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祝 5000 hit ovre 記念
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『道化師』もこの度を持ちまして、5000ヒットを越えました。
ここまで来れましたのも、ひとえに、飽きずに訪れてくださった皆様のお陰です。
これからも、マイペースながら運営して行きますので、お付き合い下さいね〜。

2001/12/01 
『道化師』管理人 未森とお子

 

   
マエガキ

ユージィンの血脈に潜む厄災の元。
読者さま、KZ・BBのキャラたち皆の悪感情を一身に背負いつつも、そのラスボス(←死語)としての才能は破壊的に低く、同じく悲しい過去は存在しつつも美味しいところを全て子孫に持っていかれてしまい、目下の軽蔑だけ受けてしまう結果となった、あ〜る意味とても可哀想な人。(笑)
けれど、実は
『ヘル』ってどんな存在!?
読者にとって嫌う以前にどーでもいい(←暴言すぎます)存在なため、なかなか話題の焦点を合わせてもらえない!彼を、今回、『道化師』がフォーカスさせていただきます!
↑毎回毎回、趣味悪いっすね。
(けれどこういう自爆型キャラは嫌いではないのだ/笑)

19C末のドイツ、ヘル存在当時のネタは、原作者様がいつか書きたいとおっしゃってたのでとても期待しているのですが〜。←だってめちゃ好みの時代だもンよ。
彼の存在はKZ・BBにはユージィンから見た説明ぐらいがあるだけで明確には描かれていません。
ということで出来る限り調べてみました!!どぞっっ。 

   

HEL : ヘル

KZ・BBの中のヘル
 BB虚無編より 194P

肉体をもっていたときのヘル

1.時代 地球歴19C末
2.場所 ドイツ
3.性別 肉体的・精神的に両性具有者?
「第3の性」:両性具有者じゃなくてどちらでもないものが19Cの芸術家に求められた
一応、結婚したが男でも女でもないので子供が出来るはずがない。(BYユージィン)
(ユージィンはヘルの血には近いが直系でない)
4.身体的特徴 特殊能力を持つ
青緑色の邪眼、限りなく頃に近い濃い栗色の髪
なよっぽい
5.職業身分 魔術集団や芸術家たちのパトロンの間をふらふら
最終的に秘密結社のカリスマ(笑)
一応結婚した。
6.性格 自称黒幕めいて、物事がうまくいかなくなると、とたんヒステリー系(←言いたい放題)
7.憧れ 完全な男性型
反動で女性を徹底的に蔑む
8.恨み 自分を祭り上げていいように操ったアフォルター家や世間の軽蔑への恨みが凝り固まって、子々孫々に取り憑き復讐の成就を狙ってるはた迷惑な人

【コメント】 
19C末に好まれた「第3の性」は、世紀末芸術家から「20Cのダ・ヴィンチ」なるジャン・コクトーらに受け継がれ、目指されたものと似ているかもしれない。
それは、退廃的『天使』のようなものだったのかもしれない。そう考えると、
完成したユーベルメンシュが天使の名前を名乗ることが偶然にも説得性を帯びるのだ。

三島はコクトーを『軽金属の天使』と呼んだ。
無機質でドライな現代性、軽やかな強靭さ、しなやかなスピード感といったエッセンスがこの『軽金属』という言葉に凝縮されている。この言葉が、天上と地上とを媒介する、西洋の宗教世界の伝統に深く根差す、あの神秘的な被造物である『天使』のイメージと思いがけず出会うことで、コクトーという存在の、稀有で現代的な『天使性』を鮮やかに浮き彫りにしてみせている。
『軽金属』・・・、これはヘルの記述としては少々不適当だが、彼の血を受け継ぐユージィン、またはアロイスらに当てはめることも出来る。なぜならコクトー自身は1889年にこの世に生まれ、世紀末芸術の息吹は大いに感じたろうがわずかにずれた新しい時代、20Cの芸術家であり、19C末のデカダンスの影響を受けていながらも進化しているからだ。
よって、コクトーの天使像をヘルの末裔に見立てることにより逆説的にヘルを語ることが出来るのかもしれない。
(なーんて、えらそうに言ってるけど、ようは19C末芸術論のなかに論じやすいトピックを未森が見つけられなかっただけ〜)

