さんの短歌(23)

五月の歌

2003.5.31 584

花々を次から次と咲かせたる皐月とも早や別れは淋し

カレンダー捲って良いかと孫が云い明日にしてねと余韻楽しむ

2003.5.30 582

台風の影響なるか雨風の激しき音に目覚む二時半

2003.5.29 581

そよ風がカーテン揺らし入り来て頬のほてりをそっと冷ましぬ

2003.5.28 580

孫が云う優し言葉に励まさる「元気になったら駆けっこしようね」

2003.5.27 579

裏年か梅の実のなり悪いとふ妻の悩みもひとつ増へたり

2003.5.26 578

バイパスを行き交う車の騒音が南風に乗り聞こえ来る午後

東北に強い地震が発生す揺れるスタジオテレビが映す

2003.5.25 577

骨折の痛みも徐々に和らげばパソコンに向かう時も増へたり

2003.5.24 576

コツコツと軒先に巣を造り居るツバメの根気われにも欲しき

2003.5.23 575

園児にも週休二日がしみ付きて「二つ休み」と目を輝かす

2003.5.22 574

弾む声我れが先にと帰り来る児等の額に汗の光れり

2003.5.21 573

早や夏日天気図示す予報士の腕の白さに涼さへ感ず

2003.5.20 572

近況を報告すれば嬉しけれ友の見舞いは掲示板に有り

2003.5.19 571

只でさえ妻に重荷を掛けし身は心の中で感謝する日々

2003.5.18 570

臥すわれを代わる代わる覗き込む児等の励まし嬉しきものよ

2003.5.17 569

写真見て開口一番部位示し「鎖骨にヒビ」と淡々と告ぐ

診断の結果、鎖骨亀裂骨折、肩及び肋骨打撲。

2003.5.16 568

激痛を堪(こら)えし吾を案じ呉る児等の声さえ朧なりけり

夜、洋間にて転倒。左の肩、肋骨を強く打つ。

2003.5.15 567

妻が居て児等に着せやる服を縫う二言三言交わす雨の日

2003.5.14 566

重き荷が妻の背中に見ゆるとて支えも出来ぬわが身はがゆき

2003.5.13 565

胸に手を当つれば天に背くこと数多くしてわれは苛む

2003.5.12 564

雨上がり遠足今日とはしゃぐ声朝早くからベッドに響く

2003.5.11 563

淋し気に胸に白バラ付けし子よ今は健気に生き抜くらむか

昔は、母を亡くした子には白バラを、他の子には赤いバラのリボンを学校で配られたものです。随分可哀想な事をしたものです。白バラを胸に付けて淋しそうにうつむいていた色白のあの子は今は元気で子ども達から真っ赤なバラをもらっているだろうか...。

2003.5.10 562

お袋にフルート吹きて聴かせた日良い音だねとふ笑顔忘れじ

2003.5.9 561

今日も又パソコン前に座り居りあれこれ指図すわれ何者ぞ

2003.5.8 560

稲妻が激しく光り雷鳴を合図が如きドッと雨来る

(俳句)夫婦して気づかぬ立夏二日過ぐ
(俳句)夏来る気持の一枚脱ぎにけり

2003.5.7 557

児等の居ぬ静かな時間も欲しけれど物足りなさに欠伸の出づる

2003.5.6 556

一夜明け街は何時もと変わらねど轍(わだち)の跡に残る祭りの香

2003.5.5 555

子どもの日浜松祭りと重なりて端午の節句を味わえもせず

2003.5.4 554

夕闇にピラカンサスの花雪に似てかすかに甘き香り放てり

ピラカン=ピラカンサス

2003.5.3 553

風に乗り時折聴こゆ太鼓の音五月の空に凧の舞うらむ

今日から3日間浜松祭りである。凧揚げ場より3`弱である我が家にも風に乗り時折太鼓の音が響いてくる。今日は余り風が無いが凧は揚っているだろうか?

2003.5.2 552

風止みて外の空気はどんよりと重たく感ずこの昼下がり

2003.5.1 551

少子化は皐月の空に泳ぎたる鯉の数にも表れしかな


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