シャロークランクの花道 20本


  釣れたルアーも釣れないルアーも図々しくインプレ。シャロークランクはシャローの岩場や水面までウィードの延びた場所、バスが表層を意識しているときに使いたい。クリアレイクでは使う場所が限られてしまうが、野池では非常に重宝する。陸ッパリでも根掛りが少ないので安心して使える。トップに出切らないバスにも有効です。
 項目中のお勧め度は、シャロークランクとして使用するのに・・・という意味です。潜行深度も私のイメージなので、カタログ等の表記を信じて下さい。私が普通に引いたらこのくらい潜るという意味で、大遠投+ライトラインやドラッギングは考慮していませんので、比較的小さな数字となっていると思います。(2002.12)









































ここで紹介するルアーは、花道を行くシャロークランクです。

バジンクランク
/O.S.P
84 86 08 80 85  ハイピッチで強烈なローリングを見せることができる唯一のシャロークランク。腹面と側面の色がはっきりと異なるカラーリングのものを選び、色覚変化による効果を狙いたい。10cmも潜らないため水面すれすれまで延びきったウィードフラットで使用したい。クリアレイクではトップウォーターワーミングに劣るが、魚の薄いマディーレイクでは最強のシャロークランク。並木さんのルアーって強烈なものが多いが、その中でも最も人気なのがこのルアーだ。 88 94

サブワート
/ストーム
86 80 20 88 80  ロッドを立てれば水面をバジンクランクのように引け、ロッドを下げれば20cmほど潜らせることも可能。浮き上がりも強く、シャローの岩場などでは、岩の形状にあわせて引けるとても便利なシャロークランク。フックがらみが多いのでベイトで使用したい。飛距離は思いのほか出ないのが非常に残念。塗装が古きよき時代を感じさせてくれるものが多いのが魅力ではあるが、やはりゴーストアユがあればそれに越したことは無いのに・・・と思ってしまう。良い意味でも悪い意味でもアメリカンなルアーである。サイズによっては日本先行発売だったけどね。 92 89

ベビーワンマイナス
/マンズ
82 82 35 90 72  第1回のラヂオのテーマになるほどの溺愛シャロークランク。浮き上がりが強く、大きさの割りに軽い。しかし非常に投げやすいのは頭部が大きく重心が後方となるから(分解してみるとそうでもないのですがね)。したがって浮き上がりは頭から浮いてくるという、超変り種ルアーである。しかし頭から浮き、頭から潜るのが自然界の魚の常であることを思えば、これこそリアルな動きなのかもしれない。アクションの割りにトルクが軽いので1日中使っても疲れない。私のような中年バサー向けの一品。購入の際は、新品であっても製品ごとに塗装ムラ、微妙なへこみ、傷があるので、考えずに一番上からとか本屋の雑誌のように上から3番目を取るというのは間違い。よく選びましょう。まあ、個人的にはエクボの多い奴ほど好きですが、アイには要注意。ちなみにMIDワンマイナスとただのワンマイナスは20cmくらいしか潜りません。トルクはでかいですから、その気で・・・。MIDならベイトで心地よく使えますけどね。 89 88

クラップシューター
/へドン
81 80 90 93 82  シャローのアシ際で使うべきルアーの大定番。その理由は障害物回避能力が高いから。一般的に障害物回避能力が高いと言われるルアーの多くが、リップを障害物に当てると、障害物と反対側を向いて大きくかわすのに対して、こちらはリップを障害物に当てたままテール部を反対側に向ける。縦ストラクチャーに対してタイトに横方向にかわすのがこのルアーの真骨頂。逆に階段状の岩をアップヒルでかわす場合、ボディーが前傾姿勢から水平姿勢に変わるため、リップがコンタクトした岩の次の岩にフロントフックが掛かりやすい。しかし浮き上がりでキックバックするので、最初のコンタクトでポーズさせればかわすことができる。逆に縦ストラクチャーではポーズさせる必要は無く、そのまま巻き続ければよい。アクションは細かいウォブリングとローリングでフラッシングは最強。CB−50が好きならばこのルアーも気に入ることうけあいだ。フラッシングを意識したカラーで大胆に障害物を攻めよう。ちなみに加藤誠司さんによると障害物の無いところで使うことは意味が無いらしい。でも私は使います。 90 88