●コクトーの考える天使のイメージ 『アンジェリズム』

「天使は人間性と非人間性のちょうど真中に位置している。それは潜水夫の力強い動作と、千の野鳩のすさまじい羽音に似て、見える世界から見えない世界に飛んでいく、
輝かしい、愛らしい、力強く、若々しい動物だ。その輝かしい運動の速さが、それを見えなくする。速度が緩めば、姿が現れるの違いない。真の力士ヤコブが天使に飛びかかったのは、その時だ。スポーツ界の怪物の好見本である天使にとっては、死は不可解である。彼は生きているものを押し殺す。そして、魂を平気で奪い取る。彼には拳闘家と帆前船の性分があるのに違いない、と僕は想像する」

「僕たちはここで、合掌し、金と百合の翼を持ち、星を戴いた、砂糖製の両性神(エルマフロディット)から遠く離れている。
<鷲のように天から飛びかかってくる>猛々しい天使、ドラクロアの描いた天使、翼を規則正しく描かなかったために教会から罰せられたグレコの天使たちを見たまえ。僕たちは皆、天使たちの墜落や、その子孫たちの誕生、またリュシフェルの罪などに関する、すべての聖書に欠けているページ、完全なキリスト教神話にノスタルジーを感じる。・・・・・・無私無欲、エゴイズム、優しい憐憫、残酷、交際嫌い、放蕩のなかの純真、地上の快楽にたいする激しい好みと、それに対する侮辱の混合、無邪気な背徳。諸君、間違えてはいけない、これらにこそ僕たちが天使性といっているものの印がある」(「職業の秘密」より)

コクトーは天使性を上記のように言っており、教会の言うものよりももっと小悪魔的なものとして捉えている。
ヘルはそんな退廃を好む芸術家たちに、<どちらのものでもないもの>として迎え入れられたが、
それは体質だけであり内面の性質と彼らの望む天使性とは微妙に異なっていた。
ヘルを見下し、珍重した彼らの本当に望むものを、ヘルは憎みつつも強烈に憧れる、それがユーベルメンシュへの熱い妄想へとなっていったように思われる。その完成体としてのアロイスが『ラファエル』と呼ばれるのは、原作の逸話や、アロイスの性質が赦し・癒しに置かれていることもあるだろうが、上記のことも微妙に取り入れられているように感じるのである。
もちろんどこまでも健全なラファエル(笑)に、無私無欲はまだしも、エゴイズム・・・とか?似合わない言葉が出てくるが、それは半身サリエル、ひいては父親ユージィンの性質にぴったりであったりするのだ。
ヘルから来るバンフォード家の性質は存外そういうことらしい(笑)

詩人マックス・ジャコブ、画家ピカソ、ヴァレンティーヌ・ユゴー、マリー・ローランサン、クリスチャン・ラベール、サルバトール・ダリ、作家レイモン・ラディケ、ジャン・デボルト、ロシアバレエを率いたディアギレフ、舞踏家・振付家のニジンスキー、デザイナーのシャネル、俳優のジャン・マレー、歌手ピアフら、コクトーの周囲にいた<聖なる怪物>たちは、いずれも彼の言う『天使性』の属性をいくつか兼ね備えもっている傑出した存在だった。
とりわけコクトーにとって、掛替えのない『天使』となったのはラディケとマレーであり、すでに今世紀の伝説となっているのは周知のことである。(←ホモ?ホモ。そのうちネタにつかう予定ありなので深く言及しませんが、ケケケ)
しかし、三島由紀夫も言っているとおり、コクトー自身がまず、類稀な天使性にあふれた存在だった。
現代において天使のように振舞うという、壮麗だが一見時代錯誤的で、緊張感漲る存在の方法論をコクトーは生涯貫いた。
そんなところも人生の芸術家たるユージィンの頑迷さに似て愛しいわ。
Jean Cocteau のページに行く?)

ブルーブラッドのヘル伝説

BBの前身組織の内情 ヘルの特異な能力と神秘性を利用した政府転覆を掲げた政治的軍事的秘密結社は、程なく最後をむかえたが、表向きはヘルの意思としてことを運び組織の財産管理に徹していたアフォルターはヘルを見捨て富を抱え逃亡した後もヘルを神格化させ、自分はその意志の代理人のごとく振る舞った
BBのヘル伝説 ●BBを纏め上げる絶対的象徴、支配者
ただ見つめるだけで人の心を屈服させる
●ヘルの言とされる有名な言葉−再臨主
”いつか余が戻ってくるときのために、道を整えよ。今は時期が早すぎた。しかし近い将来必ず、余の正義がひろく世に認められる時がくる。その栄光の時のために、おまえたちは今の屈辱を堪え忍べ”
   
