レイ、企みの向こうに




「これで…完璧ッ!また一つ恋愛を成就させたわ!」


シンジとアスカの二人っきりの場面を草葉の陰から見守る一人の少女。


夕方はタクシー運転手(謎)、夜は墓場で運動会(謎)、

夜明けもタクシー運転手(謎)という壱中所属の綾波レイ。


その実態はただ単に人の色恋沙汰が大好きなだけの自称恋のキューピッド。


レイが余計なおせっかいを焼いた所為でカップルが成立しなかった事も多々あり。


今回も懲りずに退屈しそうに無いターゲットを探し出し、シンジとアスカに絞った。


レイが裏でシンジとアスカを煽り立て、何とか告白にこじつけたのだった。


丁度、今はその場面。




「え…えと…その、話って言うのは…。」




「な、何よ、さっさと言いなさいよ…。」


ちょっといい雰囲気の二人。お互いに顔が真っ赤である。




(ククク…さあ、私を失望させないでくれたまえ…)←注:レイ


ちょっと(?)キャラ変わり気味のレイ。音を立てずにケンスケから借りたビデオカメラを回す。




「そ、その…何て言うか…」




「何ウジウジしてんのよ!さっさと言いなさい!この甲斐性ナシ!!」


流石に限界が来たのか、キレちまった短気なアスカ。

でも呼び出してからものの5分も経っちゃいない。




「そーいう台詞言うならさっさと言いなさいよ!待たされるほうの気持ちも考えずに!!

こ〜の、バカッ!アホっ!飯炊きしか能が無いM男!!キングオブネガティブシンキング!!」


ちょっと言いすぎなアスカ。シンジはボー然と次々飛び出る罵声を聞いている。


レイは…




(これは予想外!…なかなか面白くなってきたわ…やっぱり恋には障害が無いとねぇ〜♪)


鬼ですかアンタは。






プチッ






「ああそうですか!どーせ僕なんかバカでアホで飯炊きしか能が無いM男で

キングオブネガティブシンキングで…(以下略)だよ!

でもね!その飯炊きもロクに出来ない生活不能者に言われる筋合いは無いんだよ!!」


あーあ、シンジもキレた。シンジの方が正論な気が…。


ちなみに、シンジが言ってるのは家庭科の成績のことで、シンジが5、アスカが1。


この差はアスカの部屋の汚さが物語っている。













グシャ、ポキ、ベキベキベキッ!めりめりめり…ゴキッ!!ぷしゅ〜、ドガシャ!ドガシャ!


なじむ!なじむぞ!フハハハハ!!(謎)











「ぶぅわかシンジーーーーー!!」


返り血をつけたままアスカは走り去っていった。後には数秒前までは確かに人の形をしていたモノが一つ…。


(あっらぁ〜、ハデに殺ったわねぇ〜(汗)ま、放っておいても後で復活するだろうから

アスカの様子でも見に行きますか。)






一方、何処かの公園。


「はぁ…また殺っちゃった…どうしよう…謝っても…無理よね…あーあ、折角レイに応援してもらったのになぁ…。」


殺人罪(笑)で逃げてきたアスカがブランコに座っている。まだ返り血が消えてない(笑)。


(此処に居たのね…毎度毎度、よく来るわねぇ。)


「シンジ…アタシの事本当はどう思ってるのかなぁ…。」


溜め息混じりにアスカが言う。わかってるくせに。


(そこは私の役目ね…早速お母さんにドラッグ作ってもらわなきゃ…クククク…。)


レイはこっそり家に戻っていった…。


ちなみに、お母さんとは某金髪マッドババァのことである。




翌日。




「ねえ、アスカ。」


「あ、レイ…どしたの?」


「これ、お母さんに作ってもらった本音が聞ける薬。」


人はそれを自白剤と呼ぶ。


「ゲ…アンタのお母さん…マッドっていう噂は本当なの…?」




「本当よ(キッパリと)。まあ試しに使って見ましょう。そこでこのカヲル君。」


レイは人体実験をすべく、簀巻きにされたカヲルを引っ張ってきた。




「…あれ?僕はどうしてここにいるんだい?何時の間にか簀巻きにされてるし…」


「まぁまぁ、いいからコレ。」


プス


「う゛っ」




レイは何時の間にか用意していた注射器でその薬をカヲルに投入した。


数秒後、変化が現れた。よく見ると、カヲルの目がおかしい。




「ハハハハー!今夜はシンジ君と熱い夜を!!

