ヘブンズ・フラワー・メール
天国の花通信  71号


                〒822-0002直方市頓野2284
                   原田康次
                   &FAX 0949(26)5561

BIBLE キリストの平和をして汝らの心を掌らしめよ。汝らの召されて一体となりたるは、これが為なり。汝ら感謝の心を懐け。コロサイ3:15


 今年も大阪・河内長野市において、第10回の全国セミナーが開催され、本当にありがたいことに撮影の特権にあずかり、同時にすばらしい学びの機会に恵まれたことに大いに感謝しています。今年はクリスチャンや被害者家族の方々に加えて、元証人や現役の長老などの参加が増えていたのが特徴のようです。カウンセラーの先生方からの情報によると、相談の比重は被害者家族から、現役の証人本人による連絡が増えているのが実情であるとのこと。昨年度に組織を離れた人の数を、各県に割り振ると毎月4人(年間48名)もの人が、路頭に放り出されていることになるそうです。
 現に私のところへも現役の証人が訪ねてこられたこともあり、「良心の危機」を持って帰られたこともあります。また久留米市のクリスチャンから「元証人が私たちの教会に来ています」と連絡をいただいたりもします。
 また福岡のある元証人の方から時々お電話をいただくのですが、その方は自主脱会者で、ものみの塔の間違いを確信して、それではと、勇んでキリスト教会へ行って受洗したものの、教会の様々な事柄に馴染めず苦闘しておられる状況にあります。

 セミナーに参加する前から、こうした状況は体験していたのですが、西田公昭氏の話やカウンセラーの各先生方の話を聞くにつれ、ますます自分の働きに調整が必要なのではないかと考えるようになりました。現在、第4土曜日に行なっているエホバの証人に関する学び会を、証人たちの交わり会に変更してはどうかと強く感じるようになったのです。
 というのも、元証人には必ずリハビリが必要だと確信しているからで、セミナーでも毎回取り上げられるほど大切なことあることは、クリスチャンであると、西田氏のようなマインドコントロールの専門家であるとに関わらず誰もが認めることだからです。


 もちろん組織を離れた元証人が、すべて同じ道を辿るわけではありません。ある人は本当に基点をゼロに戻します。神様なし、聖書なし、宗教なしのところからやり直そうとするのです。このタイプの人の多くは、自分を取り戻そうと無意識のうちに格闘しますが、自分が医者を必要とする患者であることは自覚していません。自力脱会者の多くは、自己救済型のタイプであるかもしれません。もちろんこのことは良く理解できます。
 再び誰か別な人(神も含めて?)に依存するなら、また傷つくことになるかもしれないと恐れるからです。その人が再び押し入れに眠っている聖書を取り出すまで何年かかるかは神のみぞ知る(私たちは10年も無駄にした)ですが、私は彼らがどんなに自分の魂の渇きや痛みを紛らわしていても、神の元でしか魂の安らぎがないことを知る日が必ず来ることも確信しています。人間は神へ向かうように造られているからです。神様がいつそれをなさるかは、神様の仕事であり、時があり、私たちは祈りを続けます。


 一方で、組織の間違いに気づき、「それでは何が本当なのか」と援助を求めてくるタイプの人々がいます。幸いこの方たちのためには、多くの専門家、元証人、ジャーナリストなどによる文献が備えられており、私たちの脱会時とは事情が違います。それらの情報によって組織の実態や教理のごまかしなどは容易に確認することができます。
 しかし、組織を出たばかりの人は、知的な部分だけではなく、精神的、霊的、情緒的、感情的に、あるいは社会的にも癒されなくてはなりません。多くの脱会者は自分のどこが癒されなくてはならないのかさえ分かっていないことが多いのです。そのような状態で教会に飛び込んでも、社会復帰のためのリハビリ不足のために、かえって軋轢や葛藤を背負うことになることがあるのです。その癒しのために何といっても必要なのは、元証人との交わりでしょう。100万語を読むよりも、その癒しの力は強力かもしれません。特に、キリストにあって歩んでいる、ほんのちょっと先輩である誠実なそうした友人を見つけることは本当に人生を変えることになるかもしれません。

