シンジ・アスカの事情 再会、そして・・・ 第1話 BY KEN
「どういうことだ!!これ以上シンジに負担をかけさせるつもりか!!」 コウゾウの怒声が家の中に響いた・・・ そう、今、シンジの本当の親・・・碇・ゲンドウと対談中なのだ・・・ 「負担をかける?・・・何を言っているんだ?私はアイツを救いに来たんだ」 ゲンドウは平然と静かに言う・・・ 「それが、お前を欲の塊と呼ぶんだ!!」 コウゾウは初めて怒りの境界線を超えたのかもしれない・・・ 人生の中で・・・ 「私は・・・アイツを救いに来たのだ!お前では話にならん!シンジを出せ!」 コウゾウは何を勝手な・・・と感じている・・・ 「ふん!お生憎、私の息子は恋人とデート中だよ」 コウゾウは皮肉たっぷりにゲンドウに答えた・・・ 「ならば、ここには用はない!失礼した!」 ゲンドウはそう言うと、颯爽と家を立ち去っていった・・・ 「私は諦めん・・・。これも、ユイのためなのだ・・・」 ゲンドウは一人呟く・・・ 「アナタ・・・」 ゲンドウが帰ったことを察知し、シグレは夫・コウゾウに頼るような目で見る 「大丈夫だ・・・。私の知り合いに警察の上層部の人間がいる・・・。 いざとなれば・・・シンジ・・・そして、アスカくんに護衛をつける」 コウゾウは苦々しくそう言った・・・ シグレは何故、惣流・アスカの名が出てきたのかが不思議だったが、 その、疑問もすぐに解けた・・・ 自分の息子が初めて・・・自分たち以外に自分の力で好きになった人間だから だから・・・失うわけにはいかない・・・ 「しかし碇よ・・・。何故、今ごろになって、シンジを取り戻しに来たのだ?」 コウゾウは天を仰ぎながらそう言った・・・ 「私は・・・諦めるわけにはいけないのだ・・・」 ゲンドウも一人になり、苦々しく先ほどの言葉を呟いた・・・ 彼には・・・理由があった・・・。シンジを取り戻す・・・ 彼も、シンジに暴行を行ったことは悪く思っている・・・ だが、彼は・・・言ってなんだが・・・ 息子より大切なものがある・・・ それは・・・ユイだ・・・ 彼の妻であるユイがシンジに暴行を行っていた・・・ 理由は・・・ノイローゼ・・・ 彼がいつも仕事から帰ってくるのが遅く、シンジの世話が大変だったのだ・・・ それが、どんどんとストレスが溜り・・・ そのストレスを発散する場所、道具を探していた・・・ユイは・・・ だが、皮肉なことに、自分の宝であるはずのシンジを、 ストレス発散の道具として使っていた・・・ ゲンドウもそれを見た時は咄嗟になって止めに入った・・・ だが、その時は止めたが、次の日になれば変わらなかった・・・ 次の日も次の日もシンジは暴行を受けていた・・・ まるで・・・道具のように・・・ シンジは次第に衰弱していった・・・ ゲンドウでは、手には負えなかった・・・ 彼女を止めるのが・・・そして、シンジを世話をするのが・・・ だから、唯一の脱出手段を試みた・・・ それは・・・孤児院・・・ 孤児院なら、彼を育てられると思った・・・ ゲンドウはシンジを孤児院に預けた・・・ それは、自分の身体の一部を切り取るような感覚だった・・・ ゲンドウは、ユイには内緒で年に何回かはシンジを見に行った・・・ 彼が元気かどうか・・・ シンジは元気に成長していた・・・ 一つ、欠けているものがあったが・・・ そして、ゲンドウは安心し、姿をくらました・・・ だが、ユイは今になってシンジに謝りたいと言い出してきた・・・ ゲンドウはそれを快くは思わなかった・・・ 彼は知っていた・・・ 知人である、冬月夫妻にシンジは育てられていると・・・ そして、ゲンドウは感じていた・・・ そのほうが・・・幸せだと・・・ シンジにとって、幸せな日常が送れると・・・ だが、ユイはそれを否定した・・・ 子どもを大切にできるのはその血の繋がった親だけだと・・・ だが、ゲンドウはそれを否定した・・・ 現に、シンジは幸せであるし、自分たちといた方がもっと不幸になるだろうと ユイはゲンドウに泣いて頼んだ・・・ シンジと暮らさせてくれと・・・ ゲンドウは・・・妻の涙に弱い・・・ そして・・・こんな弱った妻を見てはいられなかった・・・ だから・・・ゲンドウはシンジを連れ戻しにきた・・・ 「頼む・・・シンジ。私たちのところに帰ってきておくれ・・・」 はたして・・・ゲンドウの願いは叶うのだろうか? それは・・・まだ、彼には分からない・・・ 「か、母さんだって?」 シンジの声が響いた・・・ 目の前にいる女性・・・ 見も知らない女性・・・それが、自分の母だという・・・ 今、シンジは困惑していた・・・ 本当の母に会える喜び、そして・・・憎しみが渦巻いていた・・・ 「シンジ・・・」 アスカはシンジの震える手をギュッと握り締めていた・・・ シンジが安心するように・・・
続く・・・
後書き なんか・・・暗いお話になりそうです・・・ 私には似合わないと思いでしょうが、これからよろしくお願いします・・・ 完結できるか不安です・・・ すこし、続きがストップするときが来るかもしれません・・・ 先に言っておきますが、この物語は難航です・・・ 書ききれるかどうか・・・心配です・・・ KEN