Cthulhu Atras(ら行)






ラウンド山

(Round Mountain/特になし)

都市
アメリカ、マサチューセッツ州北部中央

特になし

 

H・P・ラヴクラフト『ダニッチの怪(The Dunwich Horror)』


リック湖

(Rick's Lake/特になし)

アメリカ、ウィスコンシン州北部中央
特になし

 

A・W・ダーレス『闇に棲みつくもの(The Dweller in the Darkness)』


ル=イブ

(不明/特になし)

都市
イギリス北東部、ヨークシャー地方
イブの姉妹都市

 イブに対する、サルナスの民の虐殺を免れた緑色の怪物が暮らすイブの姉妹都市。もっとも、ル=イブの環境は幼児や子供の生活に適さないため、ル=イブの住民はまだ人間にそっくりな姿をしている嬰児を人間の土地に置き去りにして育てさせる。成長した子はやげて姿が変化し、人間界での様々な困難や、身体の変異による発狂などから免れた、ごく少数の者のみがル=イブへと戻ってくる。こうした困難は、収容人数に限界のあるル=イブの住民を淘汰する役割を果たしている。

 ル=イブはヅィンメリア(ハワードの『コナン・シリーズ』におけるキンメリア)に存在していたと伝説は伝えており、度重なる変動にも海中に没しなかったヅィンメリアの土地は現在のイングランド北東部のヨークシャー地方に相当する。
 ヨークシャーのムーアの荒れ野の地下にル=イブは存在している。

B・ラムレイ『大いなる帰還(The Sister City)』


ルルイエ

(R'lyeh/ル・リエー、ラ・イラー)

都市
南太平洋、南緯47度9分、西経126度43分の海底
(あるいはカロリン諸島、ポナペ島の沖合)

 太古の昔、地球を〈旧支配者〉が支配していた時代に、クトゥルーとその末裔が支配していた半宇宙的都市。
 現在では南太平洋、南緯47度9分、西経126度43分の海底に沈んでいるが、かつては失われた大陸に存在していた。クトゥルーは活動を停止して以来、都の頂にある墓所の内部で眠りながら、崇拝者に思念を発し続けていたのである。しかし、やがて大陸の沈降によってルルイエクトゥルーの末裔達共々海中へと姿を消した。

 星辰の位置が揃い、〈旧支配者〉の復活の条件が迫るとルルイエはふたたび海上に姿を現し、同時にクトゥルーの思念波が世界中を満たし、悪夢や怪事、暴動が頻発する。1925年3月1日に、地震と嵐と共に悪夢や、秘密教団の蠢動が始まり、3月23日にルルイエが海上に姿を現している。
 しかし、この時は条件が不十分であったためかルルイエはふたたび海中に姿を消したらしく、4月2日には全ての異常は終息した。

 ルルイエは、冒涜的な象形文字、彫刻や巨像、浅浮き彫りに覆われた、信じられない程に巨大な石造建築物や石柱の集積であり、それらは全て人類の概念からは懸け離れた幾何学に基づいて造られているため、人間の目には都市の構造や空間が歪んでいるような感覚を与える。

H・P・ラヴクラフト『クトゥルーの呼び声(The Call of Cthulhu)』


レン高原

(Leng Plateau/レング高原)

土地
不明
特になし

 多くの魔道書にその存在を記され、『ネクロノミコン』の著者アブドゥル・アルハザードでさえ記すのをしぶったという禁断の高原。その全貌は明らかにはされておらず、禁断の邑イアン=ホーを擁する、チョ=チョ人が棲む、彼方に凍てつく荒野のカダスが存在する、等の断片的な情報が殆どであり、その場所もカダス同様、不確定である。

『ネクロノミコン』に於いては中央アジアにあるとされている。しかし、チベット高原と次元連続体として重なり合っているともいい、或いはレン高原の地上への延長部分がヒマラヤ山脈だという説もある。
 ラヴクラフトの『狂気の山脈にて(At the Mountains of Madness)』では、南極にある「古のもの」の都市のあった狂気の山脈レン高原であるとされている。

 さらに、『夢の国』にも、カダスと共にレン高原は存在する。『夢の国』の北の果てにある大山脈の彼方に、灰色の荒涼たる高原として広がっているこの地には、かつて栄え、麓にサルコマンドの都を築いた人間もどきの住民が棲む石造りの村が点在し、黄色い絹の仮面で顔を被う大神官が独りで住む、有史以前の石造りの修道院が存在する。

H・P・ラヴクラフト『未知なるカダスを夢に求めて(The Dream Quest of Unknown Kadath)』


ロマール

(Romar/ロマー)

土地
北極圏
特になし

 先史時代に文明が栄えた極北の地。
 位置は明らかにされていないが「北極星が空高く輝き、赤いアルデバランが地平線のすぐ上をはいまわる領域」とされており、末期には西方からイヌイット(エスキモー)と関わりがあると思われるイヌートが侵入してきた事から、北米に近い、北緯70度以上の地域ではないかと推察される(そうなると、該当する領域には陸地はほとんどなくなってしまうが)。
 だが、ラヴクラフトの『ポラリス(Polaris)』では、語り手の夢の中の存在であると思える個所もあり、『夢の国』に存在するのかも しれない。しかし、『未知なるカダスを夢に求めて』では、グノフ=ケーがオラトーエを征服してロマールの英雄全てを葬り去った時に、『ナコト写本』の一冊が『夢の国』に持ち込まれたという記述があり、やはり目覚めの世界に存在するのかもしれない(この一冊は、現存する最後のものとなり、ウルタールの『古のもの』の神殿に保管されている)。

『ナコト写本』にはツァトゥグァについて記されているが、ツァトゥグァ崇拝は地底世界クン・ヤンから伝わったものであり、グノフ=ケーによる破壊の後にも生き残った。

 10万年にわたって北極地帯を支配し続けたとも言われるこの文明も、南極の『古のもの』に打撃を与え、同じく北極に君臨したという古代文明ヒューペルボリアを滅ぼしたと言われる氷河期の到来(一説によると50万年以上前)、あるいはグノフ=ケーまたはイヌートの侵攻によって滅亡を迎えた。

H・P・ラヴクラフト『ポラリス(Polaris)』