さんの短歌(32)

2004.
月の歌

2004.2.29 873

閏年損か得かと議論せし若きあの日の彼は何処に

2004.2.28 872

またひとつ「ホームページを閉めます」とメッセージ有り寂しさ募る

2004.2.27 871

外見れば春の陽射しは眩しけれ甍に光り部屋にも入りぬ

2004.2.26 870

白々と夜明けとなれば待ち兼ねし陽気につられ小鳥囀る

2004.2.25 869

特別に何することはあらねども身の置き場なく早も就寝

2004.2.24 868

草に木に春の息吹きを感じつつ通りを行けば皆光り満つ

2004.2.23 867

初恋の人の面影浮かびきて何故か脳裏にこびりつくなり

2004.2.22 866

ゴーッとふ夜半の嵐に目覚むれば激しき雨は窓を打ちおり

2004.2.21 865

この時期にあらぬ気候に戸惑ひてセーター着るを可笑しく思ふ

2004.2.20 864

泡風呂を上がりて尚も滲み出づ汗を拭きつつ春感じおり
今日は4月中旬の気温となる。外気が高く室温も上がり風呂上りも汗がなかなか引かない。春が来た!

2004.2.19 863

雨水なる今日は終日穏やかに晴れて嬉しや心も軽し
今日は24節気のひとつ「雨水」、これからは雪も雨に変わるであろう。

2004.2.18 862

しんとした朝に鐘の音冴え渡り合図の如く遠吠えを聞く

2004.2.17 861

センターに雛人形の飾られて桃の節句も早や近付きぬ

2004.2.16 860

夕暮れに日々の日永(ひなが)を感じつつひとり静かに喜びており

2004.2.15 859

「春一番」誰が名付けし風なのか知らねど実に語呂の良きかな

2004.2.14 858

St.Valentine意識は徐々に変わりきて“義理チョコ”は減り“友チョコ”の増ゆ

2004.2.13 857

西風に向ひて背をば丸くして虚空蔵詣で懐かしきかな
昨日今日は虚空蔵寺の大祭日、子どもの頃は寒風の吹き荒れる中を30分位歩いて祖父母に連れられてお参りに行き、トビの形をした凧を買ってもらうのが楽しみであった。

2004.2.12 856

推敲を重ねてみれど吾が歌は空回りして31文字並ぶ

2004.2.11 855

吾が誕生有りて苦楽も共にせむ家族の恵み有難きかな

2004.2.10 854

1234…の明るき声の響きありリハビリ室に春を呼ぶなり

2004.2.9 853

心地良き妻の寝息を聞く夜は風収まりて静かに更けり

2004.2.8 852

雪雲の風に押されて過ぎ去れば青く澄みたる空は戻りぬ

2004.2.7 851

気丈なる曾祖母の涙初に見し祖父の最期は脳裏に浮かぶ
祖父半蔵昭和30年2月7日没、曾祖母むら同年8月22日没。

2004.2.6 850

節分の残りたる豆ポツポツと頂きながら来し方想う

2004.2.5 849

風に揺る夏蜜柑さへ凍えそな雪雲の過ぐ戻り寒の日

2004.2.4 848

春立てど軒端を過ぐる風荒く寒気戻りて落ち葉乱れぬ

2004.2.3 847

 皸(あかぎれ)の母のおん手は遠慮して火鉢に当たる幼な日を想う

2004.2.2 846

 未明より雨音聞くは嬉しけれ芽吹く草木もひと息つかむ

2004.2.1 845

 降り注ぐ陽射しの力感じつつ窓辺に伸ばす脛心地よき

noriさんチ 玄関 へ   next   back   indexへ