さんの短歌(12)
BGM=toroimerai

  2002.8.16 256

真夜中の激し雨音暫し有りこれで草木も一息つくらん

2002.8.17 257

村祭り太鼓と笛の近づきて懐かし囃子また遠ざかる
 
祭り好きのnoriさんは子どもの頃から村祭りには、父から伝授された横笛を吹いたり太鼓を叩いたものです。今は祭りにも参加出来ない身体となり残念。屋台が近づいて来ると血が騒ぐ。

2002.8.18 258

珍しく雨の祭りとなりにけり浴衣着て待つ子等淋し顔

2002.8.19 259

台風は被害もなしに通り過ぎ夜ともなれば虫の音高し

2002.8.20 260

気持ち良く七時過ぎに目覚むれば法師ゼミ鳴き涼し風入る

2002.8.21 261

月一のハローワークに来てみれば依然混み合ひ暗き顔々

2002.8.22 262-263

この夏を男性的と呼ぶのかな台風一過猛暑は去りぬ

曾祖母は子等孫曾孫揃いたる祭りの宵に一生終えたり

昭和30年8月22日、曾祖母 むら は、村祭りにおよばれに来ていた、子・孫・曾孫に看取られて、祭り囃子を聞きながら88歳の生涯を閉じた。

2002.8.23 264

法師ゼミあの鳴き声の淋しさよ秋風吹きて処暑を迎える
 
昔の村祭りは、8月21・22日と決まっていた。この頃を境に急に朝夕は涼しくなり、法師ゼミが盛んに鳴く。鳴き声は何か哀愁を感じるのである。子どもの頃は、祭りが終るとその前から泊まりに来ていた従兄弟も帰り淋しくなったものでした。宿題の追い込みもはじまった。

2002.8.24 265

くつわ虫われらの会話に加わりて野外の宴は愉しかりけり

何年か振りに、くつわ虫の音を聴いた。昔からそんなに鳴かなくて貴重な存在で有った。そのくつわ虫がバーベキューの宴の最中、すぐ近くの垣根で鳴いているのではないか。懐かしい音に暫し時を忘れて酔いしれた。

2002.8.25 266

ネッ友が送りくれたる絵手紙にとうもろこしの実は溢れたり

2002.8.26 267

「最近日が入るわね」と妻が云いカーテン引きて秋を実感す
 
そういえば、最近日が入る様になったなー。妻に言われて初めて気がついた。日も傾き始めたのだという実感。

2002.8.27 268

「お父さん、背中流すよ」とふ言葉恥ずかしながら甘えて受くる

2002.8.28 269

一匹の玉チャンといふアザラシにああせこうせの議論百出

2002.8.29 270

散水に虹のかかれる輪の中を服を濡らして子等は戯むる

浜松市緑化推進センターには、高木の森と子ども達の水遊びに格好のせせらぎが有る。noriさんは木陰で森林浴をしたり木々を見て回る。折角、木の名前が書いて有るのに覚えようとしても、頭のメモリー不足で有ろうか、一向に覚えていない。クヌギの実が落ちている、秋を実感である。

2002.8.30 271

久々に博物館をば訪ぬればナウマン象の標本増えたり

2002.8.31 272

夜明け前激しく降りし雨音に水不足なる地方を思う


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