
輝く想いを胸に秘めて 第4話 一夜明けて by.夢幻の戦士
アスカの手術が終わった翌日。 島では大変な事が起こっていた。 アスカが何者かに襲われた近くで、人が死んでいたのだ。 その人の名はこの近くの島々のほぼ全てを所有している 『六分儀財団』の会長・六分儀ゲンドウその人だった。 胸部を鋭い刃物で一突きされていて、ほぼ即死という状況だったと、 検死に行ったカヲルが話してくれた。 その後、駐在である青葉シゲルがゲンドウの関係者に事情聴取を行った。 花婿・加持 リョウジの場合 「俺なら、ずっと部屋に居たよ。え? それを証明してくれる証人? それなら仲人でもある冬月教授が証明してくれるよ」 仲人・冬月コウゾウの場合 「ああ。確かにその時間帯なら彼と明後日の式の事で話し込んでいたよ。 その他に? ホテルのボーイがルームサービスを持ってきたよ。 疑うのなら聞いてみるといい。時間? 確か・・・6時40分頃だったかな」 花嫁・ゲンドウの養女・葛城ミサトの場合 「私はその時間帯、友人の赤木リツコと話してました。会場でもあるホテルのロビーで。 話は主に私達の結婚の話でした。父はあんなに喜んでいたのに・・・なんでこんな事に」 赤木リツコの場合 「ええ。確かに彼女と話してたわ。お酒を飲みながらだけど・・・? ホテルのボーイに聞いてくれれば分かるわ」 ゲンドウの秘書・日向マコトの場合 「会長は殺される1時間ほど前に電話をしておりました。その後直ぐ、 “人と会ってくる”と言われてお出かけに成られました。 誰から掛かってきたのかは存じておりません。 私はその時間帯、一人部屋で仕事をしておりました。証人はいません」 花嫁の友人・洞木ヒカリの場合 「私は部屋で寝ていたので何ともいえません」 お手伝い・伊吹 マヤの場合 「私はその時間はご夕食の準備をしておりました。 コック長やコックの皆さんに聞いて貰えば分かると思います」 ホテルのボーイ・キール=ロレンツの場合 「はい。確かに赤木様と葛城様はロビーに居ました。 加持様と冬月様の部屋にルームサービスを持っていったのも私です。 六分儀様は6時頃にホテルを出られました。 行く先を聞いてもお答えには成りませんでした」 という様な内容だった。 無論、シンジ達もアリバイを調べられたがアスカのオペに意識が向いていたため、時間など気にしている暇はなかった。 同じ犯人に襲われたと見られるアスカにも事情を聞いてみたが、 辺りは暗く相手も顔を隠すようにフードを被っていたのでよく分からないらしかった。 「シンジ君。誰が怪しいと思う?」 唐突にカヲルがシンジに言った。慌てる風もなく答えるシンジ。 「そんな事は警察に任せれば良いよ」 「それにしても、妙な事件に巻き込まれたモノね。私達」 「星野さんも気になりますよね? この事件」 「気にならないと言ったらウソになるわね」 「これで2対1。さ、シンジ君、答えたまえ」 シンジは諦めたように首を振ると、鋭い視線をカヲルに向けた。 「まず最初に、この事件は衝動的な殺人だ。計画的ならもっと良いアリバイを用意していただろうし、 第一人がたくさん集まっている今日じゃなくても良いはずだ。 第二に、何故犯人は六分儀氏を殺しておいてアスカを殺さなかったのか? 多分犯人は相当気が動転していたんだろうね。 じゃなかったら目撃者も一緒に殺してるよ。 血が大量に出たんで死んだと勘違いしたのも有ったんだろうけどね」 「それからそれから」 「第三に、犯人の呼びかけに何故ノコノコ出ていったりしたのか? 多分よほどの事情が有ったんだろう。 それも彼のことを良く知る人物にしか出来ない行為だ。 第四に、島から犯人が出ていったという可能性はない。昨日は嵐だった。 今日も波が高い。こんな状況で渡れるのは定期船か漁船しかない。 だけど、定期船はあと三日は来ないし、漁船が無くなったなんて話も聞かない。 だから、犯人はこの中に居るよ。六分儀氏と関わりがあるこの中の誰かが犯人だよ」 時を同じくして、高波の中を走る一艘の漁船。 そこには別件でやって来た京都府警の鈴原 トウジ警部補が乗っていた。 そして、事件は新たな展開を見せ始めた。 後書き 何か中途半端な形になってしまいました。 もう少し上手く書ければよかったんですねどね。そういきませんでした。 これによって、登場キャラが全員出てきました。他に誰かを忘れてる? 他のメンバーはその内登場してきます。 それでは
KENの感想 うぅむ・・・頭を使うSSですね 推理モノは結構好きなので、そそられます それを、SSに書ける夢幻の戦士さんは凄いですね・・・ さぁ、どんな形に進行していくのでしょうか? とても、楽しみです。夢幻の戦士さんへの感想はこちら