今の時期・・・

 

By KEN


 

 

僕は辺りを見回す・・・

周りの自然が優しくなってきたような感じがした・・・

 

 

なんていうか、夏から秋に変わって、夏のような強さは感じない・・・

 

 

今は秋・・・

 

 

自然は僕たちに優しくしてくれる・・・

 

 

こう・・・肌寒いのは好きじゃないけどね・・・

 

 

でも、季節が戻ってきたおかげで四季のよさが分かりはじめた・・・

 

 

そして、彼女の良さも・・・

 

 

「な〜に、黄昏てんのよ?バカシンジ?」

 

 

僕が芝生に寝転がっていると、ふっと人影が現れた・・・

 

 

大体は予想がつく・・・

 

 

アスカだ・・・

 

 

僕の家族・・・

 

 

「ん?四季っていいもんだな・・・って」

 

 

「四季?・・・あぁ」

 

 

アスカは納得したのか、僕の隣に座った・・・

 

 

そして、二人して、上を見上げた・・・

 

 

僕達のいる場所・・・

 

 

そこは、大きな木の下・・・

 

 

そこに、僕は寝転がり、アスカは座っている・・・

 

 

「ホント、いいかもね・・・こういう時期も・・・」

 

 

アスカはそう言いながら、僕の隣に寝転がる・・・

 

 

ファサ・・・

 

 

アスカの髪の毛が広がる・・・

 

 

「風も気持ちがいいし・・・日差しも強くない・・・絶好の時ね・・・」

 

 

アスカはそう言うと、目を閉じる・・・

 

 

「そうだね・・・。でも、これから、もっと寒くなるだろうね・・・」

 

 

「そうね・・・。でも、どうしようかしら?アタシ、こっちに来るとき、長袖とか、生地の厚い服なんて持って来てないわよ」

 

 

「そっか・・・僕もどうしよっかな・・・?」

 

 

「アンタは学ランでいいでしょ!今もそうなんだし」

 

 

「う・・・それを、言われるとな・・・」

 

 

シンジは少し、詰まってしまった・・・

そう、シンジは外に出るときはいつも制服なのだ・・・

 

 

まるで・・・

 

 

あの少女のように・・・

 

 

まだ、引き摺っているのだろう・・・

 

 

あの、青い髪の少女のことを・・・

 

 

「あはは、痛いところをつかれたな・・・。僕もそろそろ、私服もいいかなって・・・ね」

 

 

シンジは少し『あはは』と笑いながらアスカに言った・・・

 

 

「そ・・・。じゃ、今度、アタシが見立ててあげるわ」

 

 

「え、いいの?アリガト」

 

 

シンジはそう言うと、優しい微笑みとなった・・・

 

 

「い、いいのよ」

 

 

アスカはその笑顔をもろに受けてしまって、ドキッとしてしまった・・・

 

 

彼女のも、変わった・・・

四季のように・・・

 

 

少し、素直・・・そして、可愛く見えて来た・・・

 

 

「うん、ありがと」

 

 

そして、自分も変わったと想う・・・

 

 

少しは勇気が出た・・・

 

 

まだ、やりたいこと・・・

 

 

夢もないけど・・・

 

 

何か、おぼろげな光を見つけた気がする・・・

 

 

後は、それを、どう育てていくか・・・だと思う・・・

 

 

「ホント・・・空が高く感じるわ・・・」

 

 

「そうだね・・・明日もこんな天気だといいな・・・」

 

 

シンジはアスカの言葉に返事を返すように言って・・・

 

 

そして、目を閉じた・・・

 

 

秋風が自分を吹き抜ける・・・

 

 

 

 

 

 

これから・・・どんな季節になるだろう?

 

 

分かりきっている事だけど・・・

 

 

秋が来て・・・冬が来る・・・

 

 

そして、春が来て、また夏が来る・・・

 

 

それの繰り返し・・・

 

 

毎年、こういう季節の繰り返しを楽しめたらいいなと思う・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジは眠る・・・

 

 

「ホント、風邪ひくわよ?」

 

 

アスカはそう言うと、起き上がり、正座した・・・

 

 

そして、シンジの頭を自分の膝枕に乗せた・・・

 

 

「ホント、男らしくは・・・なったわよね・・・」

 

 

アスカはそういって、微笑む・・・

 

 

「これなら、みんなが夢中になるのも仕方ないか・・・」

 

 

アスカはそう言いながら、上を見上げた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の日より、日が短くなった季節・・・

 

 

外に出るのが短くなるけど、それだけの価値はある季節・・・

 

 

「起こそうかしらね・・・」

 

 

アスカはシンジの顔に自分の顔を近づける・・・

 

 

前の自分だったら絶対にコイツにはしなかっただろうこと・・・

 

 

自分の唇で相手の唇をふさぐ・・・

 

 

そして、少し時間が経つ・・・

 

 

 

 

 

 

「!?・・・・・・アスカぁ〜・・・その起こし方はやめてよ」

 

 

シンジは少し、息を切らしながらアスカに言う

 

 

「アンタが勝手にネルからでしょ」

 

 

「・・・まぁ、そうだけど」

 

 

シンジはそう言うと、身体を起こす・・・

 

 

「もう・・・日が沈むね・・・」

 

 

シンジは何時の間にか、夕焼け空になった空を見つめる・・・

 

 

夕日が、沈んで行く・・・

 

 

「そうね・・・。さ、帰りましょう」

 

 

「うん。・・・ねぇ、アスカ・・・」

 

 

「何よ?」

 

 

「また、来ようよ、ここに」

 

 

「うん」

 

 

二人は手をつなぎ、歩き出す・・・

 

 

季節の変わり目を楽しみながら・・・

 

 

Fin

 

 

後書き

 

ふぅ・・・

やっと、なんとかまともな奴をかけたかな?

最近、季節の変わり目で、体調を崩しました。

なんか、知らないけど、風っぽいです。

 

 

KEN