB)『小説』
田中英光著。『オリンポスの果実』、『野狐』、『さよなら』。連載中。印刷A4用紙**枚、400字詰原稿換算***枚。
 東京生まれ。岩崎家から母の実家田中家に入籍する。早稲田大学政経学部卒業。在学中の1932年(昭和7)ボート選手としてオリンピックに出場。その後左翼運動に加わったが転向。小説『空吹く風』(1935)が太宰治に認められて師事。40年『オリンポスの果実』で池谷賞を受賞。以後『われは海の子』(1941)、『我が西遊記』(1944)などを発表する。第二次世界大戦後、ふたたび左翼運動に参加したが挫折し、『地下室から』(1948)で運動の内在的批判を試みる。しかしアドルム中毒、同棲した女との悲惨な葛藤などデカダンな生活に陥り、『離魂』『野狐(やこ)』『さようなら』(いずれも1949)など苦悩に満ちた小説を残しながら、太宰の墓前で自殺した。
「折々の随想」読者サービス本。