あかねの万能川柳入選句

 

 

      

大好きな桃色なのに似合わない

恋文の返事は結婚招待状

披露宴両家対抗歌合戦

あたたかいだけでなんだかしあわせだ

麻酔薬心に効いて欲しい時

閉店を告げられるまで待ちぼうけ

無意識に折り鶴折ってしまう癖

忘れよう思い出せないことなんて

後悔はしませんするとキリがない

生きるのがヤになるほどの鼻詰まり

あればいい特別花粉症休暇

つかの間のしあわせ鼻が通る時

遅刻したわけが「激しい向かい風」

つまらずにいてくれ鼻の穴とネタ

忍耐の張り紙診察待合室

気がつけばいつも何かを待っている

さみしさもイチゴケーキもひとりぶん       

                         郵便のバイクにときめく癖ぬけず

ブランコのない公園のような日々               またひとりぼっちの頃に戻るだけ

だまされた人は信じてくれた人              いなくならないから好きよぬいぐるみ 

さみしくはなかった結婚するまでは              家出ても家しか戻る場所もなく  

つまんないそういうあなたがつまんない             行く当てもないのに家を出たい時 

母さんと呼ぶな私はキミの妻

ああ好きな人と結婚したかった               実家から妻子が戻ってきてしまう

生きていく限り私は老いていく   

二時間後置いて行かれたのねと気づく              うなぎ無くタレだけかけてうなだれ丼

 

玄関の手前で笑顔に切りかえる

                                     遅刻したわけは激しい向かい風

                               スーパーマンスーパー勤務の男たち

留守電に猫の鳴き声入ってた                   大人だと思った上司の歳になる

                                       顔変わる前歯一本無いだけで

誰だろうボクに入ったあの一票                    青ひとつない灰色の空な日々

                                       外国もあるのか九九のようなもの?

心太どうして「ところてん」と読む                   入れない分はあふれて落ちるだけ

誰なんだ私の昔の日記の「Q」

留守電のように電話に出る女房                        関電のCM大好きだった頃

数えたら増えるんやろかシミとシワ

 

     

気づかない虹の真下にいる人は

この人と結婚したので出逢えた子

期待してくれてもよいがあなたの子

手加減ができぬ分だけ強い二男

ものすごくヤなヤツだったが惚れていた

 もう欠けてゆくしかないのね満月は

                                              雨降ってないのに雨?と思う朝

 生きていく限り私は老いていく                            十円で世界平和を願った子

元住んでいた部屋に別の灯がともる                      手作りの百万円を子がくれた

真実は時に嘘よりウソっぽい

朝起きてすぐに電気をつける部屋                         使うかもしれないモノがたまってく

たぶん米研いでる24時間後                        リモコンがこわれて子どもを使ってる

              遠かった歩き続けた今着いた

 

存在は全てこの世にひとつずつ