天国の花通信              ヘブンズフラワーメール79

原 田 康 次

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    Heaven's Flower Mail

                                   

           アイデンティティ

 先日、某国営テレビで、在日韓国人3世の牧師さんが出演しておられた。日本に生まれ育った彼は、自分が何者か分からないというアイデンティティの問題でかなり荒れた生活をしたそうだ。バンドにのめりこんだりという面では、私と同じような経歴の持ち主である。やがて教会へ行き、「わたしたちの国籍は天にある」というみことばによって平安を得ているそうである。(ピリピ3:20)

 アイデンティティの問題で苦しむのは、国籍を異にする人たちばかりではない。

インターネットを開くと、「エホバの証人に疲れた人…」や「昼寝する豚」など、エホバの証人二世の人たちのページに行き当たる。インターネットの情報は膨大で、それらをすべて完読することは不可能とさえ思える。また、インターネット上の情報は玉石混交で、「識別力」のある人でないと一体何がどうなっているのか分からなくなる。現に、私が今メール交換をしているHさんという女性(であると思う)は、親友夫妻がエホバの証人になってしまい、何かおかしいと思ってインターネットを開いてみたものの、何がなんだか分からなくなったと、嘆きにも似たメールをくれた。

 「あまりにも頭の中がエホバ、えほば…だったので疲れてしまい、パソコンも開けない状態でした。…何が本当なのかは、分かりませんが…。」

 

 アイデンティティの問題で悩んでいる人がここにも居るのである。どこに住み、どんな仕事をしておられ、何歳なのかも分からないこの女性と、わずかな言葉でやりとりし、彼女が入信してしまわないようにと願っているが、後は祈るしかない。

 

 私の母も亡くなる数年前に、やはり自分のアイデンティティを求めて、千葉県から九州へ一時帰ってきた。(この帰郷が救出の糸口となるのだが、奇跡的な出来事だった)母は、実の親を知らなかった。そのことだけがただ一つの気がかりだったのだろう。親戚や知己を尋ねて、あちらこちら私も共に車で付き合った。神様のご計画が着々と進んでいたのを、当の本人も私たち夫婦も知らなかった。結局母のルーツは判明しなかったが、今頃は神様に教えていただいて平安を得ていると思う。

 アイデンティティを辞書で引いてみると、「自分が自分であること。自己同一性。個性。独自性。」と出ている。世界には様々なアイデンティティが溢れているが、それはインターネット上でも同じである。様々な独自性を持ったホームページが、恐ろしいほどに存在する。個性のあるページが氾濫している。Hさんが混乱するのも無理はないと思う。

 私がHさんとやりとりをする間に、全国セミナーが福岡で行われたが、ウッド師はその折、「霊的識別力」の話しをされた。いくつかの本を提示されて、「変テコリンな教え」が氾濫していることに警告を発せられた。

 ちなみに、手元にあるポケットギリシャ語辞典によると、「霊」には様々な意味がある。動いている空気、風。生命の根源、生命のエネルギー。人間の精神活動。無形の人格的存在、すなわち霊魂。悪霊、死霊、御霊、聖霊も霊である。

 ものみの塔は残念ながら、これらの含まれる意味を感得し損なっている。聖霊についてはまず、神としてのご人格が背後にあって、救い、キリストを告白せしめ、じっくり腰を据えて、われわれの内に住まわれ、きよめ、罪について知らしめ、導いてくださる方であるのだが、その働き(現象)の方にしか目が行かないでいる。

 一方で、人の霊は、「ある考えを持つ肉体」(その人自身)としてしか捕らえない。もし、われわれに霊がないのなら、霊である神とどのように関わるのだろうか。「神は霊であるから、あなたがたも霊と真実とをもって神を礼拝しなさい」と教えているにも関わらず…。すなわち彼らにとって霊によってとは、「真心をもって」という程度の意味でしかない。元証人に「あなたがあなたであるのは何故だと思いますか?」と聞くと、「育った環境やその他でしょう」という返事が返ってきた。まことに元証人らしい答えである。

 しかし、ここにはある意味でパラドックスが含まれているかもしれない。インターネット上の多くのメッセージは、たしかに「ある考えを持った肉体」から発せられていることは、彼らも認めると思う。

 聖書にはこんな言葉がある。愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかをためしなさい。」(Tヨハネ4:1)

