さんの短歌(25)

七月の歌

2003.7.24  637

緑葉の中に緑の実はまばら夏蜜柑の木は歳を取りけり

2003.7.23  636

梅雨寒を雨がなお押す肌寒き『大暑』なりきと暦は示す

一泊のお泊り保育行く孫は不安も見せず雨の中発つ

2003.7.22  634

コトコトと俎板の音聞こえ来て夕餉の支度進みおるらむ

2003.7.21  633

海の日を祝う日の丸街並に一軒のみ有り嬉しくなりぬ

2003.7.20  632

土用入り梅雨も間もなく明けるらむ妻が梅漬け干す日待ちわぶ

孫子等と昆虫公園訪へば大カブト虫は威張りて迎ふ

2003.7.19  630

力なく首の垂れたる頭(こうべ)をばグイッと上ぐれば空は重たき

2003.7.18  629

 相次いで義兄義姉は訪ね来て讃岐うどんの昼餉は楽し

2003.7.17  628

鉛色の重き雲垂る鬱陶し肌寒き日は長袖羽織る

2003.7.16  627

娘が逝きて親が逝くとふ葬式の開始の鐘は哀しく聞こゆ
娘(こ)のあとを追ふがに逝きし母なりき葬儀開始の鐘ぞ悲しも (あおぎり先生指導)

2003.7.15  626

孫達の帰りを待って送り火を焚きて今年も盆は過ぎ行く

2003.7.14  625

棚行の和尚は経を三分でスクーターにて走り去りゆく

盆義理を妻に任せて家に居るどうにもならぬわが身歯がゆき

2003.7.13  623

迎え火を焚いて先祖をお迎えす梅雨明けきれぬ肌寒き午後

2003.7.12  622

リハビリの無きひと月は堪えたり身体の動き一段と悪し

2003.7.11  621

ひと月の堅きベッドに比ぶれば真綿の如く身を包み呉る


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