さんの短歌(五)
BGM=toroimerai

       
2002.4.4 105〜106

強風は一日荒れてチューリップ花びらは飛び棒の残れり

強風の吹き荒れし中夏蜜柑は枝に必死でしがみつき居り

学生達の短歌(三)
現代短歌研究会より
2002.4.5 

又来たな今年も君との戦いだ協力しようね蚊取線香
(小杉奈美子)

乱れ弾くピアノの音が胸をつく自分の指が汗ばむ瞬間
(佐藤愛)


おやすみと一度は電話切ったけど一分後には又受話器持つ
(白畑麻希子)

あの人の声が聴きたく電話待ついつもドキドキ寮の放送
(石黒美樹)

今日も又来てはいないと知りながらポストを覗く日々の続けり
(亀川千穂)

静岡のお茶を飲んではふと思う故郷の八女茶のほろ苦さかな
(佐藤愛)

2002.4.6 107〜109

入園にいつでも有った桜花葉桜となり孫入園す

娘等通い孫の通える幼稚園今日入園す三番目の孫

入園を祝う夕餉は楽しけれ三世帯揃いわれも浮かれる

2002.4.8 110〜111

床に入り天井見ればおかしけり漣のあり浮雲のあり

初物のたけのこ二本頂きて炊けばほのかに旬の香すがし

2002.4.9 112〜116

庭師など入れた事なきわが庭も季節廻れば花々の咲く

金柑をひとつ採りては喰みてみる昔なつかし味を求めて

春先に一面に花つけし枝今は小粒な梅実抱き居り

庭先のツツジは早も咲き初めし紋白蝶の二匹戯むる

国会の質疑応答聴き飽きて窓開けみれば清し風入る

2002.4.10 117〜120

曇り日の公園行けば残りたる大島桜凛と咲きおる

遊ぶ子も華やぐ声も鎮もりて鳥たち遊ぶ遊具聳ゆる

鉄塔に真黒き川鵜集まりて会議為すとは不気味と思う

丘に佇ち北を望めばシンボルの(浜松の)アクトタワーはニョキッと高し

2002.4.11 121〜122

わが庭に狂い咲きするコスモスよ恨み居るかよ異常気象を

咲きてみて仲間の花の無きしこと何と思わんコスモスの花

2002.4.13 123〜125

久々に二羽の鶯訪ねきてわが口笛としばし競いぬ

庭先に放置されたる君子蘭朱き花抱きこと更に愛ず

が心見抜きて妻はさりげなく仏花にと君子蘭添う

2002.4.14 126〜128

境内に入れば花の香満ち溢れ首をすくめて長藤の下

長藤の下に鎮もる墓ふたつ熊野御前(ユヤゴゼン)とその母の墓

藤棚をくぐりて行き交う人多し熊野御前のこと知る人ぞ知る

2002.4.19 129〜131

風吹けばわが足どりの頼りなき山登りし日の足は何処か

病人に負担押しつく制度なり処方箋持ち薬局を訪う

病院を取り巻き群れる新築の薬局あるは何を語らん



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