
漆黒の闇…。 果てしなく広がる空。 その空を綺麗に彩る光り輝く儚い星々。 辺りは静寂と波の音が支配し人の心に安らぎ 或いは悲しみをもたらすだろう…。 浜辺には二人の子供が寝そべっていた。 少年は心から人々の存在を願った。 しかし少年の側に存在したのは栗色の髪の少女だけだった…。 少年は恐怖と悲しみ…様々な悲しい感情が心を染めていく。 …そして少年は… 人々はこの星に二人の少年少女を残したまま 遠い世界へと旅立ったのだろうか? この物語は二人が辿る辛さと安らぎを記されてるだろう…
THE END OF EVANGELION 絶望から始まるこの世界。 そんな終わりの世界で見つけた 想い 第2話+後編 ―心の中で― SINJI
ザァァァ……ザァァァ……。 赤い海が太陽の光を受け止めキラキラ輝く。 「………」 気持ちが悪いくらい穏やかな風…。 時折鳥達の囀りがシンジの耳に心地よく響く。 「…自分の心の弱さが…世界を破滅に導いてしまった。…僕は何億という人を殺してしまった」 シンジは静に眼を閉じる…。 真っ暗な世界、シンジは膝を抱えて座っていたが 突然の世界の変わりように驚き、立ち上がり辺りを見回した。 そして小さな光が辺りを照らした。 「…………?…影が近づいてくる…」 薄暗い世界にはっきりと見える黒い影…。 それはシンジの立ち尽くす近くまでやってきた。 「誰?…姿は見えなくても…誰かいるんでしょ?」 その影は凄まじい威圧感を感じさせシンジの声は震える。 どうして君は人々を殺したの? 自分の周りから聞こえてくる声。その声の主は影だった。 「しょうがないじゃないかぁっ!!……確かに人を殺したよ……でも僕はもう一度願ったんだぁっ!人 々の存在をっ!」 都合のいい人間だね…君は。 「そんなの僕だけじゃないよぉっ!…みんなもそうだったじゃないかぁ…。僕は父さんの都合で呼ばれ 、そしてエヴァに無理やり乗せられ…」 自分が人から必要とされるかもしれないと思って乗ったんじゃなの? そしてエヴァに乗って戦った結果、トウジの妹を怪我させてしまった。 何処かで聞いたことの声にシンジは恐怖する。 一歩後退するとシンジは影から顔を背けるのだった。 「悪気があってやったことじゃないっ!事故だよっ!」 事故?…ふふ、笑わせないでよ。あの時君が父親の言葉に背いていれば 綾波レイがエヴァに乗って、使徒を倒していたかもしれないのにな? …君はエヴァの事を何ひとつ解からず、皆から拒絶されるのを恐れ乗ったんだ。 「…もう一人はイヤだったんだっ!」 カシャァッ! …そんな音が聞こえた。 その音はまるで学校の学園祭などで使う照明の音に何処か似ていた。 「……そ、そんな……僕じゃないか」 シンジはなぜ影の声に此処まで恐怖する訳が解かった。 一人がイヤだから…寂しいから君は間違いを犯す人間なんだ? ふ〜んそうなんだ。……最低だね?君は何も出来ないくせに、何も知ろうとしなかったくせに エヴァに乗って…ほら、第五使徒の時だって君が防御を担当していれば綾波は苦しい目に遭わなかった はずだよ。 「うるさいっ!ミサトさんにリツコさんに命令されたから僕は仕方なく砲手を担当したんだ!」 そうやって人の言うことに忠実で流されるまま…君は何も出来ないんだね。 だから君は人から与えられるままで自分からは何も人に与えなかった……。 「何を…何を僕が人に与えなきゃいけないんだよ?!」 まごころだよ。 君は何時も人からそれを与えられ、自分は何もして上げなかったね? 思い出してごらんよ? 君はミサトさんが自分の命を掛けて君をルート20で最後の言葉、 優しい言葉を聞かされて何も感じなかったの? シンジは両耳を塞ぎ叫ぶ。 「そんなの…あの時、僕はもう何も出来なかったんだよっ!!……自分がすることで人が傷つくんだよ ?……じゃぁ、何も出来ないじゃないかぁっ!!」 