ジンジ君、僕、いいこと思いついたんだ。一緒に約束の地へ行こう!」




バタン




そのままカヲルの精神は約束の地へ行ってしまった。




「ホモもこの通り。…途中からなんか某ゲームの銀髪マザコン男の台詞のパロが混ざってたけど。」


「使えるかーーーー!!ラリって逝っちゃっただけじゃないのーーーー!!」


「兎に角コレを碇君に…」


「だからダメって言ってるでショー!!」


「まぁまぁ、このホモを川に流したら碇君のところへ行きましょう?」


「ダメだってーーー!シンジが死んじまうーーーーー!!」


アスカ、0点












「…で、結局アスカが素直に謝れば私だってこんな危険な薬使わなくたっていいのよ。

碇君も実験サンプルにされずに済むのに。生体学的な実験を施され

屋敷の地下に閉じ込められるの…。」


…危険だと知って使おうとしてたのか…。


「(宝条かアンタわ)…わ、わかったわよ…もう一度シンジに謝って来ればいいのね?」


「それだけじゃダメよ。ちゃんと告白しなきゃ。私が面白くないもの。」


「…(怒)…ま、まあいいわ。じゃあ、邪魔するんじゃないわよ。」


「…カモがまた一匹…」


「オイ!(汗)」









で、帰りの通学路。シンジは一人で歩いていた。

周りに人は誰もいない。


「はぁ…今日も謝れなかったよ…話すらしてない…。」


溜め息交じりに言う。その背中は言うまでもなく暗かった。


「アスカ…僕、君の声が聞きたい…」


某SeeDの台詞のパロ。その時、シンジに変化が起こった。





「!?…シャア、赤い彗星か!!!」





シンジが後ろを振り向いて叫ぶ。その視界には必死こいて走ってくるアスカの姿があった。

レイもおまけに。


シンジはアスカにかなり虐められた経験から、アスカが来るとニュータイプの勘が働くのだった。




「誰が赤い彗星よーーーーーー!!」





ドギャッ!!


シャ…じゃなくてアスカのキックを腹に喰らうシンジ。しかし耐える。





「このキックが効かないなんて…ええい!連邦のモビルスーツは化け物か!!





「…って、アスカ、こんな事をするために走ってきたんじゃないんでしょ?」


「そ、そうだった…。シンジ…ちょっと…レイ、悪いけど二人きりにしてくれる?」


レイはニッコリ笑ってその場を離れる。そして結構離れた場所でケンスケから借りた

高性能の集音マイクとビデオカメラを装備。





「うふふふ、好調好調♪」


ビデオカメラには向き合ってなにやら話をしているシンジとアスカが写っている。


何を話しているかはレイと、その本人たちにしかわからない。




話が終わると、二人は一緒の方向に初々しい手つきで手を繋いで歩いていった。


レイはビデオカメラを片付け、その場を去る。




「また一本コレクションが増えたわ…。お二人さん、仲良くね♪」





綾波レイ。彼女の趣味は人の告白現場を鑑賞する事…。




終劇




ども、ナギです。
KENさんからのリクエストの品、ようやく完成しました。
まあ中身の条件は合ってるし。やっぱり今回もオチが弱い…。
最後のシーンはワザと両名の台詞を入れませんでした。そこらへんは想像でお楽しみください。
理由は、あくまでレイが主人公だから。あの二人は言わばダシ。
で、今回もパクリ大行進です。
だって好きなんだもん。作者の自己満足の作品です。鼻で笑ってやってください。
では!!(^^)/


KENとEVAキャラの座談会!!

KEN:・・・・・・(^^;;;
レイ :・・・・・・(−−;;;
KEN:なにか・・・言いたいことは?(^^;;
レイ :わ、私じゃないわよ!
素晴らしい作品を投稿してくれたナギさんへの感想はこちら