あのね

 

いつもの公園に

雪だるまがいたのね

ぽつんと

ひとりきりで

砂場の前に

 

ほとんどもう

暗くなりはじめていて

誰もいなくなっていて

しんとしていて

 

なんだかすごく

寒がっているように見えたんだ。

雪も少しふってきていたし

 

それでね。

どうしようかと少し

迷ったのだけれど

 

やっぱりとなりにもうひとつ

小さな雪だるまを

 

作ってあげることにしたんだ

 

 

 

生物(なまもの)ですのでお早めにお読みください

しまった!

昨夜あんなに情熱的に書き綴った手紙

一夜明けたら

手の施しようのないものになっていた

やはり冷蔵庫にしまっておくべきだったのかもしれない

愛や恋や好きの

文字のところから

 

すでに腐り始めていた

 

 

 

恋のおまじない

 

 

その昔ルネヴァンタールワタナベの

おまじないの本を

こっそり買いこんで

密かに試していた頃の記憶など

はるか彼方の

銀河の向こうに

追いやってしまっていたけれど

 

どうしても消えてくれない呪文がある

一度も効果が無かったくせに

いんちき!

 

ノーマクッシリア

ジビキヤタナン

オンバザラ

ギヤラシニヤムニカ

デンワチョウダイネ

 

いまだにいつでもどこでも

 

すらすら言える

もうあの頃のクラスメートの

 

名前すら思い出せないのに

 

ノーマクッシリア

ジビキヤタナン

オンバザラ

ギヤラシニヤムニカ

 

デンワチョウダイネ

 

 

愛情不足

 

まだ少し残っている

だから

まだ少しは

温めてもらえるはず

なのだろうけれど

 

燃えている途中で

燃え尽きて

なくなってしまうのがこわいので

 

あたしは注ぎ足す

いつも満たされた状態にしておく

 

いつでも充分に温めてもらえるように

 

ポンプで

せっせせっせと

汲み上げて

 

いつも満たされた状態にしておく

 

せめて

タンクの

灯油くらいは