さんの短歌(十)
BGM=toroimerai

  2002.7.3 210-211

日めくりも月めくりにも痩せがきて暑さ増しくる文月となりて
早や六月振り返えみれば短くもまた長きとも思うわが身は

2002.7.4 212

ドッドドウと海鳴り聞こゆ遠州に六十年の来し方想う
遠鳴りに海うなるかな遠州に六十余年の来し方想ふに(あおぎり先生指導)

2002.7.10 213-214

バリバリと大粒の雨落ちてきて台風接近伝うニュース見る
葉を揺らし窓を打つ雨激しけれ水害を伝うテレビ見ている

2002.7.11 215

抜けるよな真っ青な空見上ぐればジェット機は過ぎ轟音残る

2002.7.12 216

あれこれと盆を迎える支度など手落ち無きよう気を遣う妻

2002.7.13 217-218

迎え火を目当てに先祖は来るという父母が伝えし松を焚く夕
ご先祖の霊を迎えし宵の宴吾等の語りをなんと聞くらむ

2002.7.14 219

盆に入り初蝉の声聞こえ来る今日は真夏日土用は近し

2002.7.15 220

送り火を供に先祖は牛に乗り名残惜しくも天に帰れり

2002.7.16 221

時折に窓を激しく打つ音は台風接近告げくる風雨

2002.7.18 222

蝉たちは短き命儚さを知っているのか身体振るわす

2002.7.19 223

孫達の「ただいまー」の声弾みおる明日から楽し夏休みとなる

2002.7.20 224

梅雨明けと同時に土用の入りとなり土用の丑は土曜日なりき

2002.7.22 225

遅々として進まぬ診察順番に待合室に溜め息聞こえゆ

2002.7.23 226

大寒より半年数え今日大暑激しく蝉は競い鳴きおり

2002.7.24 227

隣屋の瓦を見れば陽炎のゆらゆらと立ち雀とまらず

2002.7.25 228

庭にむくカーテン開ければ暑そうに日陰を選び野良猫が行く

2002.7.26 229

デパートの中に入れば別世界揺れる赤札「夏物一掃」

2002.7.27 230

弟等と車飛ばして涼求め山間に食す鮎の塩焼き

2002.7.28 231

一歩だに猛暑の外へ出る気なく只管ネットは北国の友

2002.7.29 232

悲願成り喜び跳ねる球児あり悔し涙に咽ぶ明暗

2002.7.30 233

定説は夢には色の無きとふが吾しかと見しサルスベリの赤

2002.7.31 234

深紅なる梅干ザルに並べられ陽射しは強く皺の増したり


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