さんの短歌(15)
BGM=toroimerai

10月の歌

  2002.10.1 303

窓を打つ簾を案ずることよりもニュースを見入る台風の夜
台風が接近し強風が簾を吹き飛ばしそうだが、そんな事より北朝鮮に行った調査団のニュースが気になる。

2002.10.2 304

拉致問題終日テレビに流れおり二十幾年の時の重みよ

2002.10.3 305

診察を終えて帰らむ後ろより声掛け過ぐる女医颯爽と

2002.10.4 306

(俳句)秋空に激しくヘリの飛び交へり

2002.10.5 307-308

カーテンに映る庭木の影愉しそよ風入りてお化けにもなり
 
(俳句)日めくりの痩せた身体や秋の風

2002.10.6 309-310

孫がくれしドングリの実を手にとれば秋は動きて深まりを識(し)
 
(俳句)風に乗り音楽聞こえ運動会

2002.10.7 311

実を付けし数個の柿も鳥たちがお先に試食しわが口遠し

2002.10.8 312

行く先の見えぬ日本よ何処へ行く長期不振の経済乗せて

2002.10.9 313-314

寒露過ぎ鳴く虫の声弱くして彼等の一生今宵終わらむ

(俳句)鳴く虫の声弱々し湯を汲みぬ

2002.10.10 315

苦のありて楽もしなくば人生も儚きものぞわれは幸せ
「人生楽有りゃ苦も有るさ」と歌の文句では無いけれど、苦労ばかりの人生は儚いものと思う。noriさんは苦労も有るが楽しみも有る、有り難い事だ。

2002.10.11 316

過ぎし日のアルバムには無きあの写真心の中にそっと貼りおく

2002.10.12 317

色づきて枝下(しずえ)に残る柿ひとつ鳥の情けか腹に収めむ

2002.10.13 318

真澄みなる今日の空とを比らぶれば恥かしきかなわが心うち

2002.10.14 319

車窓より北遠の山を眺めつゝ強き秋日に眼も細くなり
浜松市フルーツパークに遊ぶ。

2002.10.15 320-321

突然の雷雨にカーテン寄せ見れば甍に踊る雨は光りて

理不尽に拉致されし人ら今日還り抱き合う姿涙して見る


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