
ホントのアタシ
By KEN
アタシをバカにすんじゃないわよ!
そっちのせいに決まってるじゃない!
アタシは何でも悪くないの!
アタシは全てが正しいの!
だから、アタシを見るのよ!
全ての人がアタシを注目しているのよ!
でも・・・
何よ!このモヤモヤは・・・
なんで、見てくれる人が一人欠けたからってこんな気持ちになるのよ!
アタシの心の大半をそんなにも占めていたの?
バカにしないでよ!
アタシだって、アタシだって・・・
そうよ・・・アンタのせいよ・・・
「行ってきま〜す!」
いつもの、日常・・・
小学校を卒業して・・・
中学校に入学して・・・
そして、また卒業・・・
今は、また、高校へと・・・入学・・・
学校はそんな事の繰り返し・・・
でも、詰まらない・・・
何か、一つのモノが欠けたから・・・
「今日も、良い子を続ければ・・・」
アタシの心の内で考えている事・・・
高校に入って、ますます猫を被っている・・・
だって、良い子でいる・・・
成績をよくする・・・
そうすれば、みんながアタシを見るのよ・・・
今は、いろんな人がアタシを注目する・・・
誰も、アタシをバカにしない・・・
普通に学園生活を満喫している・・・
でも・・・
やっぱり、何かが欠けているのよ・・・
「おはよう、惣流さん」
いつも、アタシに笑顔で話し掛けてくる子達・・・
でも、アタシはただ、返事を返す・・・
だけど、あの子達の名前は知らない・・・
覚える気にもならない・・・
アタシに友達と言うものがいない・・・
昔は、いたけど・・・
だけど、ソイツも何処かに消えて行った・・・
それからだ・・・
アタシは、友達をつくるのを・・・
人を信じるのをやめたのは・・・
先生だって・・・
友達だって・・・
どうせ・・・
上辺だけしか見ていない・・・
心の内まで知り合った事なんて無い・・・
そんな、気持ち悪いって言うかもしれないけど・・・
そこまで、しないとアタシは信じられない・・・
「ねぇ、惣流さん、今日転校生が来るの知ってる?」
一人の女の子がアタシに話し掛けてくる・・・
転校生?
そんなもん、興味はないわね・・・
だって、どうせ、関係ないわ・・・アタシには・・・
「そうなの?知らなかったわ・・・女子、男子どっちなの?」
一応、興味を持ったフリをしておかないと・・・
アタシの猫被りが無駄になる・・・
だから・・・
「う〜ん、相田君の情報によると、男の子だって・・・なんか、話しだと惣流さんの知っている人だとか・・・」
女の子は首を傾げながら言う・・・
バカバカしい・・・
アタシに知り合いなんているわけないじゃない・・・
アイツ以外・・・
アタシを置いて何処かへ行った奴以外・・・
女はずっと、待っているだけなんだから・・・
女をバカにするんじゃ・・・ないわよ!!
「さぁ、転校生の紹介よ!シンちゃん、入ってらっしゃい!」
呆れる・・・
いつも、なんで、そんなにテンションが高いのよ・・・
たしか・・・
葛城・ミサトだったかしら・・・?
自分の担任の名前さえも興味ないアタシって・・・おかしいかしら?
「はじめまして・・・碇・・・シンジです!よろしくお願いします」
目の前に立っていたのはアイツ・・・
何処かへ消えたアイツだった・・・
アタシは待っているだけ・・・
「ところで、シンちゃんに質問はない〜ん?」
先生の言葉によって、生徒達が一斉に手を挙げた・・・
「今まで何処にいたんですか?」
最初の質問がこれだった・・・
まぁ、これは、アタシも興味があるから・・・聞いておこう・・・
「えっと・・・アメリカ・・・かな?」
アイツは困った風に頬を掻きながら言う・・・
アメリカか・・・
そこじゃ、アタシが知るわけもないか・・・
「じゃあ、そこで彼女はいましたか?」
むぅ・・・これも聞いておかなくちゃ・・・
あくまでも、アイツの今まで好き勝手やってた事を聞くため・・・
「いや・・・いません・・・。その前に、日本にいましたから・・・」
アイツはそう言うと、笑って誤魔化した・・・
誰よ・・・
ソイツって・・・
アタシはそんな事、気づきもしなかったわ・・・
もしかして、レイかしら・・・
結構そんな素振りを見せてたから・・・
でも、もう遅いのよ・・・
だって、レイに渚がいるんだから・・・
それとも、ヒカリかしら?
アイツの性格上・・・
アイツが好きになりそうだし・・・
でも、ヒカリには鈴原がいるし・・・
何処がいいか分からないけど・・・
それとも・・・
あの、喧しいマナかしら?
でもねぇ・・・
アイツも何処かに行方をくらましたし・・・
「じゃあ、私が立候補していいですか〜!」
一人の女の子がアイツに聞いてくる・・・
なんで、アンタなのよ!