現実世界の伝承のなかのヘル

ヘル[Hel] の語源

ヘル[Hel]

●北欧における
「冥界の女王」

 印欧諸語では、Holle,Halja,Hide,Helga,Holde,Helle,Ella,Helleniaなどといわれた。
ヘルにちなんだ地名も数多くあり、ヘルゴ、ヘルゴランド、ヘルシンキ、ホリングシュテット、ホルデルネス、ホルンシュタイン、ホーランド(またはオランダ)などはそのうちの数例に過ぎない。


●死後における再生の「墓−子宮」だった。

アイスランド:『ヘルガフェル(ヘルの丘)』には今でも昔ながらの死者たちの住まいがある。
ドイツ:『女王ホーレ(冥界)の井戸』はこの世の子供たちすべてが生まれて出てくる源泉と言われている


●彼女の名から英語のHell(冥界・地獄)が派生した。

 初期の「冥界」は、子宮の聖所、すなわち再生の聖なる洞窟だったようであり、キリスト教の地獄のような畏怖すべき懲罰の場ではなかった。
この洞穴−聖所は、古期スカンジナビア語でHellirと言われていた。
 女神ヘルは、内部で浄化の火で燃えさかっている大なべ−子宮cauldron-wombと考えられていたが、これはおそらく、母なる火山(ラテン語で、カルデラcaldera)と言う観念と関係があったように思われる。
太平洋地域では、母神ヘルすなわち「母なる死」は、聖なる洞穴を通ってその中に入り込める火山であることが多かった。
 ハワイの火山−女神ペレはヘルと同じように、再生の火の中に死者の魂を入れておいた。印欧諸語の場合PとHは交換可能と思われるから、Peleと Helとは言語面でも繋がりがあったと推測される。
 マレクラでは、死者は女神に統治されている火山の中にすんでいた。
「その火の中に住んでいることは最高の幸せである。なぜなら、消滅させられる恐れが全くないからである」
 日本の聖なる火山は、火の女神『富士』(「祖母」または「女祖神」)にちなんで命名された。
 同様に、ドイツの伝説でも、ヘルは火の山だった。すなわち、皇帝テオドリックは火山を通って女神ヘルの子宮に入り、不死を得た。
(死後にヘルの館に行った英雄たちは『ヘレデル Helledaer (「ヘルの家臣たち」)』の名で知られていた。彼らは先祖の亡霊とみなされていたこともあり、そのときは、『ヘラ・クンニ Hella cunni(ヘルの親族)』 と呼ばれていた。
 またケルト人の『死の王』は神性を表す先のとがった冠 apex を被っており、『ヘルマン』と呼ばれた。)
 
 ギリシア・ローマ時代の異教の「冥界」 Infernus は「ヘルの国」の様々なイメージを合成してキリスト教の地獄のイメージを作り上げるのに役立った。
 Infernusには「地中のかまど」の意味があり、古代ローマのことわざで「かまどは母なり」と言われていた。ローマでは、かまどやパン焼き場は、女神の神殿と関連づけられていて、神殿娼婦(←をい!)すなわち巫女たちは、しばしば「パンの婦人たち」と呼ばれた。彼女らの狂宴は Fornacalia (かまどの祭り)と呼ばれた。
 フォルナカリアは Fornix (かまど)の派生語であり、英語の Furnace (炉)Fornicate (姦淫する←おいおいおい)もやはり Fornix から生まれた。当然キリスト教としては、「姦淫」によって永遠の聖火を味わうことは罪であると主張とした。 


【コメント】

というわけで。ここにおいて天使のような両性具有者は存在していない。
ヘルは女性神でした。
なるほど、Helgaは女性名によくある名だし、Ellaはスペイン語で3人称代名詞「彼女」でだな、なんてぐらいしかわからないけれど。ヘルにちなんだ名前ではヘルシンキとかホルンシュタイン、そのものズバリ、オランダなんてそうだったのか!って。
オランダは、キリスト教が広がった後も歴史的にカトリックに対抗してきた地域だから余計に、薄暗い異境の地というような印象があったのでしょうか。
 んでもって再生の象徴なら、血統に乗り移るというのもわかる気がするわ。(←つーか元から永遠性のある神なんだって・・・)

