
Christmas!
By KEN
今はもう、冬・・・
今年もあと少し・・・
今日は・・・クリスマス・・・
僕とアスカは、デートと言うものをしていた・・・
二人で、楽しく・・・
「ねぇ・・・アスカ・・・その、今日一緒に出掛けない?」
「デート?」
「・・・う、うん。そうだけど・・・行く?」
「当ったり前でしょ!」
僕たちは、まず公園へと向かった・・・
一度、見つめ直しておきたかった・・・
この、公園を・・・
僕がアスカに告白した場所でもあるのだから・・・
僕にとって大事な場所の一つである・・・
その後、僕たちはネルフに寄った・・・
今でも父さんは、司令を勤めている・・・
でも、変わったことは、父さんの隣にいる人が二人になった事・・・
「こんばんは、父さん、母さん、副司令」
「こんばんは、オジサマ、オバサマ、副司令」
前とは違って、いつでも父さん達に逢えるようになった・・・
これは、父さんの命令でもあるんだ・・・
どんなに忙しい時でも、僕とアスカに目を向けてくれる・・・
それが、とても嬉しい・・・
「ああ、今日も仲が良さそうだな二人とも」
最近、父さんは無表情だったのが、いつもニヤリと笑うようになった・・・
僕は、まだそれが慣れない・・・
はっきり言うと、恐い・・・
あの笑顔が・・・
「こら、あなた!そんな恐い顔しないの!」
「なに!?この顔の何処が恐いのだ?」
「全部ですよ!ほら、髭も剃らないと、悪人面のままですよ!」
「むぅ・・・分かった・・・」
父さんは母さんにそう言われると、司令室を出て、トイレへと行ってしまった・・・
本気に髭を剃るようだ・・・
「ところで、シンジ君、アスカ君」
「なんですか?副司令?」
「なんでしょう?」
僕とアスカに副司令が話し掛けてきた・・・
「何故、私だけ、副司令なのかな?冬月でいいんだぞ?」
「えっと・・・まだ、慣れてなくて・・・」
「そうか・・・なるべく、副司令は勘弁願いたい・・・」
「わ、分かりました・・・冬月先生!」
僕はちょっと、思い付いたのでそう呼んでみた・・・
「碇と同じように、そう呼ぶのか・・・」
「そりゃ、親子ですから」
「そうか・・・」
やっぱり、冬月さんは副司令か先生って呼びたい・・・なんとなくだけど
「そういえば、今日はなんの用?」
母さんが僕に言ってきた
「うん、今日はクリスマスだし・・・一応、挨拶だけでも」
「あらそう・・・ゴメンナサイね・・・今日も仕事があって・・・」
「いいよ。僕はアスカと楽しむからさ」
「ば、バカ!」
アスカは少し顔を赤くして僕に言う・・・
だって、本当の事じゃないか・・・
「あらあら・・・じゃあ、また今度ね。メリークリスマス二人とも」
「うん。メリークリスマス、母さん、冬月先生」
「メリークリスマス」
僕とアスカは一応、父さんに言って、ネルフを後にした・・・
その後僕たちは、一緒にディナーを食べに行ったんだ・・・
結構、僕たちでは行けないようなホテルのディナーに・・・
別に格好つけなくてもよかったのかもしれない・・・
でも、やりたかったんだ・・・
こう・・・彼女をエスコートするのを・・・
「クリスマスだね〜」
今、僕とアスカは、商店街を歩き回っている・・・
ディナーを食べた後の腹ごなしに少し歩く事にした・・・
思えば、夜の街はあまり歩いたことがなかった・・・
今まで、使徒殲滅だけを考えてきたネルフは、夜にパイロットが出歩いたらきっと、変な輩に何かされると考えてきた
だから、夜に街を歩くのは断じて許されてなかった・・・
今は、そんな事がなくなったので、二人で夜の街を楽しんでいる・・・
辺りを見回せば・・・そこにはほら・・・クリスマス一色の風景である・・・
もう、店などの装飾はクリスマス一色である・・・
空はもう夜なので、店には電灯が灯っていて、この商店街はとても明るい・・・
「そうね。ホント、日本人ってわかんないわ」
「・・・?なんで?」
「だって、クリスマスなんて他宗教の事でしょ?」
「・・・まぁ、そうだけどさ・・・」
「ホントに日本人はワアワア騒げればいいんじゃない?」
「・・・・・・僕と一緒じゃ駄目だった?」
僕は、ほんの少しイタズラっぽく言ってみた・・・
君と、付き合う前だったら絶対に言わなかった言葉・・・
「そ、そんな事言ってないじゃない!」
「だって、アスカがクリスマスなんて嫌いだって言うし・・・」
「アタシは嫌いだなんて言ってないわよ」
アスカは頬を赤くしながら言う・・・
「アタシは・・・別にそんな風に思って言ったわけじゃ・・・」
「・・・分かってるよ。ほら、これ」
僕はアスカに小さな小箱を渡す・・・
「これは?」
「ん?クリスマスプレゼント・・・さっき、渡そうとしたけど、ちょっちタイミングがずれてね・・・」
