さんの短歌(七)
BGM=toroimerai

2002.5.01 150-153

異常気象は天変地異の前ぶれと怖がりし祖母安く眠れよ

昼寝する幼子みれば睡魔きてまどろむわれは平和ヒマびと

ハローワーク人人ひとは溢れたり笑顔つくれず暗い顔かお

職員のジョーク混じりの説明も失業者には要らぬ言の葉

2002.5.05  154-156

春の宵パソコンに向かい独り居て祭り太鼓を遠くに聞けり

子どもの日先歩きして親たちは端午の節句祝うひまなし

空青く薫風きたり夏柑の花は乱れてわが身にかゝる

2002.5.06  157-158

六つの鐘聴きて目覚むる朝ぼらけ今日という日を生きる幸せ

天道に背く気なきが病む身には花咲く皐月あれば充分

2002.5.09  159-160

嫌われしカメムシなれど知らぬ顔ミラーにへばりドライブ楽しむ

街中はいつもの通り営みて祭り名残りの轍(わだち)幾すじ

2002.5.10  161-162

泣き叫ぶ亡命親子の痛々し画面のアップは見るに堪えざり

人として生まれてきたに亡命者は捕らわれし身を何とおもわん

2002.5.13  163-165

四十年ぶり坊主頭にしてみれば皐月の風は爽やかにくる

不景気か景気が良いかわからない百円ショップ繁盛を見て

母の日は財布の紐の緩む日か車の列は遅々と進まず

2002.5.14  166

麻痺の身は治癒成りうかれて「オー!」と云い目覚めしわれは軽く汗ばむ

2002.5.15  167-169

ホームレス虚ろ眼で座り居る平和の使者は糞を垂れたり

名ばかりで嫌われ者の平和の使徒ホームレス等とベンチに遊ぶ

採る人も喰う人も無き金柑の皺々の実を風がからかう

2002.5.16  170-171

乗り慣れしスカイライン(GTS)を手放せど共に走りし思い出は残す

ゴールドの運転免許輝けど使う術なし身障となり

2002.5.18  172

内閣の底入れ宣言ピント来ぬ底に落つれば出づるは難し

2002.5.22  173

“憂鬱”と漢字で書けぬわれなれどパソコン在りて憂鬱は無し



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