 そして特筆すべきはヘルの館へ集まった男ども、ヘラ・クンニ(ヘルの親族)は、中世の宗教劇で転訛して
『アルルカン Harlequin』になったことでございます!!!!
アルルカンは「鳩の乙女」コロンビーナの恋人だったが、
コロンビーナは女神ヘルの異形の一つだったんでした。
このサイトを作るときにオペラ『道化師』が頭にあっていつか小説も書こうと、サイト名にしたんですが(小説 道化師参照)、5000記念のここにきてこの偶然!
こんな企画、誰もほめてくれないだろうから、自分の拙いセンスに自画自賛いたしてしまいますことよ!
まさか、こんなところで繋がりがあるとは本当に思っても見ませんでした。
(けど、んじゃどーいう位置付けになるんだ?女神ヘルの男、道化師はユージィン自身なのかとか、いや違う。ヘル=ユージィンとしたら、女神ヘルの男、道化師は誑かされた間抜けなヴィクトールの方なのか?とか萌え燃えですことよ/笑笑笑)
んでもって、妙にいやらしーい民俗文化へと話がつながっちゃって(爆笑)そーかそーか、ヘルをたたえたユージィンとの背徳はこんな意味でも美味しかったですか!マッソウ!!!!などと、オヤヂ丸出しの感想を覚えたのでした。
そして、冥界は官能的な悦楽の場所「エリュシオンの楽園」では秘技(←何のだ)を極めた人々の霊魂が、女神の聖なるニンフたちにかしずかれてるらしい。(爆)
BBの教義もだけど、火星都市って酒池肉林の都?・・・エイゼンにはうはうはでも、こんな名前の首都やだ。

各国のヘルの言い伝え

●中世の伝説では、ヘルはブリュンヒルデ(燃えさかるヘル)と言われた。
ブリュンヒルデはヴァルキューレたちの首領の名でもあり、またの名を「復讐者」ヘルドとも言った。
ブリュンヒルデにはそのほかに、マタブルネ(燃えさかる母親)と言う別名もあり、マタブルネは令名に大地の胎内から生まれるオリエントの太陽神の異形の一つ、すなわちオリアント王を産んだ。

 ヴァルキューレの城をとりまいていた魔法の火は、英雄がヘルの所へいく途中に通過する火葬の火を比喩的に表したものだった。
 死者を火葬に付すことは、後にキリスト教によって禁止された。禁止の表向きの理由は、火葬は正統の教義によれば「肉の再生」を不可能にするというものだった。しかし火葬禁止には更に現実的な理由があったのであり、それは火葬が異教の儀式であったため、教会の収入にならないと言うことだった。
 ただし、魔女をいきながら家計に処す方法は利益になった。縄・釘・薪など1本1本に対する教会の請求額が人為的につり上げられたからである。

【コメント】

わはは。北欧神話だから当たり前なんだけど、なにやら銀★伝を思い出してしまいますね。銀英もBBもナチスドイツの北欧神話教義を念頭においているからなんだろうけど、ヴァルハラとかオーディンもこう見ると何とも、女神の尻の下にひかれているとか。

でも
ヘル=ブリュンヒルデ=復讐者とつながるのはこれまた驚き。
ユージィンには復讐って似つかわしくないかもしれないけれど、でも彼の人生は、なにやら運命(下記にヘルは運命の糸を操る女神ともある)に対する、ヴィクトールなどへの豊かなものへの八つ当たりも含めた復讐だったのでは?とかも。(笑)

 

 

●神話の中には、女神ヘルが、元来は火と燃えるものではなく暗黒であり死者を食らう「黒いカーリー」のような老婆−女神と想像されていたことを示唆するものもある。

●「冥界の月」とみなされていたときのヘルは、ネヘレニアと呼ばれていた。

●ヘルの冥界は熱い場所ではなくて、あたかもダンテの地獄の元も奥深い領域の原型にも似て、氷のように冷たい場所とされたこともあった。
この寒くて暗い「冥界の女王」は、ネフ・ヘルまたはニフル Nifl と呼ばれた。

●ヘルは最高神の女神で、誰も彼女から逃れるすべはなく、神々さえも彼女の支配下に置かれた。
 スウェーデンの人々によると、「天界の父」オーディンさえも、「ヘルの山」と呼ばれている古墳に埋葬されたという。
 山々に関連があるとされたため、ヘルは母神フレイアと混同されることがあった。