コンバットクランクSSR
/エバグリ
84 61 30 75 60  コンバットクランクとCBはアクションを見る限り、開発の基本思想に大きな違いがあり、共にラッキークラフトで製造しているとは思えないのだが、私はシャロークランクとしてはCB001よりも絶対にコンバットクランクSSRが好きだ。ジョイントミノーを思わせる大きくゆったりとしたウォブリング(アクションの中心は前方にあるのでウィグリングと呼ぶ方が正しい)は、水面にバスを浮かせる力に長けると考えている。キャストも安定しており、引き心地も良い。河口湖では最も使いやすいタイプのシャロークランク。 88 87

CB−50
/ラッキー
70 83 70 77 72  これをシャロークランクに入れてよいものかは疑問なのだが、アクションは最高。ウォブリング時の回転の中心は比較的後方にあり、細かくハイピッチなローリングが強いフラッシングを起こす。金黒が最高に似合うアクションだ。普通のクランクベイトとしては、河口湖の陸ッパリで使うならこれでしょう。障害物の特に無い、ウィードエリアなどでも十分釣ることができる。ボトムノックを意識したクランキングではなく、一定層を容易に引くことが可能なバイブレーションと考えた方が良さそうだ。そういう意味でも、シャロークランクといえるかどうかには最後まで疑問が残る。 90 86

SR−X グリフォン
/メガバス
81 62 80 79 65  これまたシャロークランクといっていいものか気になるところ。かつてシャロークランクは少なかったので良かったのだが、バジンクランク以降に出てきた本格的にシャローなクランクと比べると潜りすぎるかも。岩やテトラなどの硬質で複雑なボトムマテリアルのエリアではこのルアーの独壇場。障害物に干渉した跡に側面を見せながらふらつく様は、最高のアピール度。小柄なのにお尻をブリンブリン振ってくれる、アジア的セクシーアクションだ。個性派で使い手のテクニックを存分に発揮できる一面と、誰が使っても良く釣れるという一面という相反するものを併せ持つ優等生だ。 87 85

クラシカルリーダーSSR
/ラッキー
83 80 60 91 82  下野プロがアメリカでの経験をもとに、要望した典型的クランクベイト。したがってボーマなどのアメリカンルアーに近い雰囲気がある。基本に忠実、余計なことはしないルアーであるが、その基本とする水準はけして低くない。浮き上がり時にふらつきながら浮いてくるのが面白く、ボトムノック時の感度も良好。他よりも硬いプラスチックで製造された(わけないが)のではと思うほどで、飽きずに使うことができる。どちらかと言えばマディーでハードマテリアルが似合うかも。 84 82

ファットペッパーSR
/ティムコ
82 83 60 80 84  スローなピッチで大きなウォブリングをこなす。潜るコンバットクランクSSRといった印象。小さなリップの割りに大きなアクション、大きなトルクというルアーは良いルアーであることが多い。ボディー全体で水を動かすのが良い感じだ。浮き上がりではキックバックする。そのため浮き上がりを利用して杭などのピンポイントを攻める場合には使いやすい。それにしてもティムコのクランクベイトは謙虚な存在感ながら素晴らしいものばかりなのだが、ティムコの契約選手以外の方が結果を出している印象があるのは面白い。 82 81

バスハンター
/ダイワ
80 62 50 91 85  速いピッチで大きなウォブリング。ボディーの中央部分から頭部、尾部を揺らすのでそのインパクトは強い。高速で引けばふらつくような軌跡を描く。強い浮き上がりを見せるが、その際にボディーを揺らすのが良くも悪くも特徴的。個人的にはあまりいい浮き上がりではないが、好みの問題だろう。古きダイワの姿形で遊んだタイプのデザインに、好感が持てるかどうかという点において使い手を選んでしまうのが残念。偶然生まれた?隠れた天才ルアー。 65 80

10ccHN
/ロッド&リール
80 60 68 78 80  昔、ロッド&リールとジャッカルのコラボレーションで作成された限定クランクベイト。今でもショップの片隅に置かれていて、あんまり売れなかったんかなあ・・・という気にさせてくれる。ウォブリングのピッチは速く、チェリーと比べると浮き上がりが強くなっている。見た目のイメージよりも深く潜り、立ち上がりから急潜行していく。そのおまけ的な発売事情とは異なり、普通によくできたクランクベイトで特異性はあまりない。急潜行タイプにありがちだが、浮き上がり時にキックバックするのも特徴の一つ。 77 79

