芥川龍之介研究会

最終更新日時 07/8/9 23:50:00:JST

ようこそ〈芥川龍之介研究会〉のホームページへ。


◎ 次回〈芥川龍之介研究会〉例会は、

金岡直子氏神戸大学院生による研究発表 安岡章太郎『遁走』−『真空地帯』との関わりについて (言及対象作品は安岡「遁走」野間宏「真空地帯」)です。

   高槻市高槻市立生涯学習センター 3階 第3会議室 にて

2007年8月15日(水)に開催します。

時間は、13時から17時までです。参加は無料です。

 〈芥川龍之介研究会〉は、勤務先大学や所属・出身大学院の枠を超え*「芥川龍之介およびその作品を研究する事」を目的として、1998年4月29日に創設されました。現在の参加者(当会では発足以来「固定会員(メンバー)制)」を採っていないため「参加(者)」と記します)は、芥川を含めた日本の近現代作家ないしその作品などで〈卒業論文〉を書いて大学院修士課程に在籍している院生と〈修士論文〉を書いて博士課程に在籍している院生と、博士課程を終えたオーバードクターが中心です。大学や高専の先生方も参加してくださっていますし、芥川を専門とされていない院生やODも来られています。他の作家や作品(日本近現代に限らず)で論文を書かれた方であっても、広義の文学や芥川研究に関心のある方であれば歓迎いたします。院生以上の「現役研究者」の方はもちろん、「研究者」を目指し(大学院進学を考え)ている大学生の方も温かくお迎えします。また、当会では、国語(現代文など)の教材として芥川(ないし日本近現代作家の)作品を扱っておられる中学・高校の教員の方のご意見も拝聴したく思っております。お忙しいとは思いますが、ご都合がつきましたら、ぜひご参加下さいますようお願い申し上げます。

 *.発足当初は「芥川龍之介およびその作品を研究する事」を目的と致しておりました。しかし、最近では例会毎回の「参加者」に占める芥川研究者の数が激減し、芥川以外を専門とされる方の割合が増えてまいりました。そこで、そうした現状をふまえ、2005年度より「芥川龍之介および日本近現代作家の作品、周辺領域を研究する事」を、目的と変更いたしました。それにともない、従来「臨時例会(【特別例会】)」という特別枠で行なってきた「芥川以外の作家・作品の発表」も、同年より通常例会としてを行うことに変更いたしました。

 当会例会への参加は「(文学)研究を目的とされている方」「(文学)研究に関心のある方」については自由ですが、会場とする部屋の広さや発表者の準備するレジュメの部数などに関わってきますので、直接研究会例会に来られる前にメールなどでご一報いただけるようお願いいたします。

 例会は、創設から2001年までは「年に4回」のペースで開催して参りましたが、学会大会や他の研究会例会と日程が重なる事が多くなってきた現状と参加者の減少にともない、2002年から「年に3回」2004年から「年に2回」と少なく変更してきました。そして、現時点での参加者のうち、日本文学専攻で芥川を専門とする者が上記のように2名になってしまった現状を受け、2005年8月例会後に「不定期開催」に変更しました。開催時期も、学会大会開催時期と遠方から来られる方の都合をふまえて学期中を避け「8-9月/大学の夏休み時期」と「冬休み=年末時期」(大学専任の方が入試などで時間を取られる「2-3月/大学の春休み時期」は当面、例会開催日程の選択肢から外す事にしました)のうち、発表できる方が居て、発表者を含め4人以上集まる日時に行なう事に致しました。そのため、もしかすると「0回」の年があるかも知れません(その場合このホームページの更新も止まります)。それでも、地道に研究会は続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 また、従来、発表時間も質疑応答の時間も充分に使うべく、原則的に「1回」の例会で発表者「1人」の形式で実施して参りました。また、研究会名と発足当初の主旨から「芥川以外の発表」が連続しないようにも調整して参りました。しかし、「不定期開催」に変更したのを機に、「『1回』に『複数名』が発表する事」や「芥川以外の発表が連続する事」も厭わないことにしました。「不定期」と申しながら、時期としては「夏休み」と「年末」が日程の選択肢となりますが、学会発表の予行演習や論文執筆の経過報告・動機付けなどに利用していただけたらと思います。