●「空中のヘル」と言う名の運命の糸を紡ぐ女神が、ルフテルベルグの山で崇拝された。この女神は「幽霊狩猟」の一団率いる「悪魔の首領」(オーディン−サタン)と同格視され、悪魔のレッテルを貼られた。
 10Cの魔術の教本によると、異教の女たちは「魔女ホルダ」に率いられ、馬を飼って疾走したという。

●ヘルも、その双子の姉妹にあたるギリシアのヘカテと同じように、三相一体の女神の3つの顔をすべて備えていることがあった。
 ドイツの叙事詩「グートルン」では、ヘルはオランダの支配者として描かれており、神秘の洞穴に住む3人の乙女の姿で顕現していた。3人の乙女は、イーゼンランドの王女ヒルド、インドの王女ヒルデ、ポルトガルお王女ヒルトブルグで、3人とも人魚あるいは森のニンフに似ていた。伝説上の人物である王子ハーゲンは、例によって先王との戦闘の儀式を済ませてから、これら3人のヘルと全員結婚した。
(このような、人間の男性と超自然的な女性との出会いを描いたバラッドやサーガは、一括して Hellish と言われた。この場合、Hellishは「神聖な」の意のオランダ語 Helling に相当した)

【コメント】

運命の女神=ヘル=3人の女神
あたかもファイブ・スター・ストーリーだねえ。FSS好き。途中までしか読んでないけども。
なんだか、ここら辺は、シェークスピアの『マクベス』にも出てきますね〜。
んでもって、
双子という文字に過剰反応。ことの正否はわかりませんが、この文章だとヘルにも双子が!?
ユーベルメンシュの半身はここから出てきたのかしらんと邪推する。

 

 

●プリニウスによれば、「スカンディナビア」の住人はすべて母神ヘルの子孫であり、したがってヘレヴィオネスと呼ばれていた。
 スカンジナビア人は、自分らの女神は特にニワトコの木になって顕現すると考えていた。それゆえニワトコは中世になっても「ヘルの木」「女の妖精の木」と呼ばれた。
 デンマークの農民たちは、ニワトコの木でヒュルデモエル、すなわち「母神ヘル」あるいは「ニワトコの母神」に祈った。

●ヘルは古代において豊穣と関連づけられており、このことは彼女の中世の称号である、女王「アブンディア(豊かさ)」または「サティア(飽満)」にも明瞭に表れていた。
 女王の姿をしたヘルは、ヘレキンと呼ばれる「夜の婦人たち」を率いていた。ヘレキンたちは、馬を乗り回し、見返りに家々に繁栄をもたらすことを約束しながら、民衆から食べ物や飲み物の供物を受け取った。たぶんこの女たちは、単なる伝説上の存在ではなく、女神ヘルの夜の祭りを執り行った現実の女たちだと思われる。

●ヘルは教会からは軽蔑されたが、民衆は教会よりもヘルのほうが恵み深いと思っていたようである。
 ギリシア神話のステュクス川に似た川を渡るとヘルの冥界についた。その川の名は「嘆き」の意味のギョルだった。川には橋が架かっていて、その橋の上には女神ヘルから流出したモドグドル(優しい母)がたっており、彼女はオルペウス教のペルセポネと同じように、死者に向かって自分から挨拶し、それぞれ無事に来世に送り届けた。

●北欧のシャーマンは、自分たちはヘルカッパ、すなわち魔法の仮面または魔法のかぶと Hel-met をかぶることが出来ると信じていた。
 それをかぶれば、亡霊と同じように姿が見えなくなり、冥界を訪れて、しかも死なずに再びこの世に戻ってこられるというのだった。このヘルカッパは、シャーマンたちが死と再生を幻視した、あの忘我の境を指していたものと思われる。

【コメント】

もう、ここまでくると笑うしかない。身近なもの「ヘルメット」の語源にもヘルが隠れていました。
でも、仮面やかぶとって、己を隠す=自分じゃなくなると言うことで、呪術的要素も多分に含まれているし、そこからまた仮面化粧を施す、アルルカン−道化師−につながってヘルに返っていくことにもなって興味深いです。

 
   

編集後記

毎回、しょーもない長文におつきあいありがとうございました。
個人的にはとても楽しかったのですが、みなさまどうでしたでしょう。
また原作を読み直してみたら、新たな世界が広がるかもしれませんね。
(↑破壊していないことを願います。汗)
 

 

2001/12/01

 

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