チェリー
/ジャッカル
83 70 18 50 55  10ccほど潜らないため、本格的な小粒のシャロークランクとして使用できる。もっともこのサイズになっていまうと、グラビンバズで釣れない魚がどれだけ釣れるのかがはなはだ疑問だが、使って楽しい釣って楽しいことは間違いない。その目的を考慮したのか比較的投げやすい設計となっている。高速でリトリーブするとふらつくのが面白く、ついつい高速リトリーブしたくなるが、そうするとますます釣れなくなってしまうのが困ったものだ。表面に産毛を付けたモデルもある。私はこの手の仕様には、フックとボディーの干渉時の音を抑える効果があると考え非常に魅力を感じている。しかし、実際にはラトル内蔵のモデルしかないため、完全サイレントは存在しない。個人的には産毛サイレンとモデルの発売を希望します。 72 78

CB−001
/ラッキー
80 65 40 83 70  加藤誠司さんがいなくなってからのラッキークラフト製品には、加藤作品とのコンセプトの違いを強く感じることがる。その象徴がこのルアーだ。ローリングはほとんど無く、細かなハイピッチウォブリングでバスを誘う。これを加藤さんが作ったら、もっとフラッシングの強いモデルとなっただろう。私には意外にキャストが安定しないルアーで、狙った場所にスパッと打つことができないフラストレーションがある。何に問題があるわけでもないので、私の技術的な問題だと思うが、そんな理由からあまり使う気にならない。リップの幅が広いシャロークランクの典型的なアクションなので、この手のシャロークランクが好きな人には最高のはずだ。だが、私は細いモデルが好きなので、あまり好意的なコメントになりづらい。きっとリップの外側を削って板おもりを張ればローリングが強くなるだろう・・・と思うが勇気がありません。(リップの外側部分だけでも角度をつけて薄く削れば、ウォブリングの大きさもローリングも強くなるとは思うが・・・)でもさあ、ラッキーの製品だから釣れるよ。こんな素人のコメント参考にしてはいけません。 67 74
ここから下のルアーは、花道から外れた、邪道系シャロークランクです。

(1/2スケール)
FAT CB SR
/ラッキークラフト
80 75 55 86 95  ラッキークラフトの海外輸出用モデル。国産モデルには無い圧倒的な大きさが特徴。日本でこんなシャロークランク売られても、ルアーローテーションすることができないのでスポンサーによる制約の無いアマチュアバサーは困ってしまう。スーパースプークを使っていて潜らせれば釣れるのに・・・と思ったときには便利かも。アクションはCB−001にそっくり。どちらも加藤さんが抜けた後のルアーなのだ。(001はもしかすると違うかも)そしてこのアクションを良く見ると、BIG−Oにもそっくりで、実は典型的なアメリカンルアーのアクションなのかもと思えてくる。ワイドウォブリングこそアメリカンという方には不満だが、確かに似ているのだ。トルクは巨大で、浮き上がり時にはキックバックするのでアピールは確かに強い。バスが薄く、シャローの続くマディーレイクでは、最強かもしれない。まだまだ発売間もないですが、何気に国内のトーナメントでウイニングルアーになっています。 71 -

名称不明
79 60 70 88 60  このルアーは何でしょう?私が学生の頃に購入したものでボーマーの製品と当時は思い込んでいました。ところが、目は飛び出ているし、作りは悪い意味でいいかげん(トゥルーチューンするにはアイの位置をとんでもなく曲げなくてはならない)だし、取り敢えず子供だましに作ってしまいましたという感じのするシャロークランク。しかし・・・これが偶然(絶対に狙って生まれたアクションではないと思う)にもSR−Xグリフォンに良く似たアクションをするのだ。ふらつきが凄まじく、障害物に干渉した際のイレギュラーアクションも秀逸。目的の水深まで急潜行をし、重さの割りに良く飛ぶ。この完成度の理由は・・・ボディーに(多分)ウエイトが入っていないのだ。リップの重さで前傾姿勢。バルサ製クランクのように重心となる部分が曖昧のため、どの体勢からもふらつき、そして素直に立ち上がることができる。これこそ奇跡のクランクベイトだ。しかしその作りのいいかげんさから、10個買ってもあたりがどれだけあるのかは予想できない。 79 -