 当研究会についてのお問い合わせは、choko_dou@yahoo.co.jp(@は半角のアットマークに置き換えてください。迷惑メール・スパムメール対策のためです)宛にメールで連絡願います。あるいは、『いずみ通信』(和泉書院)の「催し・研究会・研究誌などのご案内」欄に掲載されている当会事務局まで郵便ないしFAXにて連絡をお願いします(※「案内」を載せていただいておりますが、当会事務局は和泉書院ではありませんので、ご注意下さい)。例会出席を希望される方は、返信先メールアドレスやFAX番号(電話と兼用か否か)など「ご連絡先」を記してくださるようお願いします。追って〈例会案内〉メールorFAXを送らせていただきます。

 「固定会員制」を採っていないため「参加」「参加者」という表現を用いていますが、「参加手続き」「参加申請」などは必要ありません(「研究会」ですが、「会長」などもおりません)。上述のような形でお送りする〈例会案内〉に対して「参加」の意思の有無を返信していただくだけでかまいません。ただ、参加人数によってその都度会場として用いる部屋の大きさを決めております(参加者が極端に少ない場合には発表者に考慮して、より人が集まる日に開催日時を変更し、どうしても参加者の都合がつかない場合には、当日に向けて準備を進めてきた発表者には申し訳ないのですが流会の措置を採ります[『発表者含めて3人』という回はありましたが、幸いこれまでのところ『流会』は1度もありません])ので、「例会案内」を送らせていただいた方は、「不参加」であっても、返信をお願いします。また、これまでお送りして来た〈例会案内〉が不要だという方も、その旨を事務局まで連絡下さい。

 「会費」につきましては、2003年までは、初めて参加の方(様子見参加の方)からは頂かず2度目以降「初参加分を含めた1年の年会費=千円」をお願いいたしておりましたが、2004年から「無料」といたしました。現在、当会は個人宛に郵便(葉書・封書)による〈例会案内〉は発送しておりません(下方にも記しているとおり、和泉書院・學燈社・おうふう宛にのみ送っています)。ただ、遠方から来られる方に「交通費」はお支払いできませんので、ご了承下さい(2006年より、芥川でご発表下さる方には、往復交通費をお支払いすることに変更致しました)。 一方、「会場」につきましては、発足当初は、「勤務先大学や所属・出身大学院の枠を超え」ている事を対外的にも示す意味もあり参加者所属の大学で確保して頂いておりました。が、参加者からの「固定させた方が良い」とのご意見をふまえ、現在は、大阪市内で会場を借りています。基本的には、「大淀コミュニティセンター」を用い、確保できなかった場合のみ、今回のように他の会場を用いるようにしております。

その他、研究会について不明な点がございましたら、メールでお問い合わせくださるか、掲示板(BBS)に書き込んで下さい。

※.これまでの研究会例会発表・発表者(括弧内の所属は発表当時・お名前のリンク先は適宜最新のものに変更してあります。問題などありましたら、研究会事務局までご一報願います)・会場、開催年月日、参加人数、発表を活字化したもの(あるいは関連論文)等は、以下の通りです。画像を貼る技術がありませんので、文字にリンクが貼ってあります。

・「枯野抄」試論 吉岡 由紀彦大阪産業大学教養部大阪工業大学短期大学部非常勤講師)/於・関西学院大学/1998年6月6日/参加者5名(発表者を含む、以下同). 参照:「枯野における〈図〉と〈地〉の由来‐『枯野抄』論の前提‐『近代文学論創』第2号(論創近代文学研究会)Z71-B545(199906)

・「袈裟と盛遠」の構造‐貞操と悲劇‐ 中村清治(関西学院大学院生)/於・甲南大学/1998年9月19日/7名.

・芥川龍之介「父」について 森脇正弘(神戸大学院生)/於・大淀コミュニティセンター/1998年12月19日/5名.

・「『話』らしい話のない小説」について 小出一成(同志社大学院生)/於・神戸大学/1999年3月20日/8名.

・「藪の中」‐同時代作品との比較を通して見えてくるもの‐ 斉藤菜央(甲南大学院生)/於・武庫川女子大学/1999年7月17日/9名.

