シンジの好みを暴き出せ!

 

By KEN


 

 

ガラッ・・・

 

 

「しめしめ・・・寝ているわね・・・」

 

 

アスカは、静かにシンジの部屋へと入る・・・

さすがに、夜・・・

部屋も真っ暗でとても、周りが見にくい・・・

 

 

「これね・・・」

 

 

アスカは、ある一冊のノートを持ちながら言った・・・

 

それは・・・

 

 

シンジの日記であった・・・

 

 

「でも、何よ・・・この襖は?ったくボロイわね・・・」

 

 

何故か関係ない無い事を言っていたりする・・・

やはり、多少は興奮しているのだろうか?

ある意味、夜這いにもなってしまうのだから・・・

 

 

まぁ、あくまでも最終手段のようだが・・・

 

 

それは・・・

 

 

「では、お休みなさい・・・シンジ・・・」

 

 

いつもは見せぬ、優しい声でアスカは言った・・・

 

 

どうしてしまったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

「うぅん・・・誰か入ってきたのかな?」

 

 

シンジは少し寝ぼけ眼で言った・・・

どうやら、シンジは眠りが浅いようだ・・・

 

 

あんなに頑張って家事をしているのに・・・

 

 

なんて、いたいけな少年なのだ・・・

 

 

だが、明日・・・

 

 

彼にとって、幸せで不幸な事が起きるのである・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン・・・

 

 

鳥の鳴き声・・・

 

 

シンジはそれに、起こされる・・・

 

 

シンジにとって、いい目覚しなようだ・・・

 

 

「ふわぁ・・・さぁ、今日も頑張らないとね・・・」

 

 

シンジは伸びをしながら言った・・・

 

 

だが、シンジよ・・・

 

 

大丈夫なのか?

 

 

 

 

 

「シンジ君!起きて!」

 

 

 

 

 

いきなり、襖をノックする人が現れた・・・

 

 

シンジには目処がついているが・・・

 

 

少し、目をパチクリしてしまう・・・

 

 

この声は間違いなくアスカなのだが・・・

 

 

何か態度が違うのだ・・・

 

 

「う、うん・・・アスカ!起きているよ!」

 

 

ガラッ!

 

 

シンジの声を聞くと、アスカは襖を開けた・・・

いつも、朝はバスタオル一枚で身体を覆っているのだが、

今日に限っては、もう中学校の制服を着ていた・・・

 

 

僕・・・昨日、アスカに変なモノ食べさせたかな?

 

 

場違いな事を考えてしまったシンジであった・・・

 

 

「おはよう、シンジ君。さ、準備して学校行くわよ」

「う、うん・・・」

 

 

シンジはちょっと、戸惑い気味で言う・・・

ホントに自分はおかしな夢を見ているのではないかと思ってしまう・・・

 

 

「ほら!早く!」

「で、でも、まだ着替えてないし・・・」

「!・・・ご、ごめんなさい!じゃ、早く着替えてね!」

 

 

アスカは顔を少し赤くしながら部屋から出て行った・・・

 

 

 

 

 

 

一人残されたシンジ・・・

 

 

シンジの中学生並みの頭脳から、ある答えがはじき出された・・・

 

 

「僕はここに居てもいいんだ!」

 

 

なんとも、場違いな答えなのだろう・・・

 

 

シンジは、急いで着替えをし、キッチンへと向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、シンジ君、着替えたのね?」

「う、うん」

 

 

シンジはまた度肝をぬかされた・・・

 

 

いつもは自分がつくらないといけない朝ご飯が・・・

 

 

テーブルに置かれていたのだ・・・

 

 

 

「さ、早く食べて学校にいきましょ!」

「う、うん・・・」

 

 

アスカに言われるがままのシンジ・・・

ホントに彼女はどうしたのであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンジとアスカは、いつもより早くに登校した・・・

とても、清々しい気分だ・・・

この時間帯はまだ、朝の空気が涼しい・・・

とても、良い気分である・・・

 

 

「あら?碇くん、アスカ、おはよう!」

 

 

後ろから、委員長こと、洞木・ヒカリが現れた・・・

 

 

「あ、おはよう洞木さん」

「おはよ、ヒカリ!」

 

 

二人はヒカリに挨拶を返す・・・

 

 

「今日はどうしたの?とっても早いじゃない?」

「うん・・・なんか・・・ねぇ・・・」

「まぁ、いいじゃない。アタシ達だって、やるときはやるのよ」

 