ジャッキー
/ジャクソン
75 85 55 83 71  これほど個性の強いシャロークランクは他に無い。ミノーをただ引きしたようなアクションだが大きなふらつきもある。CB−50にも通ずる強いフラッシングもある。それだけのアクションとしての要素が豊富でありながら引き抵抗は軽い。そして最大の個性は、軽くトゥイッチしてポーズをとると、ボディーの側面からスパイラルに浮かび上がってくること。前方から後方からの違いはあれど基本的にルアーは背中側から浮き上がるものだ。私はこのルアー以外には、背中以外を上にして浮かび上がるルアーなんて見たことが無い。障害物と干渉してもすぐに横っ腹を見せるその姿はまさに、弱った小魚・・・いや既に死んでしまった小魚だ。強烈なインパクトを与えてくれるシャロークランクだ。製造元は・・・ジャクソンかあ、やっぱりな。 78 -

コネリー
/ダイワ
90 78 22 -1 30  製造停止から少なくとも15年は経っていると記憶しているが、昔ダイワのコネリーは庶民にとって非常に魅力的なルアーだった。安くて(350円くらいだったような?)、釣れて?、開高健さんの好きなハイローにそっくりで・・・と当時のダイワを象徴するようなルアーだった。今考えるとふざけているのが、リップが内側に丸みを帯びており、ウォブリング、ローリングの妨げになっていることやフックやスプリットリングが異常にごついことがある。しかもフックの交換ができないのがまたふざけている。しかし当時誰も気付かなかった魅力がこのルアーにはある。フロントアイの無駄に大きなスプリットリングを小型のものに換えるとあら不思議。サスペンドクランクとなるのだ。アクションは超スローピッチのワイドウォブリング。しかし人が歩くようなスピードではバランスを崩してしまい泳ぎにならないこのルアーには、トルクを掛けられず、結果としてハイアピールとはならない。水を押さないワイドウォブリングとは・・・とほほだ。この辺はへミングのミノーにも通じる部分がある。しかしこんなアクションのシャロークランクは他に例が無いので、全国のバスにとってファーストインパクトとなることは必死。私は、いつかこのルアーでとんでもない釣果を報告しましょうと考えている。 75 -

BIG-O
/コットンコーデル
82 78 45 85 40  写真を良く見て欲しい。小さい奴です。小さなクランクベイトで子バスと遊ぶならこのルアーがベスト。「何でつれましたかあ?」と聞かれて「ベビークランクです↓」と答えるよりも、「BIG−Oです↑」と答えた方が見栄っ張りの私には嬉しい。このルアー、大きさの割にはベイトでもそこそこ投げられてしまうが、基本的にはスピニングでしょう。ベビーバイブレーションなんかで釣れているときに、彼女に使わせれば一定層がキープできるので、楽しい釣りができそうだ。FAT CB SRに非常にアクションが似ているということに気付いた人は全国でも少ないはず?。ちなみに、これより大きなモデルは、意外によく潜るので、シャロークランクではありません。 71 -

MARAS
/ラッキー
93 89 25 90 55  これはポッパーかダーターか?私はこのルアーを溺愛しているので、シャロークランクがブームになった当時、次々出てくるシャロークランクを買う気にはならなかった。私はこのルアーをポッパーとしては使用していない。私の中では巻くだけで釣れまくりのシャロークランクというポジションに位置している。ただ巻きでは水を左右に押しながらゆったりと大きなアクションを見せる。リップが無いのでウォブリング、ローリングの妨げとなる部分が少なくアクション自体は大きい。夜釣りで最も信頼しているルアーだ。リップが無いことは飛距離にも影響し、若干のスライスはあるものの非常に投げやすい。ベイトに不慣れな方には大変お勧め。 89 -

(1/2スケール)
へルベンダー
/ヘドン

76 62 50 90 90  本来は(昔なら)ディープクランクのヘルベンダーのリップを力技で曲げてシャロー用にチューンしたもの。ヒロ内藤氏はこのチューンをほどこしたヘルベンダーしか使わないのだそうだ。内藤氏によれば、このチューンにより非常に暴れるルアーとなるのだそうだが・・・私のチューンが悪いのかそれほど暴れてくれない。オリジナルでは細かなウォブリングが特徴的アクションなのだが、それよりも若干ウォブリングが大きくなる程度だ。しかも残念なことにウォブリングのピッチはスローになるためアクションが大きくなったという印象は少ない。リップが水の抵抗を強く受けるため釣り人側からのトルクは大きいが、アクションにより水を掻き回しているのではないのであまり期待はできない。だからクラップシューターを使ったほうがいいんではないの?ってのが解答です。いや、もちろん内藤氏は好きだし、否定しているわけではないんだけど・・・。でかいのは魅力だけどね。 61 -