僕はしらっと言う・・・
いつ買ったのかは秘密にしておかないといけない・・・
「開けていい?」
「いいけど・・・」
「うん」
アスカは小箱を開ける・・・
「奇麗・・・」
「気に入った?」
「ええ・・・」
小箱には・・・指輪・・・じゃなくて、ピアスだった・・・
小さな、宝石がついている・・・
「普通は指輪だと思ったけど・・・まだ、決心がついてないし・・・それに・・・」
僕は最後の言葉を飲み込んだ・・・
「・・・それに、何?」
「・・・言わないと駄目?」
最後の言葉・・・
絶対、君が怒る言葉だと思うから・・・
きっと、もっと僕に自信を持てと言うだろうから・・・
「・・・いいわ・・・。自分で分かってそうだから」
「・・・・・・」
「だけど、そんな考え二度と思い浮かべないで」
「・・・分かった」
「じゃ、いきましょ」
僕の手を引っ張るアスカ・・・
僕達の向かう場所・・・
それは・・・
「ただいま〜!」
「遅くなりました」
そう・・・
僕達の心を落ち着けれる場所・・・
安全な場所・・・
温かい場所・・・
「おっそいわよ!シンちゃん、アスカ!」
「ゴメン!ちょっと、シンジと一緒にデートしてたから、遅くなっちゃった」
「あはは・・・そういう事です」
「いいわねぇ・・・あのぶぁかはどっかで煙草ふかしてくるって言って、どっかに行っちゃったわよ!」
ミサトさんはちょっと苛々しているようだ・・・
僕とアスカに矛先が来そうだから・・・
逃げようかな?
「み、ミサトさん、どうです?これ」
僕は、急いで冷蔵庫からビールを出して、ミサトさんに渡した・・・
これさえあれば、なんとか大丈夫だろう・・・
「あら、シンちゃん気がきくわね」
「・・・はは、どうも」
「シンジ、部屋行くわよ!」
「あ、うん」
僕とミサトさんが仲良く(?)話していたのが癪に触ったのかアスカは勝手に部屋に行ってしまった・・・
僕も逃げたかったのだが、ミサトさんが、僕だけを攻撃対象に絞ったため、僕は逃げれなかった・・・
晩酌の相手までされて、少し頭がくらくらする・・・
結構、強いお酒だな・・・と、頭の隅で思った・・・
そして、暫く相手をして・・・
やっと、この場を切り上げられるチャンスが出来た・・・
僕は、切り出す準備をして・・・
ミサトさんに言う・・・
「じゃ、じゃあ、ミサトさん・・・僕もそろそろお暇します」
「はいはい、避妊だけはするのよ〜」
「・・・からかわないでください!」
僕は、半ば強引にミサトさんを振り切り、アスカのとこに向かった・・・
それに、まだ、やっぱり大人には勝てないなと苦笑した・・・
ミサトさんだって、一応大人だ・・・
やっぱり、人生経験が長いから・・・僕の考えている事は分かるのであろう・・・
やっぱり、少し悔しい・・・
トントン・・・
アスカの部屋のドアをノックする・・・
でも、応答はない・・・
「あれ・・・?」
そうすると、バスルームから物音が聞こえた・・・
多分、アスカがお風呂に入っているのだろう・・・
僕は、いつアスカが出てくるのか分からないので、自分の部屋にと退散した・・・
少し後ろめたい感じがするけど・・・
「・・・出てきたら・・・行けばいいか・・・」
僕は、ベッドに寝転がって天井を見つめた・・・
最初にここに来た時は、嫌な場所だと思った・・・
何か、天井が遠く感じたから・・・
だって、手の届かない場所に感じる・・・
とても、逃げ出せれないような場所に・・・
でも、本当に不思議だ・・・
住めば都・・・
その言葉はあながち嘘ではないのかもしれない・・・
この場所にも、良い事がある・・・
自分自身・・・何かが変わった・・・
人と触れ合ってないと生きていけなくなった・・・
今まで一人だった・・・その時は別になんとも感じなかった・・・
今では、一人になるのが、恐い・・・
僕も・・・普通の人間になったって事かな?
それに、人と触れ合うのが大事だと思い知らされた・・・
僕と似たような存在・・・アスカ・・・
周りの人間は傷の舐め合って慰めているとか言うかもしれない・・・
でも、僕に言わせたら違う・・・
僕とアスカは、お互い必要だったんだ・・・
もし、違う環境で出会っていても、多分・・・嫌、絶対に必要になっているんだと思う・・・
トントン・・・トントン・・・
小さく僕の部屋のドアをノックする人間がいる・・・
僕には、簡単に分かる・・・それが、アスカであることに・・・
「アスカ?・・・いいよ、入って」
アスカがドアを開ける・・・
「ゴメンね、シンジ・・・起こしちゃって・・・」
「いいよ、別に考え事してただけだし・・・で、どうしたの?」
「・・・・・・あのさ・・・」
妙に畏まった様子のアスカ・・・
「何?」
本当にどうしたんだろう?