 そんな出会いの場所を提供したいと思うようになったのです。私たちの経験によれば、普通の求道者よりもいささか複雑な事情を抱えて教会に来る元証人が、安定した信仰生活を送れるようになるには3年あるいはもっとかかることがあるようです。
 北九州の元証人の姉妹は、救出カウンセラーによる脱会でしたが、きっちり3年間「ぶつぶつ」呟いていました。教会はどこどこがおかしい。クリスチャンは清められているように見えない。伝道してない。牧師が先生と呼ばれている。
 牧師の説教は世間話しにしか聞こえない。子供たちの行儀が悪い。等など。しかし彼女は突然砕かれて、平安と感謝の信仰生活を送り始めたのです。先輩たちは、ほんの少し忍耐と祈りが必要です。また自分も多かれ少なかれそうであったことを覚えて、慰め励ましを続ける必要があります。
 全国セミナーでウッド先生が話されたように、真のクリスチャンの信仰生活は、組織の規則に盲目的に従っていくようなものではなく、生きた神との祈りによる交わりを通して、みことばが真理であることを生活の中で体験し、確信していくものなのです。


 「キリストの平和をして汝らの心を掌(つかさどら)しめよ。汝らの召されて一体となりたるは、これが為なり、汝ら感謝の心を懐け。」(コロサイ3:15文語訳)
 エホバの証人がエホバに召される理由はただ一つ。王国の良いたよりを宣伝するためです。しかしパウロはここで不思議なことを述べています。私たちが召された理由は、私たちの心が「キリストの平和」で支配・管理されるためなのだと言うのです。
 リビング・バイブルでは(訳が適当かどうかはともかく)「キリストからくる平安があなたがたの心と生活を満たすようにしなさい。そうすることが…あなたがたの責任であり、特権でもあるからです。…」と訳しています。
 どちらにしても、クリスチャンとしてどんなに苦難や試練や苦境の中にあっても平安であることは、神様が私たちを救ったわけ(理由)だと言っているのです。

 あなたがもし、キリストが言われた「世とは違う」平安を抱いてないなら、それはどこかおかしいのです。もしキリストの教会を非難ばかりしているなら、クリスチャンの足りなさを責めてばかりいるなら、あなたはみことばを(あるいは神のみこころを)生きていないのです。
 証人時代を懐かしがって、証人たちの擁護をしているか、その反対に組織を恨み、攻撃する気持ちばかりが続いているなら、あなたは聖書の勧める「平安」という生き方が身についていない、すなわち 「生活に適用」できていないことの現れなのです。

 信仰生活というのは平安に対するチャレンジと言ってもいいかもしれません。誰かを許せないでいる間は平安がありません。何かにこだわり続け譲れないという頑固さが平安をもたらさないかもしれません。誰かに意地悪な仕打ちを受けて、ちょっとした皮肉を言って応酬したいと思うことがあるかもしれません。あなたは「ののしり返さず」というみことばに立った反応を返すでしょうか。みことばを生きるとは、毎日毎時間、キリストの平安が支配する神の国の住人として、物事に対処するかどうかなのです。
 そうです。エホバの証人がいつも引用するように「『主よ主』と言うものが神の国に入るのではなく…みこころを行なう者が入るのです。」
 神のみこころとは、神のみ子イエス・キリストに信仰を持つことです。(ヨハネ6:40)そして、キリストの支配の元で、この世とは違う愛と赦しのルールの中で生きることなのです。

NEWS&INFORMATIONS

●本文に述べたように、元エホバの証人の交わり会『エステル会』(仮称)を毎月第4金曜日に行なうことになりました。「あなたが今ここにいるのは、このことのためではないのか」に因んだものです。(エステル4:14)これから組織を出てくる人のために、先輩であるあなたがそこに居てくださいませんか。すばらしい癒しと学びの交わりになるようお祈りください。元証人の出席を期待しています。


  直方クリスチャンセンター
    第4金曜日 Pm1:00〜3:00
  (少し早く来てお昼をご一緒しませんか)
   〒822-0013  直方市溝堀1丁目2−2
TEL & FAX 0949(24)8942

●第10回異端者救出全国セミナーのビデオ、およびカセットの申し込みをお受けしています。申し込みは、ニューライフ教会(J・ドゥゲン師)か当方まで。ビデオ7本セット¥1万円。カセットは¥7000円です。

●毎月第3土曜日、飯塚シオン教会でのセミナーは2年近く継続して行なっています。元証人や、協力クリスチャンが加えられるようお祈りください。
 Pm1:00から2時間。現在は『パンドラの塔』を学んでいます。近隣の方々のご参加をお待ちしています。

上田展生師 福岡県飯塚市西町6−45
飯塚シオンキリスト教会
  TEL & FAX 0948(22)2530


●現在組織を離れようとしている現役証人の人々のためにお祈りください。

 


ヘブンズフラワーメールは、元エホバの証人やそのご家族に、聖書の真理や、誠の神様、救い主イエス・キリストの恵みを知って、幸福な人生を送っていただきたいという願いをもって発行している私的エッセイです。



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