冬から春へ・・・

BY KEN

ここは学校・・・

「近頃、日は長くなってきたな・・・」

僕の名前は碇・シンジ
平凡な中学2年生だ。

「春が近づいてきたか・・・」

そう、外は気候が温かくなってきた。

「でも、我が身の春はまだまだ・・・か」

僕は女性と話したことが一人を除いてまるでない。
自分はモテないと思っているのだが、親友のケンスケは・・・

「お前、本気でそういってんのか?」

と、言う。
でも、本当に相手にされていないんだけどなぁ・・・

「何やってんの?バカシンジ」

僕の後ろから声が聞こえた。
紅茶色の髪、それに奇麗な蒼い目、幼なじみのアスカがいた。
そう、彼女が唯一僕に話をする女性だ。

「ん?いや、なんで僕はこうも我が身の春が遠いのかなぁって」
「そんなこと考えてたの?そんなの簡単じゃない」
「なに」
「アンタが変だからみんなが話してこないのよ」

ガァーン、僕は一気に極寒の冬の大地に立たされた感じになった。
そうか、そうなのか・・・僕が変・・・だからケンスケが・・・

シンジは思いっきり勘違いをしている。
言っておくがシンジは結構美形なので女子からも人気があるのだ。
だが、アスカがシンジに告白しようとしている女子をことごとく闇討ちしている のだ。
理由はシンジをとられないため・・・

「今日は、もう帰ろう」

シンジはとぼとぼと寂しそうな足取りで学校去った。

「あ、ちょっと、シンジ」

アスカはシンジを呼び止めるためシンジに声を駆けるが、
どうやらシンジはさっきアスカが言ったことにショックを受け何も聞こえないよ うだ。






シンジの家

「ただいまぁ・・・」

シンジは暗い声で家に入った。

「おかえりぃ、早かったのね」

キッチンにいたユイが出迎えた。

「うん、ちょっとね・・・」

シンジはそういい、寂しそうな足取りで部屋に行く。
それを見たユイは・・・

(また、アスカちゃんがシンジを・・・まったくアスカちゃんも困ったものだわ、好 きなら早く好きって言わないとシンジの命がいくつあっても足りないわ)



シンジの部屋

「もう、何も考えたくない・・・」

そういってシンジはベッドに入り寝てしまった・・・



「うぅん」

シンジは今嫌な夢を見ている。
みんな自分のことを相手してくれなくなり
もう、自分は生きていく価値がない、死のうという夢だった。
ネガティブな性格のシンジなら充分ありえるような夢だった。






朝・・・

「シンジぃ、起きなさい!」

アスカがシンジを起こしにやってきた。
でも、シンジはおきなかった・・・

「シンジ!おきろっていってんのよ!」

アスカがどんなにゆすってもシンジはおきなかった。

「・・・どうしちゃったのよシンジ!」

アスカはシンジの様子がおかしいと思い、下の部屋にいるユイを呼んだ。

ユイは有名な医者である。
アスカは病気になるとユイに診察してもらっているのだ。


「・・・シンジは夢を見ているわ・・・」

ユイが診察の結果そういった。

「シンジはなにかとても悪い夢を見ているみたい・・・それに、その夢から抜け られないみたい・・・普通なら簡単に目が覚めるのに」

ユイは心配そうに言った。

「・・・アタシのせいだ・・・アタシがシンジに『アンタが変だから女が近づいてこ ない』って言ったから・・・」

アスカは思い当たる節があった。
アスカは自分がシンジに言ったことにどれほど酷い意味が篭められているか 今更ながら分かった。

「・・・アスカちゃん」

ユイは二人だけにしておいたほうがいいと自分は部屋から退散した・・・

(ゴメンね、ゴメンなさい・・・アタシのこと嫌いになってもいい!だから目を覚 ましてシンジ!)

アスカは泣きながらシンジを揺すった。
だが、シンジは目を覚まさなかった。

(お願い!)

アスカの涙がシンジの顔に落ちた。
その時、シンジの瞼が少しずつ開いた・・・
シンジの目の前には涙を流している少女の顔があった
それが、アスカだったのはすぐ分かった。

「う・・・あれ?アスカ・・・どうしたの?」
「シンジ!・・・うわぁぁぁぁ」

アスカはシンジが目を覚ましたことを確認し、安心してしまったのか涙が溢れ てきた。

(どうしたんだ?とりあえずアスカを落ち着かせなくちゃ)

シンジはアスカを抱き寄せ、頭をなでた。
そのシンジの行為にアスカは安心したのか徐々に落ち着きを取り戻した。



「ゴメンなさい・・・アタシが昨日変なこと言ったから」

落ち着きを取り戻したアスカが喋りだす。
まだ少し目の辺りが赤い

「あぁ、そのことか・・・まあ、いやな夢は見たけどね」
「ゴメンなさい・・・本当はねシンジは女の子に人気があるの。でも・・・アタシ がシンジに告白する子を・・・叩きのめしてきたの。だからシンジが変じゃなく てシンジの近くに寄ると恐い思いをするからみんな離れた行っちゃたの」
「そ、そうなんだ」

(そこまでやったのか・・・)

「アタシ、シンジが好きなの・・・でも、アタシ素直じゃないから・・・だから」

アスカは顔を俯かせた

「アスカ・・・僕も君のことが好きだよ」

シンジはそういいながらアスカの顔を上に向かせた。

「うそ!」

アスカはシンジの言葉が信じられなかった。
今まで、優しくしたわけでもない、いいことなど一度もしていなかった。

「嘘なんかじゃないさ・・・君が好きだよ」

シンジがもう一度そう言った。

「・・・アタシ、我が侭だよ・・・」
「慣れてるから大丈夫!」
「アタシ、嫉妬深いよ」
「それもさっき分かった」
「二度と離れなくなるよ・・・」
「大丈夫!僕も離さないから」
「・・・シンジ、アタシはあなたのことが好きです」
「うん、僕も好きだ」

二人の顔の距離が徐々に近づく、そして、その距離が零になった。

そして、二人に春がやってきた。
とても暖かな春が・・・

FIN

後書き
やっと、むっスーさんのリクエストが書けた。
せっかく温かくなってきたから冬から春に変わってしまいました(^^;)
みなさん!感想をー<(_ _)>注: 文字用の領域がありません!