さんの短歌(24)

六月の歌

2003.6.12〜2003.7.10  620
治験入院中の歌(1)

手を握り「お大事に...」とふ看護師の優しき笑みに胸熱くなり

看護師の陰口叩く者有れど我儘者と聞き流し置く

夜半でもナースコールは鳴り響き早足の音絶える事無く

同病の同郷の女(ひと)は偶然に義姉(あね)の教え子とは驚きぬ
初生町の大橋紀子さんは、小一年の時、静江姉が担任で有ったとのこと。

夫々に絵に言葉添え描き呉る孫等の気持熱く受けたり

主治医なる吉野先生優し人朝な夕なに声かけ呉るゝ

久々に夕焼け射して介助する看護師の頬赤く染まりぬ

孫が押す車椅子に収まりて木陰を散歩す幸せの時

梅雨空に夏至とふ節気忘れたり日長の気分味わいもせで

見舞い来る卒業生は健気にて話は弾み時を忘れり
小林みどり、安藤光子、上野いずみ、金田歩美、米澤麻代。

辛き身の話題になれば時として涙分け合う食堂の友

孫達の変わらぬ笑顔に接すれば胸熱くなり言葉は出でづ

採血の下手な看護師はご免なりされど怒らず笑顔を返す

寝ようとも大鼾には寝付かれず明け方近くうとうととする

今見れば食堂に集うメンバーは決まりてナイター観る巨人ファン

風に乗り球音混じりの掛け声を心地よく聞く梅雨中休み

煙突が黒き煙を吐く度にカラスは集い煙浴びおる

病院は森に囲まれ窓よりはイチョウの大木際立ちて見ゆ

患者らは暗き顔かと思いきや明るき面にわれは安堵す

入院の受け付けし呉るゝ看護師は笑顔絶やさぬ優しき天使
舩後さんの友達という、三井さん。何時も笑顔で接してくれた。

2003.6.11 600

ネッ友の励まし受けていざ行かむ明日は千葉に治験入院

2003.6.10 599

ザワザワと怪しき風が樹々揺らし雲行き荒く雨となるらむ

2003.6.9 598

夏帽子半袖シャツに短パンの園児は軽く走りて行きぬ

2003.6.8 597

何時もなら夜明けとなれば啼鳥の五月蝿き程が今朝は静かに

明日からは曇りと雨のマーク増え入梅宣言される日間ぢか

2003.6.7 595

土曜日は朝寝をせんと決め込みぬ妻見るドラマ終る頃起く

襖開け窓を開ければ朝風は優しくわれの頬撫でに来る

2003.6.6 593

治験の日決まれば何故か淋しさの増して来る様な入梅の前

今日、入院6月12日と病院より電話有り。

2003.6.5 592

寺の鐘暮れ五ツ告ぐ外見れば夏至の近付く青空の有り

2003.6.4 591

あちこちに黄色なる実が目立つ時季ビワの多きを改めて識る

紫陽花の雨に彩冴ゆその元にアヒルが一羽路空けず居る

2003.6.3 589

一瞬に山里襲う火砕流の悪夢を見しは幾年前ぞ

死者・行方不明者43人を出した雲仙・普賢岳6・3大火砕流から丸12年。

2003.6.2 588

早朝に横浜を出で目指したる国府台病院七時到着

吾が背中押される皆の支えあり治験担当医師を訪ねり

治験申し込みの為、市川市国立国府台病院の吉野医師の診察を受ける。

2003.6.1 586

時ならぬ台風過ぎて雨風も夜半に収まり客人迎ふ

久々に冷酒を昼に頂けばほろ良く酔いて気分良きかな

清水より齋藤夫婦を迎える。


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