さんの短歌(31)

2004.
一月の歌

2004.1.31 844

月暦眺めてみれど特別に記憶に残る日々は少なき

2004.1.30 843

工事終えプレハブ校舎消え失せて吾が学び舎の面影もなし
小学校も昔の面影を残す物はなくなってしまった。

2004.1.29 842

春のよな陽気に足も動き良く待ち詫びし春すぐそこに在り

2004.1.28 841

気がつけば睦月も暮れに近づきて何するとなく日々は過ぎけり

2004.1.27 840

久々に五社神社に詣づれば挙式の様の彷彿とせり
デイケアーで五社神社に初詣に連れて行ってもらう。ここは結婚式を挙げた所であり、あのときの感動がありありと浮かんだ。

2004.1.26 839

学歴の詐称疑惑ありといふ議員は遂に追い込まれたり
衆議院民主党、古賀議員の立場いよいよ苦しくなる。

2004.1.25 838

裏庭の松の枝風に煽られて折れるが如く撓(しな)りて戻る

2004.1.24 837

友人の気管切開するといふメール届きて心は揺れり
同病で闘病中の友人より気管切開と胃瘻造設手術をするというメールを受け取り、その決断に心は揺れた。

2004.1.23 836

「故郷」の唄の書掛かるロビーにて温もる文字に暫し留まる
ケアセンターのロビーの片隅に掛っている高野辰之の「故郷」の書は何とも心温まる優しい筆づかい。

2004.1.22 835

未明より寒さに目覚め眠られず布団に潜り雪のニュース聴く
西日本に寒波襲来。浜松2℃。

2004.1.21 834

置き薬昔は広貫堂と決まりしが今は後発メーカーが来る

2004.1.20 833

北風に飛ばされ尚も雀等の懸命に留まる電線唸る

2004.1.19 832

鬱陶しき雨降る日には消えかけた心の傷の疼くは哀し

2004.1.18 831

ランドセル背負いて吾に見せに来る孫の瞳の輝きの増す

2004.1.17 830

九年経て尚も悲しみ新たなる碑に刻まれし母の名前や
震災の時、もう少し早く息子を起こしていれば死なせずに済んだのに…自責の念に苦悩しつつ昨年亡くなった母親の名札を息子の名が刻まれている碑に納めるシーンは涙なくしては見れなかった。何年経っても被災者や遺族の悲しみは消える事はないだろう。

2004.1.16 829

穏やかな日々の多きを祈りつつ今日一日も早暮れにけり
今日といふ一日
(ひとひ)過ごせる証にとパソコン上に粗歌を示さむ

 

「歌会始の儀」の歌

 天皇陛下

 人々の幸願ひつつ国の内めぐりきたりて十五年経つ

 皇后さま

 幸(さき)くませ真幸(まさき)くませと人びとの声渡りゆく御幸(みゆき)の町に

 皇太子さま

 すこやかに育つ幼なを抱きつつ幸おほかれとわが祈るなり

 同妃雅子さま

 寝入る前かたらひすごすひと時の吾子の笑顔は幸せに満つ

2004.1.15 827

ようやくに陽は射し込みて吾が部屋も天道様の恵み頂く

2004.1.14 826

北国の大雪被害有りというニュースを見つつ昼餉を食みぬ
全国的に“爆弾低気圧”が猛威を振るう。

2004.1.13 825

久々に一雨有りて草も木も潤いている清々し朝
年が明けて初めての雨有り。

2004.1.12 824

式典を台無しにする若者に鉄拳制裁せんと思ふ
成人式の会場で今年も一部の新成人が騒いだ。哀しい事だ。

2004.1.11 823

成人を迎えし甥は凛々しけれスーツ着こなし挨拶に来る

2004.1.10 822

風邪気味に気分優れず早々に七時就寝皆笑い居る

2004.1.9 821

センターに集う輩に隔てなく優しき言葉胸に響けり

懸命にリハビリを為す足元に冬の陽射しは柔らかに入る

2004.1.8 819

陽は落ちて急に寒さは忍び来し改めて識る日輪の力

2004.1.7 818

古の人が食みたる七草の粥の不味さに顔歪みたる

2004.1.6 817

寒の入り忘れる程の陽気とは嬉しけれども行く末案ず
今日は「小寒」

2004.1.5 816

湯の中の手足は軽く動けども出ずれば重き麻痺の身哀し

2004.1.4 815

寡黙なる従兄弟は病克服し吾を訪ひて三口と喋らず
パーキンソン病を克服した、昔から寡黙であった啓良さんが訪問してくれたが三口も喋らず帰られた。でも、眼は「頑張れよ!」と云ってくれた。

2004.1.3 814

懸命に母校のタスキ繋げむと激走哀し繰上げの音
恒例の箱根駅伝、中継所に到着寸前で繰上げスタートのピストルの合図が無情にも響く。ランナーは倒れ込む。

2004.1.2 813

夫々の人に夫々の悩みあり背負いて人は共に生き抜く

2004.1.1 812

 元朝に家族揃いて新年を寿ぐ時の永きを祈る

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