 

二人の返事はまったくかみ合ってない・・・

 

 

どうやら、アスカが関係している事だけがヒカリには分かる・・・

 

 

「そう・・・」

 

 

だが、まだ確かめる事が出来なさそうだ・・・

 

 

アスカの周りには『何も言うな!』オーラが出ている・・・

 

 

ヒカリも伊達にアスカの親友をやっていない・・・

本能で分かってしまうのだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅ・・・今日は二人仲良く遅刻する、夫婦の姿が見れんかったわい!」

 

 

トウジは、顔に手を当てて言った・・・

 

 

いつもなら『夫婦じゃない(わよ)』と言う言葉が聞こえるのだが・・・

今日に限って・・・

 

 

「あら?アタシ達の事をそんな風に見てくれるの?」

 

 

アスカは、少し微笑みながら言った・・・

 

 

なんとなく、額には青筋が立っているが・・・

 

 

「ほ・・・ほうか・・・」

 

 

トウジは後ずさりしながら、席に着いた・・・

 

 

アスカは念動力でも持っているのだろうか?

 

 

「なんか・・・恐い・・・」

 

 

アスカをカメラで覗いていたケンスケがこう呟いた・・・

 

 

ケンスケは見逃さなかったようだ・・・

 

 

額の青筋の他に、北斗の拳のように首から青筋がだ〜っと・・・

 

 

ヤバイと直感したケンスケであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休み時間になり・・・

 

 

ヒカリは決心した・・・

 

 

そう・・・

 

 

アスカに、今日の変わりぶりを聞くために・・・

 

 

「ねぇ、アスカ?ちょっと、トイレ行かない?」

「ええ、いいわよ?」

 

 

どうやら、うまく誘い出す事に成功した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、どうして、今日はこんな感じの?」

 

 

ヒカリの単刀直入の質問が来た・・・

 

 

「・・・やっぱり、ワザトラシイかな?」

「ええ・・・」

「昨日、シンジの日記を見たのよ・・・」

「はぁ?」

「シンジの日記に、家庭的で優しい子が好きって書いてあったから・・・」

「だから、自分がその碇君の理想になろうと・・・」

「ええ・・・」

「でも、変わりすぎは危ないわよ・・・」

「なんでよ?」

「変わりすぎると、嫌われる可能性もあるのよ?」

 

 

ヒカリの一言がアスカを硬直させた・・・

 

 

「そ、そんな事ないじゃない・・・今日はこれで通すわよ・・・」

 

 

アスカはそう言うと、トイレから出て行った・・・

 

 

「どうなるのかしらね?」

 

 

一人残されたヒカリは、ポツリと呟いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!飯や飯!」

「そうだね!・・・あ、お弁当作ってこなかったや・・・」

 

 

シンジは今になって気づいた・・・

今日は、結構、心の中でどたばたしていたから、お弁当の事など忘れてしまっていた・・・

 

 

「心配ないわよ、シンジ君!アタシがつくってきたから・・・」

 

 

アスカはにっこり笑顔を見せながらシンジに言った・・・

 

 

「ホント?ありがと」

「いいから、いいから。さ、屋上にいきましょ!」

 

 

シンジはアスカに背中を押されながら屋上へと向かった・・・

 

 

 

聞いてみるか・・・

 

 

シンジは心の中でそう呟いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、どうぞ!召し上がれ!」

「うわぁ・・・」

 

 

目の前には、普段では見られないお弁当が広がっていた・・・

 

 

しかし、どうやって、鞄に入れていたのだろう?

 

 

アスカの鞄は四次元ポケットにでもなっているのだろうか?

 

 

だって・・・

 

 

弁当箱が重箱なのであるから・・・

 

 

軽く三人前はある・・・

 

 

 

「ね、ねぇ・・・アスカ・・・?」

「何?シンジ君?」

 

 

何か、自分の母親を思い出してしまうような笑顔を浮かべるアスカ・・・

 

 

「あ、あのさ・・・どうして、今日はこんななの?」

 

 

訳の分からない質問・・・

 

 

頭が大分混乱している・・・

 

 

「どんなのよ?」

「だから・・・どうして、今日は優しいの?僕に?」

「どうしてって・・・アタシは・・・元から・・・」

「違うよ!」

 

 

シンジが叫んだ

何故か嫌だった・・・

 

 

