シンジ・アスカの事情

第5話

BY KEN

「ただいま〜」

アタシは少し、無理に元気な声を上げ、そう言った・・・

そう、シンジの両親の話はとても悲しい話だった・・・

 

 

 

 

 

「お願いだ、シンジを・・・助けてやってくれ」

コウゾウさんが頭を下げる・・・

助ける?何を?

アイツはなんにも悩みなんてなさそうじゃない・・・

それに、なんでアタシが・・・

「シンジは、昔、本当の両親に虐待を受けていたのだ・・・」

コウゾウさんは苦々しく言った・・・

虐待・・・

それは、子どもと親の間にあってはならないもの・・・

「母親も父親も両方ともシンジを虐待していたのだ・・・そして、その両親は何処かに消えてしまったのだ・・・幼いシンジ一人を残して・・・」

「そして、シンジは孤児院に入ったわ・・・でも、そこでも問題が起きたの・・・ずっと、シンジは空を見ていた・・・そして、時々、発作みたいに昔のことを思い出しこういったらしいの『なんで、僕を捨てる!なんで、僕が苦しい思いをしなくちゃいけないんだよ!みんな・・・消えちゃえ!』・・・」

シグレさんは少し、肩を震わしながら言った・・・

「そして、シンジは精神的病気にかかっていたらしい・・・治るみこみは、人を好きになること・・・だから、私たちはあの子を引き取ったのだ・・・ただ、同情だけではない・・・この子なら愛せると思ったから・・・」

「お願い・・・アスカちゃん。出会ったばっかりで申し訳ないけどシンジをお願いできない?」

シグレさんは泣きそうな顔でアタシに頼む・・・

本当にシンジが大事なんだ・・・とアタシは思った。

 

 

「少し・・・考えさせてください・・・」

アタシはそういって、家を出た・・・

 

 

 

 

 

家につき、アタシは自分の部屋に直行した・・・

そして、こう思った・・・

なんで、あの場で嫌だ!と言わなかったんだろう・・・

アタシはシンジのことが嫌いな筈なのに・・・

 

 

でも・・・アタシはシンジのことが・・・

 

 

ハッ!

違う違う違う!アタシはアタシは・・・・・・

なんで言えないのよ!嫌いって!

・・・アタシは・・・どうすればいいの?

 

 

アタシはそのまま眠りについた・・・

 

 

 

 

 

朝日が差し込む・・・

アタシは起きた・・・

あまり、気持ちのいい朝じゃなかった・・・

 

 

アタシは学校へ行く用意をし、キッチンへと向かっていった・・・

 

 

「おはよう!お姉ちゃん!」

アヤメがアタシに挨拶をする・・・

「おはよう・・・アヤメ」

アタシも挨拶を返す・・・

「どうしたの?元気ないじゃん」

アヤメはアタシを心配する・・・

さすが、妹だわ・・・アタシが今、どんな感じか分かってるみたい・・・

「大丈夫よ。ちょっと、寝不足なの」

「も〜、早く寝なきゃだめだよ!今日から早く寝てよね!それに、お姉ちゃんは余分に勉強しすぎなの!」

「はは、そうね」

感謝するわアヤメ・・・アタシを気遣ってくれて・・・

 

 

そういえば、パパとママは今日もいないみたいね・・・

まぁ、いつものことだけど・・・

 

 

アタシは着替えて、学校に登校した・・・

久しぶりに少し遅い時間になった・・・

ふと前を見たらそこには・・・

 

 

碇・シンジがいた・・・

 

 

「おはよ〜、碇〜」

アタシはシンジに挨拶をする・・・

そうすると・・・

「あ、おはよう・・・惣流さん(ニコ)」

シンジは笑顔で挨拶を返した・・・

でも、アタシは昨日話を聞いた・・・

きっとこれは作り物の笑顔なのだろう・・・

アタシは少し悲しく思った・・・

 

 

何故かしら・・・

 

 

「うん、よろしい。ほら!遅れるわよ、早く行かないと!」

アタシは時計を見たら、今のペースじゃ間に合わないと思い、ペースを上げた

「うん。そうだね、じゃあ行こうか」

シンジもそういって、ペースを上げる。

 

 

いつもは前か後ろの方にいたシンジが今、アタシの隣にいる・・・

アタシは緊張していた・・・

何故かしら・・・男の子と話すことは珍しいことじゃないのに・・・

 

 

アタシは緊張しながらも、学校に間に合ったようだ・・・

「んじゃ、後で」

アタシはそそくさと逃げるように職員室に向かった・・・

まぁ、一応、用はあるしね・・・

 

 

アタシはその用を聞き、教室に向かった・・・

そこにはシンジがいた・・・

アイツはニコニコと笑っていた・・・

でも、あれは見せかけだという事がアタシには分かった・・・

だって、目がとても悲しそうだったから・・・

 

 

先生が来て、アタシは号令をかけた・・・

今日もまた退屈な一日の始まり・・・

嫌な一日の始まり・・・

そう、点数を稼ぐ一日・・・

 

 

 

 

 

放課後・・・

今日は、シンジを誘うつもり・・・一緒に帰ろうって・・・

なんでだろう・・・アタシは別にシンジのことなんか・・・

「ねぇ、碇〜、一緒に帰らない?」

アタシの口が勝手に動く・・・

でも、これはアタシの本当に思っている事なのかもしれない・・・

 

 

シンジもいいといい、アタシたちは一緒に帰る事になった・・・

 

 

アタシは帰りの途中、言った・・・

「ねぇ、碇・・・なんか悩みごとがあるんならアタシにいいなよ。力になれることはするから・・・」

シンジも驚いているみたい・・・

まぁ、アタシがこんなこと言えば無理ないか・・・

 

 

シンジは何もないと言った・・・

やっぱり、自分の問題だ!ってか・・・

アタシはシンジにこういう

「そう・・・なら、いいわ。だけど、なにかあったら言ってね」

シンジが頷くとさらにアタシはこういった・・・

「よろしい〜。まぁ、悩み事聞いてあげる仲になるんだからアタシのことアスカって呼んでね♪」

なんでだろう・・・気安く人に名前で呼ばせるアタシじゃないのに・・・

まぁ、いいわ・・・

名前くらい・・・

 

 

シンジと道で別れて、自分の家に向かった・・・

そして、アタシは一つ答えが見つかった・・・

 

 

アタシはシンジが好き・・・

そう、アタシはシンジをこれから救って行こうと誓った・・・

そして、アタシも頼りにしようと思った・・・

続く・・・

後書き

さぁ、あと次かその次くらいでこのお話終わりかな?

だって、これ以上書くと、20話は軽く超すからな・・・

まぁ、まずはひとまず終わりってことで・・・

 

ネタはあるけど、時間がないKENでした。

アスカ嬢、もうすぐですぞ!

LASはもう間近に!

KENより