ふ、自分がすることで人が傷つく?…何を当たり前のことを言っているんだ?君は…。 君は眠っているアスカに何をした?…当たり前じゃないか、アスカが傷つくのは当たり前だよ。 「もうやめてよっ!僕はもう後悔したくないんだっ!だから此処に戻ってきた!……アスカに謝りたい んだぁ!」 最後にもう一度聞いていい?……どうして人々を殺したの? 同じ姿をした者から同じ質問にシンジは耐え切れなく涙を流し始めた。 「……そうだよ、すべては僕の所為だ。……でも、もう一度言うよ。 …僕は人々の存在を願ったんだ…」 はは、儚い思いだね……笑っちゃうよ。 イヤらしく笑うシンジにシンジは涙目で睨みつける。 その言いようの無い睨みは幾分かは偽者を恐怖させた。 「……君が何を言おうと…僕はもう聞き入れない」 光に包まれるシンジ…。 ザァァァァァ……ザァァ……。 「……アスカ……」 夢かと思い、夢とは対照的な空を見つめるシンジ。 空はどんよりとした重苦しい黒い雲に覆われていた。 「……雨でも降るのかな?」 夢の中より気分がマシなシンジ…少し気が楽になったのだろう。 「……そう言えばアスカ…意識が戻ったばかりだから足が動かないんじゃ?」 シンジは呟くと足がまだ自由に動かないアスカを思う。 いいの?君はあの子に拒絶されるよ? そうなったら君はまたアスカを殺すのかな? 何処からともかく聞こえてくる自分の声。 シンジは両耳を塞ぎ叫ぶ。 「現実の世界でも僕を苦しませないでよっ!!」 走り出すシンジ……今シンジの表情は恐怖に怯え、怯えた子犬のようだ。 「僕はっ!僕はっ!!アスカに言いたいんだっ!ちゃんと…アスカの眼を見てっ!心から謝りたい!」 そうなんだっ!僕はもう他人の顔を伺いながら、そして流されたくないっ! 僕は僕だっ!こんな情けないく何も出来ない自分でもアスカにだけは言わなくてはならないんだっ! 一言…心から一言。…僕はアスカに絶対拒絶されるっ!でもいいんだっ!ミサトさんが言っていたじゃ ないかっ!悔いの無いようにってっ!…………僕はその為にアスカにもう一度会いたい……。 「だからもうっ!僕に話し掛けるなっ!」 思い切り走り靴の中には砂浜の砂が浸入してくる。 砂の所為で走りにくくなってもシンジは汗水流して赤い海辺を走る。 両手を一杯降ればよりいっそう速く走れる感じになるシンジ。 「…はぁっ!…はっ!…げほっ!……早くっ…もっと早く!」 暫く走っていくとエヴァシリーズが見えてきた。 「あ、…はっ…あそこにアスカが……あっ見えてきた!」 親指の爪位の大きさに見えるアスカ…。 シンジはあることに気が付いた…。 遠くの砂浜にうずくまるアスカ、シンジはアスカが頭を乱暴に振り回す様を見て ただごとじゃないことに気が付いた。 「アスカ?どうしたんだ?……苦しんでいるの?…まさか傷が痛いんじゃ?!…わっ?!」 自分が走る場所も見ずにアスカを見ていたシンジは砂に足を取られつまづいた。 が、シンジはそれを両手を大げさに振り回しバランスを保つ。 そしてシンジは大きく 「アスカぁぁぁ!」 と叫ぶのだった。 その叫びは何かに怯え苦しんでいるアスカには届かずに 波の音にかき消されるのだった。 つづく ふたたびシンジは帰ってきた。 しかしアスカはシンジに気が付かず 何かに怯え震えるだけ…。 そんなアスカに駆け寄り優しく背中に手を添える。 そして二人はまたお互いの存在を確認しあうかのように 見つめあう。シンジはそのアスカの視線に怯えながらも 力強くアスカの名を呟いた。 次回 ―make peace―
KENとEVAキャラの座談会!! KEN:おぉ!!LASとして進展しているかんじだ!? トウジ:なんや、惣流とシンジ結構いい感じになりそうやん KEN:だがなぁ・・・まだ溝がありそうだぞ? トウジ:そうやなぁ・・・素晴らしい作品を投稿してくれたNOBさんへの感想はこちら