女子供が見えますか?(2)

『国が燃える』捏造事件?(1)
女子供が見えますか?(2)
下関虐殺の元ネタ?(3)
下関埠頭で何があったのか?(4)
百人斬りってマジですか?(5)
『南京事件』偽史料列伝(6)
訂正はあるか?(7)
とりあえず「まとめ」(8)
国際問題へ発展(9)
第三部ついに完結!(10)
まだあった捏造資料!!(11)
ニセ証言をさらに改竄?(12)
前号(42号)の問題点(13)
南京爆撃の描写(14)
謝罪広告は11月11日(15)

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『国が燃える』
本宮ひろ志AND潟Tードライン著作
の検証(2)


 著作権法に基づき、引用を最小限にすること(引用文と地の分の主従関係)、ページ内でのコマ割り等の同一性保持権に配慮しながら、下関虐殺の光景を引用してみます。引用はページの一部の場合もありますし全体の場合もあります。また原寸大ではなく縮小されています。

 なお引用にあたっては『H11. 8.31 東京地裁 平成09(ワ)27869 著作権 民事訴訟事件 』の判例を参考にしました。




(2)疑惑の下関(シャーカーン)連行
集英社発行、週刊ヤングジャンプ 2004年 43特大号
P110 『国が燃える』より

 南京城内から、城外の下関埠頭に連行される途上にある老若男女の姿が描かれています。時間は夜のようです。漫画の中で得られる情報では日時を特定することはできませんでしたが、44号で主人公と松井大将との会談シーンがあり、南京入城にあたっての不祥事ということでしたので、12月13日から
12月17日までの出来事ということになります。
 連行されている住民については、114ページで日本兵将校が「残敵掃討であります」と言っており、「便衣兵か民間人か判断は難しい」と言っていますから、これらの人たちは便衣兵として連行されている者ということになるでしょう。
 
 南京陥落当時、南京に残留した市民は安全区に収容されていました。安全区国際委員会はドイツ人、アメリカ人などで構成されています。作品の中で連行された大量の老若男女は安全区内から連行された事になりますが、女性や子供が便衣兵(ゲリラ)として大量に連行されたという記録はありません。


当時、安全区国際委員会委員長だったラーべの記述
『南京の真実』P136 
ジョン・ラーベ著 講談社文庫

十二月十六日
(略)
 たったいま聞いたところによると、
武装解除した中国人兵士がまた数
百人、安全区から連れ出された
いう。銃殺されるのだ。そのうち五十
人は安全区の警察官だった。兵士を
安全区に入れたというかどで処刑さ
れるという。
『南京の真実』P358-359 
ジョン・ラーベ著 講談社文庫
(ドイツ帰国後の公演原稿・ヒットラー
宛の上申書) 

 しかしながら、またしても私は思い
違いをしていたのです!
 この部隊の兵士全員、それからさ
らに、この日武器を捨てて安全区
に逃げ込んだ数千人の兵たちも、
日本軍によって難民のなかからより
わけられたのです。みな、手を出すよ
うにいわれました。銃の台尻を握った
ことのある人なら、たこができることを
ご存知でしょう。

 以上のように、外国人史料には中国人兵士や警察官が安全区から連行されたという記述はあります。また、多くの男性が便衣兵の容疑で連行されたという記述もありますが、女性や子供、老婆を便衣兵(私服ゲリラ)として大量に連行したという記録はありません。念のため、便衣兵摘発の写真を見てみましょう。
 女子供が見えるでしょうか?




『南京事件』P107 笠原十九司著 岩波新書より

 12月16日に行われた便衣兵掃討は、6千人から7千人規模で摘出が行われた最大のものでした。17日に行われる入城式に備えてのものです。当然ながら多くの記録が残っていますが、写真を見ても老女や女性、子供が含まれているようには見えませんね。摘出の光景を新聞記者が撮影しており、記者は中国軍の兵士と記述しています。本宮氏が、どういう史料をみて「女子供を連行した」と考えたのか不思議でなりません。

 ここで提示したラーべの「南京の真実」や、岩波新書の「南京事件」は特殊な史料ではなく、本屋にいけば文庫本で買えるポピュラーなものです。こういう基礎的なことを知らないで歴史漫画を描くのはちょっと無理だと思いますが、どうも本宮氏は最初から史実を描く気はなく、歴史を捏造して、日本人は邪悪であるという印象を植え付けるのが目的だったように思えます。

 



架空の連行事件・殺人事件

集英社発行、週刊ヤングジャンプ 2004年 43特大号
P111 『国が燃える』より

 三コマ目では、老婦人と婦人、子供の姿が描かれています。
 また、上のコマで登場した親子と思われる二人はその場で射殺されています。その光景を下段で「望月正造」という従軍記者が目撃しています。時間が夜であることは望月記者が寝巻きであることや、光の当たり方で推測できます。

 ここでポイントになるのは「望月正造」という従軍記者の存在です。私も一通り南京関係の資料には目を通していますが、望月という記者の存在は知りませんでした。ネットでも検索してみましたが南京関係でのヒットはありませんでした。望月記者は実在しない架空の人物と判断して問題ないでしょう。

 本宮氏が描いた光景が史料に基づくものならば、目撃者を実名で登場させて差し支えありません。しかし、史実として存在しない事件(光景)なのですから、架空の目撃者を登場させるしか方法がないわけです。つまり、本宮氏は最初から史実に存在しない「虐殺の光景」を描くのが目的だったことになります。
 
 





結 論
 架空の「望月記者」の登場で、婦女子の連行及び虐殺の光景そのものが捏造と判明したことになります。捏造を行ってまで「南京虐殺」があったことにして何になるのかわかりませんが、インターネットで情報収集ができない世代(一種の情報難民)は本宮氏のプロパガンダに洗脳されちゃうかも知れませんね。ヤングジャンプの読者層は若そうなので、ネット世代も多いと思いますから、そう簡単に洗脳されないことを祈りたいと思います。



『国が燃える』捏造事件?(1)
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