アイツには・・・
アイツには・・・
アタシがお似合いなのよ・・・
中学校の時よりも一皮剥けたみたいだし・・・
少しは頼りになりそうだし・・・
「アンタなんて、シンジに似合わないわよ!」
アタシの声が教室に響いた・・・
多分、みんなは驚いているだろう・・・
でも、これがアタシの本性なのよ・・・
仕方無いじゃない・・・
アンタのせいなんだから・・・
シンジ・・・
「やぁ・・・アスカ、お久しぶり!」
前と変わらない笑顔・・・
「何・・・アンタはニコニコしてんのよ!」
「え・・・だって・・・これが、僕じゃん」
「アンタのせいで、アタシはこんなになったじゃん!!」
アタシはアイツに近づいて、アイツの胸をポカポカと殴る・・・
「え・・・?」
「アタシを猫被りにしたのは、アンタのせいよ・・・」
アタシは涙を流した・・・
いつも、アイツはアタシの後ろを付いてきた・・・
でも、何時の間にか、はぐれてしまった・・・
いや・・・はぐれてしまったと言うより・・・
アタシとは、別の道を歩き出したから・・・
ずっと、いると思ったのに・・・
「僕だって・・・必至について行ったつもりだよ・・・でも、これじゃ、隣にはいけないと思ったからさ・・・」
アイツは言い訳がましく言う・・・
「僕だって、自分の道ぐらい決めないと思ってね・・・」
そう言うと、アタシを抱きしめる・・・
「何・・・すんのよ・・・」
アタシの言葉は拒絶・・・
でも、声は、弱々しい・・・
だって・・・
心の内は・・・
離れたくないから・・・
「じゃあ、どうしたら、許してくれる?」
アイツはアタシに聞く・・・
「・・・決まっているじゃない・・・」
そう・・・
アタシへの罪の償いわ・・・
アタシの勝手な命令でもある・・・
「アタシの隣にずっと・・・いるのよ・・・」
そう・・・
今まで、アタシの隣にいなかったのだから・・・
「・・・・・・」
やっぱり・・・
アタシの、勝手すぎたかしら?
でも、ずっとじゃなくてもいい・・・
もう一度、アタシに・・・
人を信じられる気持ちを持つまで・・・
「・・・分かったよ・・・アスカが望むまでいるよ」
そう言うと、抱きしめるのをやめ・・・
アタシの顔を上に上げさせる・・・
そして、シンジと目を合わせた・・・
黒い瞳・・・
アタシがまるで・・・
吸い込まれていきそうな感覚が襲う・・・
「じゃあ、一生よ!バカシンジ!!」
そう言うと、アタシはシンジにキスをした・・・
「ちょ、アスカ!・・・・・・ん・・・」
いきなり、口を塞がれてしまったので、びっくりしたのだろう・・・
でも許さない・・・
ずっと、アタシの隣といると決めたのだから・・・
覚悟を決めてもらわないと・・・
「ちょっと・・・アスカ何すんだよ?」
「アタシの言う事を聞くんだから、何でも言う事を聞くんでしょ?だから、アンタにアタシが何かをしたって、文句言わないの!」
「・・・はいはい、分かりましたよ」
そうよ・・・
アタシの恋人として・・・
頑張ってしもらわないと!
Fin
後書き
う〜ん・・・
なんか、日本からビデオが送られて来たときに、
ネプチューンが主催している、ハモネプを見たら・・・
こんな、お話が思い浮かびました・・・
なんかな〜・・・
無理矢理です。
こんな、物語に、もし、何か感動を受けた方いたら、私に一言でも・・・
面白かったと言ってください!
KEN
オマケ(恒例です)
「そ・れ・で・・・いつまで、アタシ達の前で見せ付けているのかな?お二人さん?」
ん?
あぁ・・・そう言えば、アタシ達のいる場所って・・・
教室だったわね・・・
「何よ?ミサト?アタシ達が羨ましいの?」
アタシはミサトを挑発するように言う・・・
「何よ!高校生の分際でいちゃいちゃして!」
ミサトの顔がどんどんと赤くなっていく・・・
「それに、今まで猫被っていたわけ?」
「ええ・・・そうよ・・・」
「そう・・・今のアナタが本物なのね?」
「そうよ・・・これが、アタシ・・・」
そう・・・
これが、アタシなのよ・・・
アタシなのよ・・・
シンジと居たときの・・・
アタシなのよ・・・
「シンちゃん、苦労するわよ・・・」
「はは、いいですよ。罪滅ぼしだし・・・それに・・・アスカの事は大事ですから・・・僕の好きな人ですからね」
シンジはそう言った・・・
嬉しいよ・・・
「ありがとう・・・シンジ・・・」
アタシはそう言うと、シンジにまた抱き着く・・・
クラスのみんなはまた、騒ぎ出す・・・
別に騒ぐだけ騒げばいいわ・・・
だって・・・
アタシの、欲しいものが帰ってきたのだもの・・・
待っていたのも・・・結構よかったのかもしれない・・・
Fin!