 どういうことだろうか。ヨハネの前に、あるいは愛する者たちの前に、亡霊やサタンや幽霊がしょっちゅう現れたとでも言うのだろうか。後半を読めばその言わんとすることが分かる。

 「なぜなら、偽預言者がたくさん世に出てきたからです。」

 つまり、ヨハネは霊を信じるなと述べることによって、偽預言者のメッセージを退けよと言っているのである。

 もっと言い換えれば、「ある考えを持った肉体」から発せられるメッセージは、その人自身から出ているということである。先ほどの聖霊の例にあるように、働き(結果)だけがあって、その背後に人格が存在しない、などということは理に反することである。私たちはまだ、SF映画に出てくるような「知性を持ったコンピューター」というものを信じていない。インターネット上のメッセージには、誰かしらの人格が背後にあると信じているはずである。すなわちその人の考え、行動、発言は、その人の霊からもたらされると言っているのである。

 アイデンティティの背後にあるのは霊である。インターネット上にも多くの霊が存在する。二世たちの中にも、こちらが息苦しくなるほど誠実に生きようとしている人もあり、世の中を斜めに見て、捻じ曲がった霊もある。救出活動をしている方の中にも様々な霊がある。被害者家族として活動をしている方、教会の立場でやっている方、また元信者としてメッセージを発している人もある。ある人は淡々と、ある人は過激に…。それぞれに働きがあるが、気をつけなくてはならないことは、ヨハネのことばをもって、エホバの証人を激しく排撃せよと取ることには慎重であるべきである、ということである。

 人は誰でも、自分の立場で物事を判断する傾向があるし(私自身も含められるが)その考えにあまりに固執すると、素直に人の話しを聞かなくなったり、現実に自分の意見を押し通すことでは、人は変えられないということに目をつぶるという誤謬に陥ることになってしまう。

 インターネットの情報は玉石混交であるので、<霊的識別力>が必要であるが、何でも決めつけるということの中には、偏狭、硬直、浅薄がある。こうした否定的なものの中には、学びや豊かな柔軟性というものは生じにくい。人の意見や生き方に、学ぶべき重要な意味や、学ぶべき点がありはしないかとという余裕が欲しいものである。

 

 良いことは良いと言える、学ぶべきことは学ぶという姿勢は、豊かな人生を送るために大切なことではないかと思うのである。間違ってほしくないのだが、私たちは事の良し悪しを決めつけるために信仰を持ったわけではないのである。

 決してクリスチャンや教会を批判してはいけないなどと言っているわけではない。全国セミナーでウッド師のリハビリセンターが、思いもよらず、クリスチャンに利用されていることは事実であって、ウッド師はキリスト教会をも不健全であれば正されなくてはならないと考えておられることも事実である。

 

 あるクリスチャンは自分の本の中でこう言っている。

「私はずっとクリスチャンを非難してきたが、それは私もクリスチャンであって、私たちには実際よりもましなふりをする理由は一つもないと思うからだ。」

 クリスチャンというのは、もう完璧にアイデンティティの定まった人のことを言うのだろうか。私はそんなことはないと思う。私自身信仰に入る際も、ものみの塔の間違いだけでなく、キリスト教の問題をも徹底的にチェックしていこうという姿勢だったが、自分自身教会につながり、いわゆるキリスト教界の雰囲気や習慣にも慣れてくると、無意識(考えない)の信仰生活に陥る傾向が自分の内に見られて、そのことに関する不安を抱くことがあった。いつもにこにこ柔和にイエス・キリストの霊を現わす(輝いている)ことがキリスト者の全てであるかのような雰囲気を、素直に受容できない自分が在る。罪と自由の対立性の中で悩むことも含めて「ありのままで」いていいはずである。

 まさにパウロも、自分がそのような人間であることを随所で告白している。

中澤先生も、神の主権に委ね切る平安と幸福をいつも説いておられるのだが、過日その講義の中で、「キリスト者としての葛藤は大切である」とも述べておられる。

 すなわち、不平や不満、どうにもならないことへの不安などをいくら弄んでみても益にならないけれども、「神の深みにいたる」求道の葛藤は有益だと言っているのだと思うのである。

 キルケゴールが言うように動物には不安がなく、悩み苦しむのが人間とすれば、まさに、そのアイデンティティの葛藤のうちに生きるのが、人間が神の似姿の証しではないかとさえ思えるのである。

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