・「或日の大石内蔵之助」論 奥野久美子(京都大学院生)/於・京都大学/1999年9月18日/9名<東京から菊地弘先生がご参加下さいました>. 参照:「芥川龍之介『或日の大石内蔵之助』の方法‐人物造型を中心に‐」『國語國文』第69巻第8号(京都大学国文学会)Z13-345(200008)

・「邪宗門」の問題‐対立構造を超えるもの‐ 川口 愛(武庫川女子大学院生)/於・同上/同年同月同日/同名<同上>

・芥川的戦略の地層‐大正四年「問題文芸」からの考察‐ 中村清治(関西学院大学院生)/於・同志社大学/1999年11月20日/7名.

・「枯野抄」論に向けて・その1=〈話法〉からのアプローチ‐「羅生門」の老婆の台詞と地の文との関係の考察から‐ 吉岡由紀彦大阪産業大学教養部大阪工業大学短期大学部非常勤講師)/於・大淀コミュニティセンター/2000年4月15日/6名. 参照:「『枯野抄』覚書‐作中人物の語られ方を中心に‐」 『近代文学論創』第4号 Z71-B545(200106)

・「父」再論 森脇正弘(神戸大学研究生)/於・京都大学/2000年6月24日/6名.

・「奉教人の死」論 小出一成(同志社大学院生)/於・北区民センター/2000年9月2日/9名<新潟から今野哲先生がご参加下さいました>

・「枯野抄」について 奥野久美子(京都大学院生)/於・大淀コミュニティセンター/2000年12月23日/4名. 参照:「芥川龍之介『枯野抄』論」『國語國文』第70巻第8号 Z13-345(200108)

・「将軍」再評価の試み 斉藤菜央(甲南大学研修生)/於・大淀コミュニティセンター/2001年4月21日/9名.

「芋粥」とジェンダー 中村清治(関西学院大学院生)/於・大淀コミュニティセンター/2001年7月20日/6名.

【特別例会】 武者小路実篤「桃色の室」「その妹」 吉本弥生大手前大学大学院比較文化研究科院生)/於・大淀コミュニティセンター/2001年9月30日/6名.

・「羅生門」の平安京 今野哲長岡工業高等専門学校助教授)/於・大淀コミュニティセンター/2001.10.27/6名. 参照:「『羅生門』論‐生を希求するかたち‐」『二松』(二松学舎大学大学院文学研究科)第5集 Z12-739(199103),「名作の旅 『羅生門』‐鬼伝説と境界性‐」(関口安義編『[国文学 解釈と鑑賞]別冊 芥川龍之介 旅とふるさと』至文堂,20010110所収) ; 同書には吉岡「名作の旅 『上海游記』」も収録されています。

・芥川龍之介と「天才論」 吉岡由紀彦大阪産業大学教養部大阪工業大学短期大学部非常勤講師)/於・大淀コミュニティセンター/2001年12月1日/4名. 参照:「芥川龍之介と『第二回高原夏期大学』‐参加の経緯と講義内容概観‐」(『大阪産業大学論集〈人文科学編〉』105号,200110)「夏期大学」(関口安義編『芥川龍之介新辞典』翰林書房,<2003年12月18日刊>所収)

【特別例会】 夏目漱石と重見周吉‐学習院教授職をめぐって‐ 奥村紀子(通訳、翻訳家/愛媛県生涯学習推進講師)/於・大淀コミュニティセンター/2002年4月20日/6名<参加者人数にはカウントしておりませんが、『愛媛新聞』の記者の方が取材に来られました。>. 参照:「重見周吉(今治出身)漱石に大きな影響‐自伝翻訳の奥村さん(松山)研究発表 大阪」(『愛媛新聞』42715号,2002.4.21) 菅紀子(奥村紀子)著『『日本少年』重見周吉の世界』(創風社出版,2003.7.20) 「日本少年」重見周吉の世界」 奥村紀子「『日本少年』は『今治少年 重見周吉』」(愛媛県文化振興財団発行『文化愛媛』No.49,2002.10.1 ISSN 02899345)

・「或敵打の話」について 奥野久美子(京都大学院生/京都外国語大学非常勤講師)/於・大淀コミュニティセンター/2002年8月10日/7名.