いつものアスカがよかったと感じた・・・

 

 

今のアスカなら、苛められる心配もない、叩かれることもない・・・

 

 

良い事だらけなのに・・・

 

 

「僕は、前のアスカのままがいい!」

「・・・どうして?」

「アスカをアスカらしく感じる事が出来るからだよ!」

「じゃあ、今のアタシは偽者なの?」

「猫被っているだけじゃないか!」

「アタシはシンジのためを思って・・・」

「僕は嫌だよ!僕の好きなのは、元のアスカだよ!」

 

 

シンジの言葉が場を制した・・・

 

 

シンジは一瞬、ぼうっとしていたが、どんどんと顔色が悪くなる・・・

 

 

今、自分は何を言ったか確認した・・・

 

 

『僕の好きなのは、元のアスカだよ!』

 

 

とてつもなく、ヤバイ事なのかもしれない・・・

 

 

だが・・・

 

 

 

 

 

ガバッ!

 

 

 

 

 

何か、暖かいモノが僕の身体にしがみつく・・・

それが何なのかシンジが気づくのは大して時間がかからなかった・・・

 

 

「あ、アスカ!?」

 

 

そう・・・

 

 

それは、アスカだった・・・

 

 

「普段のアタシの方がいいの?シンジ?」

 

 

アスカはシンジにギュッと抱き着きながら言った・・・

 

 

「うん・・・僕が好きなのは、元のアスカ・・・」

「うん・・・」

 

 

さらに、アスカは力を入れてシンジにしがみつく・・・

 

 

「ねぇ・・・アスカはどうなのさ・・・」

「何いってんのよ、この状態見て分からないの?」

「言って欲しいモノだよ?」

「・・・好きよ・・・」

 

 

アスカは小さく言った・・・

 

 

シンジはその言葉に反応するかのように・・・

 

 

恐る恐る、アスカの背中に手を回す・・・

 

 

「好きだよ・・・アスカ・・・」

 

 

シンジはもう一度言う・・・

 

 

「ん・・・」

 

 

アスカは小さく頷いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして、今日はこんなんだったの?」

 

 

シンジが質問する・・・

 

 

「だって、シンジの日記に優しい子が好きだって書いてあったから・・・」

 

 

アスカは少し恥ずかしそうに言う・・・

 

 

「に、日記〜!?読んだの?」

「うん・・・ゴメンナサイ・・・」

「ま、まぁ・・・いいけど・・・」

 

 

シンジは頬を掻く・・・

 

 

「あれは・・・単に自分の勝手な願いを書いただけで・・・」

「なら、合ってるじゃない?」

「そうだけど・・・、やっぱり、アスカはこのままがいい・・・」

「ありがと・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「お弁当・・・食べようか?」

「そうね・・・忘れてたわ・・・」

「はは・・・」

 

 

シンジは少し笑いながら、アスカから、離れようとした・・・

 

 

「ちょっと!、なんで、離すのよ?」

「だって、食べれないじゃないか?」

「むぅ・・・。分かったわ、シンジ!胡座をかいて!」

 

 

アスカの言われるままに僕は従った・・・

 

 

「シンジもアタシより大きくなったんだし・・・」

 

 

アスカはそう言うと、僕の目の前に座った・・・

 

 

いや・・・

 

 

僕の太股に腰掛けたのだ・・・

 

 

「これなら、いいでしょ?」

 

 

アスカは微笑みながら言う・・・

なんとなく、顔は赤いのは気のせいか?

 

 

「分かったよ・・・」

 

 

仕方なく僕もそれに応じる・・・

 

 

「じゃ・・・ほら・・・あ〜ん・・・」

 

 

僕の目の前に一口サイズのから揚げ近づいてきた・・・

 

 

「あ、あ〜ん・・・」

 

 

僕はされるがままにから揚げを口の中に入れた・・・

 

 

 

 

 

 

「おいしい?」

「うん、とっても!」

 

 

シンジとアスカは、授業が始まっても教室に戻らず・・・

ずっと、食べさせあっこをした・・・

 

 

たまにはこんな日もいいかもしれない・・・

 

 

そして、翌日・・・

 

 

二人はベタアマのラブラブカップルとなっていった・・・

 

 

Fin

 

 

後書き

 

私にはこれが限界・・・

シリアスもどきの方が息がすえます・・・

ほとんど、今、無酸素状態でやってたり・・・

 

 

KEN