いつもアスカじゃない・・・
「本当にアタシでよかったの?」
訳の分からないことを聞いてくる・・・
「はぁ?」
「だから、ホントにアタシなんかを好きなの?」
「そうだよ。それに、君なんかじゃない・・・君だから好きなんだ・・・」
僕は・・・変わった・・・
ちゃんと自分の意見を言えるようになった・・・
それが、とても、嬉しい・・・
前よりも、他人に自分の事を分かってもらえると感じるから・・・
やはり、言葉は大事なのだと実感する・・・
「それよりも、アスカは、なんで僕なんかを好きなの?」
「それは・・・アタシにとって特別だからよ」
「そう、だからだよ。お互い特別なんだ・・・」
「うん」
僕に近寄るアスカ・・・
「アスカ・・・」
アスカを見つめる・・・
そして、お互い・・・目だけでも理解できる・・・
「シンジがアタシを好いてくれていてよかった・・・」
「うん、僕もアスカが僕を好きと言ってくれて嬉しい・・・」
僕はアスカを抱きしめる・・・
自然に・・・
アスカを抱きしめる・・・
今まで出来なかった事がすんなり出来る・・・
「シンジ・・・」
アスカも僕の背中に腕をまわす・・・
お互い、優しく、そして、強く抱き合う・・・
「アスカ・・・」
「シンジ・・・」
お互いの唇が重なり合う・・・
ただ、唇が触れているだけなのに、何か神聖な物を感じる・・・
お互いの気持ちが通じる・・・
お互いを分かり合えるような・・・
そんな、奇跡を感じる・・・
もう・・・どのくらい時間が経ったのだろうか?
多分、大して時間は経っていないだろう・・・
でも、とてもとても長い時間だと僕は感じる・・・
心地のいい瞬間がこんなに長く続く・・・
「ふぅ・・・」
「・・・ごちそうさま♪」
アスカがにっこりと微笑んでくれる・・・
僕は幸せなのだ・・・
「うん・・・じゃ、そろそろ寝ようか?」
「うん・・・ねぇ、シンジ。一緒に寝ちゃ駄目?」
「・・・・・・」
いきなり何を言うんだよ!?
僕が、男だと思ってないのかな?
僕の理性・・・そんなには強くない・・・
「・・・何されたって、文句を言わないならね・・・」
「ええ。いいわよ」
アスカはそう言うと、僕のベッドに寝転がった・・・
本気なのかな?
「ほら、シンジ!隣、隣」
アスカはベッドの空きの部分をポンポンと叩いて僕を誘う・・・
「・・・分かったよ」
僕は観念した・・・
そしたら、いけない考えが生まれてしまった・・・
本気で、アスカを襲いそうだ・・・
もし、そうなったら・・・アスカがいけないんだ・・・
そんな事を考えてしまった・・・
でも、ここは、我慢だ・・・我慢・・・
僕の理性よ・・・頑張れ!
僕は、アスカの横に寝る・・・
そしたら、アスカが僕に抱き着いてきた・・・
正確には、左腕に・・・
もう・・・理性は、壊れかけ・・・
多分、アスカが身動きでもすれば・・・
そのチャンスを狙ってアスカを・・・
「・・・なんか、安心出来るな・・・」
アスカの以外な言葉が、理性を保たせた・・・
なんで、安心なんか出来るのだろう?
「そう・・・かな?僕は、ドキドキがおさまらなくて、眠れるかな?」
「・・・アタシもそうよ・・・でも、それ以上に落ち着く・・・」
「・・・アスカ・・・」
僕はアスカを抱き寄せて、またキスをする・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互い、静かにその心地良さに浸っている・・・
この、温かさを味わうように・・・
「ふぅ・・・おやすみ、アスカ」
「おやすみ・・・シンジ」
アスカと僕はお互い眠りについた・・・
さっきまでの、ドキドキはおさまってはいない・・・
でも、アスカの言うとおり、安心出来ている・・・
落ち着く・・・
いつもより、深い眠りになりそうだ・・・
外では、何か物音がする・・・
多分、雪が降っているのであろう・・・
明日になれば、つもっている・・・と思う・・・
そうなれば、またアスカと外へ行って・・・
雪の日の楽しさを味わいたい・・・
僕の大好きなアスカと・・・
メリークリスマス・・・
アスカ・・・
これからも・・・よろしくね・・・
Fin
後書き
ふぅ・・・なんとか、クリスマスSSを完成しました。
何故、クリスマスに掲載しなかったと言うと、ただ暇がないだけです。
私はこれから、ディズニーワールドに行って、ネタを考えてきますたい!
来年度もよろしくお願いします。
でわ!