・(1)「羅生門」における老婆の台詞の改稿について−〈話法〉論の導入の妥当性を問う−  (2)「羅生門」論の前提−読みの争点を再確認する− 吉岡由紀彦大阪産業大学教養部大阪工業大学短期大学部非常勤講師) /於・大淀コミュニティセンター/2002年12月21日/3名.

・「〈誤読〉の「ロマンチシズム」―太宰治と『ドン・キホーテ』または芥川龍之介―」 斎藤理生大阪大学院生)/於・大淀コミュニティセンター/2003年4月19日/11名.

・「『文芸的な、余りに文芸的な』小考」 奥野久美子(京都大学研修員)/於・大淀コミュニティセンター/2003年8月16日/7名.  参照:「東と西―「西洋の呼び声」ギリシア、ルドン、モロー」(関口安義編『[国文学 解釈と鑑賞]別冊 芥川龍之介 その知的空間』至文堂,20040101所収)

・「芥川龍之介と宇野浩二―作品及び発想の比較を中心に―」 吉岡由紀彦大阪産業大学教養部非常勤講師)/於・同上/同年同月同日/同名<関西大学の増田周子先生がご参加下さいました>.  参照:「宇野浩二―芥川との出会いと「龍介の天上」の位置」(関口安義編『[国文学 解釈と鑑賞]別冊 芥川龍之介 その知的空間』至文堂,20040101所収)

・「『沼地』論―『蜜柑』との関係・〈芸術家小説〉に含められるか否か・『無名の芸術家』―」 吉岡 由紀彦 ( 大阪産業大学教養部非常勤講師)/於・高槻市立生涯学習センター/2003年10月12日/4名

【特別例会】 「武者小路実篤 人類主義に至るまで―『愛慾』を中心に―」 吉本弥生大手前大学大学院比較文化研究科院生)/於・大淀コミュニティセンター/2004年2月7日/5名.

・「『蜜柑』試論」 吉岡由紀彦大阪産業大学教養部非常勤講師)/於・大淀コミュニティセンター/2004年6月19日/6名.

・「『鼠小僧次郎吉』について」 奥野久美子(京都大学研修員)/於・大淀コミュニティセンター/2004年12月4日/7名.

・「『蛮地』から『外地』へ−移り行く南方のイメージ−」(言及対象は、中河與一の諸作品[『熱帯圏』<昭15・12>など]) 中岡悦子(大阪大学比較文学科院生)/於・大淀コミュニティセンター/2005年8月27日/8名.

・「『シング紹介』について――その影響源」(言及対象作品は『シング紹介』、初期未定稿作品『弘法大師御利生記』、『貉』など) 鈴木暁世大阪大学比較文学科院生)/於・大淀コミュニティセンター/2005年12月28日/7名.

・(1)大正文学が古典になるとき‐「蜜柑」の客車について‐(2)「蜜柑」の材源についての2題 (言及対象作品等は「蜜柑」、菊池寛「文芸作品の内容的価値」他) 吉岡由紀彦大阪産業大学兵庫県 立大学非常勤講師)/於・大淀コミュニティセンター/2006年8月12日/6名<漱石研究者の宮薗美佳先生がご参加下さいました>

・バフチン言語理論(疑似直接話法)の日本文学研究への応用例の検討― 芥川龍之介「羅生門」における老婆の台詞の改稿箇所の解釈を例に―(言及対象は「羅生門」、バフチン『マルクス主義と言語哲学』(未來社/新時代社)など) 吉岡由紀彦大阪産業大学兵庫県 立大学非常勤講師)/於・大阪経済大学E館7階第2会議室/2006年12月17日/9名<大阪国文談話会・文学論を読む会との共同開催で行ないました>

これまでの活動内容と芥川龍之介研究会事務局の所在地などにつきましては、『國文學 解釈と教材の研究』(學燈社)の「学界教育界の動向」欄『文学・語学』(おうふう)の「彙報」欄『いずみ通信』(和泉書院)の「催し・研究会・研究誌などのご案内」欄を御覧下さい。